
株式会社ゆめみには、社員が経営に挑戦できる「チャレンジ取締役」という制度があります。自薦他薦で選出され、取締役会と株主総会の承認を経て就任します。過去には、新卒取締役も誕生。若手の視点や発想を積極的に経営に取り入れています。
その他にも、新卒採用イベントでの登壇や新チームの立ち上げなど、若手が挑戦できる機会が多くあります。2023年卒の小林明花さんも入社1年目で同期デザイナーに誘われたことがきっかけで、新サービス立ち上げプロジェクトを経験しました。なぜ同社では若手が大きな裁量を持って活躍できるのでしょうか。小林さんに、日々の業務をはじめ、サービス立ち上げの経緯や会社のサポート体制について話を聞きました。
小林 明花(Meika Kobayashi)|プロダクトデザイナー
2023年に筑波大学芸術専門学群を卒業後、株式会社ゆめみに入社。プロダクトデザイナーとしてクライアントワークに従事するかたわら、入社1年目に新規サービス「ユーザーニーズ検証支援」の立ち上げを担当。現在は、採用イベントでの登壇やデザインチームの組織開発研修の設計、エンジニアの同期と共に社内のリソースマネジメントの研究に携わるなど、組織運営にも興味関心を活かして、取り組んでいる。
筑波大学の芸術専門学群、構成専攻でビジュアルデザインを学んでいました。この学部を専攻したのは、もともと本の装丁や書籍のエディトリアルデザインが好きだったからです。
2020年の大学3年生のときに就職活動をはじめました。本の装丁やエディトリアルデザインへの興味から、出版社やデザイン事務所を目指していました。本来は22年卒で就職予定でしたが、大学4年の春に妊娠が分かりました。その冬に出産予定だったため、就職活動を一時中断。1年間休学し、夏頃からオンラインで参加できるインターンや説明会に参加していました。
出産後、2022年の年明けから就職活動を再開しました。このときすでに、キャリアの方向性をデジタルデザインに絞っていました。ゆめみを知ったのは、ReDesigner for Studentが開催した3社合同説明会がきっかけです。お話を聞くうちに、事業内容や組織文化に惹かれました。
妊娠を機に、行政サービスを利用する機会が増えました。それまでWebで完結する便利な世界に慣れていた私にとって、紙の書類を準備し、役所に足を運び、窓口で手続きをするという一連のプロセスは、想像以上に負担が大きく感じられたのです。特に、子育て中の忙しい日々の中では、こうした手続きが生活の中で大きなストレスとなることを実感しました。
「不便だ」と感じつつ、なぜこうした仕組みが存在しているのか、どのようにすればもっと多くの人にとって使いやすい仕組みを作れるのかを考えるようになりました。誰もがアクセスしやすく、安心して使える仕組みを作ることに、自分の経験してきた "デザイン" で関われないかと思ったことが、私にとって大きな転機です。それが、デジタルデザインの可能性に目を向けるきっかけとなりました。

入社を決めた理由は3つです。まずなにより、一人ひとりのワークライフバランスを叶えやすい企業文化に惹かれました。1歳半の子どもがいる私にとって、仕事とプライベートの両立のしやすさは一番大切にしたい判断基準だったんです。
次に、デザイナーという枠を超えて自分の可能性を広げられる環境だと感じたことです。学生時代、私はフリーペーパーを作っていて企画や編集にも関わってきました。その経験を活かしながら、さらに新しいことにもチャレンジできる。説明会や面接を通して、期待が膨らみました。
最後に、クライアントワークという働き方との相性です。学生時代、地元の飲食店のポスターデザインを個人で請け負った経験があるんです。様々な業種の方々と関わる仕事の仕方はとにかく新しい発見の連続でした。そこに面白さを感じていたんです。一方、事業会社でのインターンを通して、ひとつのプロダクトに向き合い続ける仕事は少し物足りないかもしれないと考えるようになりました。私は飽き性な性格です。だからこそ、様々なプロジェクトに携われるクライアントワークに可能性を感じました。
印象に残っているのは、スピーディーさと丁寧さです。2022年12月下旬頃に面接を受け、わずか1ヶ月後の2023年1月下旬には内定通知をいただきました。すべてオンラインでの選考でしたが、一つひとつが丁寧に進められていきました。
特に驚いたのは、書類選考でのポートフォリオのフィードバックです。細部にまで目を通していただき、具体的な評価コメントをいただけたことは私にとって励みになりました。
また、1次面接を担当してくださったデザイナーの方との面接も印象に残っています。その方は子供がいることをポジティブに評価してくださって。「子育ての経験は、デザイナーとしての大きな強みになる」という言葉をいただきました。それまで子育てと仕事の両立について少なからず不安を感じていたんですが、この言葉をきっかけに前向きな気持ちで考えられるようになりました。


