
HR Techの領域に革新をもたらし、成長を遂げ続ける株式会社ROXX(以下ROXX)。そんなROXXが、「なぜ今デザイナー採用に注力し始めたのか」をROXX 代表取締役の中嶋汰朗さんにお聞きしました。
プロフィール
中嶋 汰朗(Taro Nakajima) | 株式会社ROXX 代表取締役
1992年東京生まれ。大学時代の2013年に株式会社SCOUTERを設立。これまでに累計22億円を資金調達し、HR Techを代表する企業の一社へと成長させる。19年7月、SCOUTERからROXXへ社名変更。日本初の月額制リファレンスチェックサービス『back check』や、人材紹介会社と求人企業を繋ぐ求人流通プラットフォーム『agent bank』の開発・運営を行う
ROXXはHR Techの領域で2つのサービスを展開しています。
1つ目が人材紹介会社向けの求人流通プラットフォームであるagent bankというサービスです。agent bankを通じて、人材紹介会社は求人の開拓コストを減らすことができるだけでなく、求職者へ紹介する求人の選択肢を増やすことができます。その結果、求職者と向き合う時間を最大化でき、求職者はより希望条件に近い会社へ転職することができます。
また求人企業はagent bankを導入することで、何百社の人材会社と一社一社と契約する手間が無くなり、窓口1つで沢山の人材会社から様々な人材を集めることができます。このように三方よしなサービスとして着実に成長しているサービスですが、これまでは人材紹介会社さん向けの機能強化を積極的に行ってきたため、求職者向けのサービスが存在していません。これから、プラットホーム自体を拡大させるために求職者の方々も今後agent bankのユーザーになっていただくという構想を進めています。

2つ目はオンライン上でスピーディーにリファレンスチェックを行えるback checkというサービスです。現職や前職で頑張ってきたことや成果が同僚や上司といった第三者から客観的に転職先の企業伝わることで、より確実性の高い転職活動を実現するというポジティブなリファレンスチェックの使い方を広めていきたいと考えています。昨年10月のローンチ以降、成長株として注目されているスタートアップにはほとんど導入されているのではないかというくらい猛烈なスピードで伸びているサービスです。
ですが、まだリファレンスチェックそのものが世の中には定着していません。むしろネガティブなイメージが先行している状態です。リファレンスチェックによって、面接で何を言うかではなく、過去の努力や長年積み上げてきた信頼関係によって評価される世の中を目指している上で、サービスのみならず、どういった仕組みで、どういった情報がリファレンスチェックでは取得できるのかを正しく知ってもらうことが重要になってきます。また、想定以上に早いペースで日本を代表する大企業や、IT業界以外の企業様にも導入いただいていることから、back checkを提供する私たちのチームを大幅に強化していくことが求められるフェーズにあります。

僕はユーザーが触れる部分、サービスとの接点を作るのがデザイナーの仕事だと考えています。どれだけサービスに想いが込められていようと、ユーザーに伝わらなかったら意味がない。デザインとは作り手の意図を正しく伝えるための手段であり、どれだけ使いやすくかつ分かりやすく、サービスを広げていくかという点にこだわっています。
展開するサービスがいずれもステークホルダーが多いという特徴もあり、ROXXとして世の中にお見せする資料ひとつ取っても、正しく思想を伝えていく必要があります。
今後上場を目指していく中で、IRやコーポレートブランディングというところも、私たちの成長角度を押し上げる重要なものだと捉えていますし、会社の外側の輪郭を定義づけるもの全てがデザインされるべきだと考えています。

ROXXという会社をバンドに例えると、衣装やライブステージ、アルバムのアートワークなど、あらゆる部分がユーザーの目に触れるので、あらゆる部分で評価されなければならないんです。たとえば「曲はかっこいいけど、アートワークがダサい」とかは嫌ですね(笑)。いいものを作るだけではなく、受け手にどう伝わるかも大事。クオリティの高いものが好まれる時代なので、手を抜けないですよね。
3名のデザイナーがいます。それぞれ事業部に所属してもらっていて、現在はagent bankに1名、back checkに2名という体制です。ただ今後は、サービス単体だけではなくコーポレート全体のブランディングにも取り組んでいきたいので、デザインチームは経営企画など、コーポレートポジションの中に内包させていくことを視野に入れています。
それを見れば「ROXXだ」と分かる、そんな象徴的なものを作り出したいです。ある種の普遍性というか、「何十年たってもいい音楽だよね」と言われ続けるような、いわゆる名盤、マスターピースを作りたいという気持ちは、バンドをやっていた時から今まで変わっていません。