プロダクトデザイナーとしての業務に加えて、組織づくりにも携わっています。通常は2〜3件のクライアントワークを並行して担当しています。それに加えて、採用のワーキンググループでの活動や社内向けサービスの開発にも関わっています。
最近は、エンジニアの同期と共に、組織のリソースマネジメントのリサーチに参加していました。
ゆめみは自律分散型組織のため、働く時間や内容、給与までも自分で決めるセルフマネジメント制を取り入れています。もちろん組織であるため、デザインギルドやエンジニアギルドといった専門性ごとのチームそれぞれで、プロジェクトのアサインを決め、リソース配分をしています。
ただリソース配分に関する考え方は各チームバラバラのため、その実態を調べるべく、各ギルドのオーナーにインタビュー調査を実施しました。つい先日、調査結果を社内で共有したところ、デザインチームだけではなく、エンジニアチームのメンバーなどからも予想以上にリアクションをいただけました。この取り組みをきっかけに、デザイナーによる定性的なリサーチや分析を活かしながら、継続的に改善が行われる文化を育んでいけたら嬉しいです。
会社に馴染むうえで特に大きかったのが、内定者アルバイトの経験です。私がアルバイトとして参加したタイミングでは、8人の内定デザイナーのうち4人がすでに数ヶ月働いている状況でした。先ゆく同期たちの働く姿を見られたことで、不安を感じずに済みました。
さらに心強かったのは、入社後のバディ制度です。新卒・中途を問わず、自分と共通点のある先輩が一人つく制度です。私の場合は、子育て中の女性の先輩デザイナーがバディとなってくださいました。3ヶ月間、週1回の面談で、業務上の疑問から子育てと仕事の両立まで幅広く相談に乗っていただきました。
コミュニケーションをとりやすい仕組みが整っているため、フルリモートでありながらもスムーズに環境に馴染むことができました。
形式的な研修制度はなく、自学が前提の育成方針です。ただ、勉強会や実践を通した学びの機会が豊富にあります。
入社してすぐに、クライアントワークのプロジェクトにデザイナーとして参加したことで、多くの学びを得ることができました。特に個人的には、お客様である企画開発担当者やPDM職の方々から学ぶことが多く、非常に貴重な経験となっています。ゆめみでは、クライアントと共に創り上げる姿勢が強く、チームとしての一体感を感じながら仕事ができるので、デザイナーとしての視野が自然に広がっていくような気がしています。
また、プロジェクトチームとしてシニアレベルのデザイナーと一緒に働く機会が多くあり、直接フィードバックをいただける環境が整っています。CDOの野々山さん※には、勉強会を通じて知識を共有していただいたこともあり、新卒メンバー一人ひとりの成長を丁寧にサポートしてくださっています。
※CDO 野々山さんのインタビューもぜひご覧ください。https://magazine.redesigner.jp/post/yumemi-nonoyama
入社後すぐに携わったのは、自社の事業開発のプロジェクトでした。ゆめみのデザインサービスやデザイン事業をまとめたサイトを、Studioを使ってデザインから実装まで担当しました。
そのあと、6月まではいくつかの小規模なクライアントワークのプロジェクトに参加して、仕事の流れを学び、7月からは、デザイナー向けの夏季インターンといった採用活動にも携わるようになりました。9月には福岡で開催されたデザインリサーチカンファレンスに登壇。ゆめみのデザイン事業について話す機会をいただきました。10月からは新規サービス「ユーザーニーズ検証支援」の開発プロジェクトを立ち上げ、2024年2月にリリースを迎えました。
2年目の2025年からはサブリードとしてクライアントワークのプロジェクトに取り組みながら、10月にはデザインシップと、はこだて未来大学でのゲスト授業に登壇。12月には社内の組織開発の研修設計を行い、同時期にエンジニア同期と始めた組織のリソースマネジメント研究にも参加しました。

メンバーの自主性を最大限に尊重してくれる文化があると感じました。「やってみたい」という意志を、否定ではなく建設的な対話を通じてよりよいものへと育てていただいています。これは放任しているからというわけではなく、メンバーの意思決定を信頼しているからこそできること。よりよい方向に導くためのアドバイスを惜しまない。そんな姿勢を私は日々感じています。
例えば、「ユーザーニーズ検証支援」の立ち上げでは、企画から提案、リリースまで、自分の描いた方向性で進めることができました。もちろん周りの方からは「こうするともっと良くなる」という具体的な改善案はいただきました。けれど、「そもそもの方向性を変えたほうがいい」などといった根本的な否定をされることはありませんでした。
キャリア形成も同様で、具体的なキャリアパスを提示されるのではなく、「こういう考え方もできるよ」とヒントを提供してくれるんです。確かに、高い自立性が求められることでもありますが、その分、自分らしい形で成長できる自由があると感じています。

クライアントのサービスに関する受容性評価やユーザビリティ調査などのリサーチを計画・実施・分析し、開発プロセスにおける意思決定をサポートします。このサービスは、デザイナーの同期二人と一緒に立ち上げました。
ゆめみではクライアントの課題を解決するため、デザインイネーブルメント事業の中で「YUMEMI Design Service Canvas」と呼ばれる10のサービス群を展開しています。これらは人間中心設計(HCD)の基本のプロセスに沿って、クライアントの課題を解決するものです。
いくつかのサービス展開が進んでいた当時、「利用の状況の把握と明示」や「要求事項に対する設計の評価」に対応するサービスが展開できていませんでした。このプロセスを補完できれば、クライアントのニーズにより包括的に応えられる。そこで社内で新しいサービスの必要性が議論されはじめ、私に声がかかりました。
ただ、最初は「リサーチサービス」という大まかな方向性だけで、具体的な内容は何も決まっていない状態でした。そこから同期と共に、サービス設計から営業資料、価格設定、LP制作まで作り上げました。もちろん私たちだけで進めたわけではありません。その都度、他のメンバーからフィードバックをいただきながら、より良いサービスへとブラッシュアップを重ねていきました。
サービス内容はもちろん、名前にもこだわりました。提供するサービス内容はデザイン業界では「UXリサーチ」や「デザインリサーチ」と呼ばれる領域です。しかし、デザインの専門家でない方々には伝わりにくいと考えました。そこで、多くのクライアントが抱える「自社のサービスが本当にユーザーに必要とされているのか知りたい」という思いに着目。この思いに応えるため、直感的に理解していただける「ユーザーニーズ検証支援」と名付けました。


無事にサービスをリリースすることはできましたが、受注しプロジェクトとして推進した経験で大きな気づきがありました。当初、サービス価格は必要な作業時間をベースに算出していました。しかし、同じ作業時間(工数)でも、担当人数や分担方法が作業負荷に影響することがわかったんです。
一人で担当する場合は、効率的ですが掛け持ちが難しい。複数人だと、他プロジェクトとの調整が可能になりますが、情報共有のコストが増えてしまいます。
いくつかのクライアントワークのプロジェクトで、納期直前に慌ただしくなってしまう事態を経験しました。それ以来、プロジェクト開始前のヒアリングを徹底し、効率化ツールを積極的に導入するなど、改善に取り組むようになりました。社内でリサーチプロジェクトの経験を持つメンバーが増え、ゆめみとしてリサーチ領域に対応できるケイパビリティを獲得できたと感じています。これはとても良いことだと思います。