それから、ROXXのデザインチームをデザイナーから憧れられるような存在にしていきたいですね。これはサービス作りとはまた別の観点ですが、チーム自体が評価されることはとても大事だなと思っていて、モデルケースになるような組織をROXXとして目指していきたいです。
「デザイナー」と一言でいうのは簡単ですが、指向性はそれぞれ異なるものですよね。それぞれ得意不得意もあると思うので、本来自分が得意なところ、「これには命懸けられる」と言えるようなところに仕事として向き合っていただくのが、パフォーマンス高いデザインチームの姿だと思っています。ですが、現状のROXXはあらゆるデザインの仕事をたった3人のデザイナーに見てもらっている状況なので、その能力が高いか低いかではなく、成果が出やすい仕事に向き合える環境を僕が作らなければならないと考えています。ここでもバンドに例えますが、「簡単にならベースもドラムもできるけど、メインはギターです」というケースは割とよくあります。より細かく個々人の守備範囲が定義された中で、プロとして仕事をする以上、最大限いいものを作りにいけるような状態を目指したいですね。
デザインという領域にはアート的な面がありつつもロジカルさが求められる面もあって、僕はどちらが良いとか悪いとかではなくて、どちらも不可欠であると考えています。そういった意味でも、そもそもの考え方や指向性が個人でそれぞれ異なることを前提に、最適な選択が常にできるような状況を整えることが必要なのかなと。
僕はデザイナーがもっと経営に関わるべきだと思っているので、ROXXの顔になってくれる人がいいですね。例えばデザイナーが上場企業の役員として入っていると、その会社全体でデザインを重要視していると分かるじゃないですか。
その上で、サービス単体の中で良いデザインを作るという視点だけではなく、「会社としてこのサービスをどうしていくのか」というところから議論して、ブレイクダウンさせていく力がとても重要になってくると思います。僕は会社の哲学とクリエイティブが繋がっていないと違和感を感じる性質なので、外に出るもの全てにROXXの一貫した哲学やメッセージングを込めていきたいですし、同じ想いを持っている方にデザイナーのトップを任せたいです。
そして、一貫したメッセージングを出していくためには、主役は作り手ではなくサービスであり、ユーザーである。プロダクトを使って価値を感じてもらうことが何よりも大事で、主語をユーザーとして考える共通認識がないときついかなと思います。個人としてではなく、ROXXとして、agent bankとして、back checkとして勝ちにいけるか。それが根本にあることが何より大切です。
そうですね。なので、「ROXXはどうしたいのか、どうあるべきなのか」という問いを立てるビジョナリーな視点と、私たちのサービスが実際にどう使われているかデータを見て、理想と現実のギャップを埋めるようなロジックに基づいた視点が必要です。問いをロジックに落とし込んで、会社としてのクリエイティブ全体に浸透させるというすごく大変なポジションですが、僕自身もそこまでコミットする覚悟でいます。

これから働く場所を探そうとする方にはいくつもの選択肢があると思いますが、「これだ」と決めたら覚悟を持ってやり抜くことは、どんな業界・規模の会社でも大切です。
僕は何事も保険をかけるとうまくいかないと思っていて、「退路を断つ」ことをいつも実行してきました。だから自分にはROXXしかありません。人生の限りある時間を、どこにどう使うのか選択するときに、「これしかないんだから手を抜いたら何も残らないぞ」というくらい自分を追い込んでいます。もちろん怖さもありますが、だからこそ人一倍考えるし、人一倍早くアクションする。これが僕にとっての覚悟で、共感してくれる方がいたらぜひ一緒に働きたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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