リサーチの可能性を社内に広げていく活動に力を入れています。特にエンジニアの方々にリサーチの面白さを伝えようとしているのは、エンジニアならではの視点で調査することで、これまでにない新しい発見が生まれると感じているからです。
デザイナーとエンジニアの分業ではなく、職種混合のチームで取り組むことで、新たな可能性が広がるのではないかと考えています。クライアントワークにおいても、提案活動からチームで進めるイメージです。その中で、これまでのリサーチプロジェクトの経験をどう活かせるか? これは、今の自分にとって大きな目標のひとつです。
シンプルに新しいことを知ることが好きなんです。例えば、調査対象が人であれば、個人そのものへの興味というよりは、「なぜその人がそういう考え方を持つようになったのか」という背景の部分に惹かれます。その人の生活環境や状況を知ることによって「なるほど」と腑に落ちる瞬間があります。この発見の喜びがリサーチの大きな魅力だなと感じています。
プロジェクト全体をデザインできるようになりたいです。様々なプロジェクトを通じて気づいたのは、デザイナーだけでなくクライアントや社内メンバーを巻き込むことの重要性です。特にプロジェクトの初期段階での設計が、その後の成否を大きく左右すると実感しています。
そんな中、現在、Webアプリのデザインリニューアルプロジェクトに提案段階から参加させていただいています。きっかけは、プロジェクト全体をデザインできるようなことに携わりたいという思いを周囲に伝えていたことでした。その思いを受けて、CDOの野々山さんから「クライアントに提案することで全体の設計を考えることになる」というアドバイスをいただき、この提案に参加する機会を得ることができました。
今回のプロジェクトでは、チーム体制、期間、実施内容など、プロジェクトの基盤となる部分に深く関わることが求められています。これを通じて、「より良いプロジェクトを作るためのアプローチとは何か」を模索していきたいです。
「自分の物語を自分で作れる」環境があることです。2年前の私は、こんなに楽しく仕事ができるとは想像していませんでした。その理由は「変化の多さ」にあります。
私は明確なキャリアプランを立てるタイプではなく、どちらかというと興味のあることに飛びつくタイプですが、ゆめみではそれが強みになっています。この環境は様々な人に合うと感じています。私のように飽き性の方にはもちろん、しっかりとしたキャリアプランを持っている人にも、具体的な目標が決まっていない人にとってもたくさんの選択肢が用意されているからです。
実際同期の様子を見ていても、それぞれが自分らしい形で活躍しています。「こうあるべき」という固定概念にとらわれず、自分の可能性を追求できることが一番の魅力です。
就職活動をしていると焦りを感じやすいと思います。けれど、大切なのは自分のペースです。私の高校自体の恩師にもらった言葉ですが、「焦らず急ぐ」がポイントだと思っています。自分が納得できる進路を見つけられるよう陰ながら応援しています。
ゆめみでは月に2回、オンラインでカジュアル雑談会を開催しています。会社説明だけでなく、毎回一人の社員がゲストとして参加し、皆さんの質問に答えます。働いている人たちの生の声を聞ける場となっています。何度でも参加可能ですので、ぜひ気軽に参加いただいて、ご自身の進路に役立てていただけたら嬉しいです。
※中途入社し、活躍しているリードプロダクトデザイナー・竹田さんのインタビューもぜひご覧ください
https://magazine.redesigner.jp/post/yumemi-takeda

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

佐々木まゆ
1992年生まれ。ライター。デザインコンサルのロフトワークを経て、ライターとして独立。ウ ェブメディアにてインタビュー記事や事例記事を執筆。
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