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3,900万人のノンデスクワーカーに徹底的に寄り添う。現場ドリブンのカミナシが目指すデザインとは

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インタビュー

2022/9/28

3,900万人のノンデスクワーカーに徹底的に寄り添う。現場ドリブンのカミナシが目指すデザインとは

株式会社カミナシ(以下カミナシ)は「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに、PCやデスクのない現場で働くノンデスクワーカーがこれまで紙で行っていた事務作業やルーティンワークをデジタル化することで、現場のDXを支援する事業を展開しています。

今回インタビューしたのは、執行役員COOの河内さんです。カミナシの目指す世界や、カミナシでのデザインの在り方を、実際の事例とともにお話ししていただきました。

河内 佑介(Yusuke Kawauchi)|株式会社カミナシ 執行役員COO
インテリジェンス(現・パーソルキャリア)に新卒入社後、人事や営業、プロダクトマネージャーを経て、テクノロジー領域グループ会社の事業責任者として複数サービスを統括。2019年7月、カヤックLiving(現・株式会社カヤック)に入社し、プロダクトマネージャーおよびプロダクト開発、開発組織の責任者を担当する。
2020年4月より副業としてカミナシに携わり、同年7月に正式参画。PMM、事業責任者としてカミナシの事業戦略策定や組織開発を推進し、2021年3月に執行役員COOに就任。

ノンデスクワーカーの現場にテクノロジーという武器を

──まずはじめに、河内さんの経歴やデザインとの関わりをお話しいただけますか?

新卒でインテリジェンスに入社し、その後に面白法人カヤックの新規事業を担う子会社(以下カヤック)に移りました。現在勤務しているカミナシは3社目になります。

デザインに対しての価値観が大きく変わったのはカヤックでのことでした。クリエイター比率が高い会社で、当時の代表はPRやブランディングが専門領域だったこともあり、経営とデザインが当たり前のように密接な距離で事業を運営されていることに衝撃を受けたんです。事業責任者や経営の視点で見ると、どうしても投資した成果が見えやすいマーケティングやプロダクト開発に投資を回しがちです。しかし、ROIとして定量的に評価しづらいデザインやブランドづくりに投資することで、いかに経営にレバレッジが効くかを肌で感じることができました。その経験から、カミナシでは初期フェーズからデザインに積極的に投資していこうと考えていましたね。

実際、カミナシのプロダクトリリース直後のタイミングで株式会社フォルテの広野 萌さんにお願いし、ミッションとバリューの策定やクリエイティブの制作にご協力いただきました。当時は資金調達前でキャッシュも豊富にあったわけではないですが、結果としてそれが今のカミナシの礎になっています。カミナシに転職した後もこうした成功体験があったので、改めてデザインが経営に与える価値を確信しました。そのためデザインへの投資を全社として積極的に行っています。

──過去のご経験が、現在のデザインへの向き合い方の原点になっていらっしゃるんですね。現在カミナシが行っている事業についてご紹介いただけますか?

カミナシは「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」というミッションを掲げている会社です。ノンデスクワーカーはPCを持たずに現場で働く人たちのことを指していて、国内に3900万人、労働人口の半分以上を占めています。こういう人たちの働き方を変えようとしている会社です。

僕が社会人になって10年以上が経ちますが、その間にもオフィスワーカーの働き方は大きく変わりました。当時はリモートワークは一般的ではありませんでしたし、ワーケーションと言ったら怒られるような時代だったように思います。ところが今では当たり前になってきていますよね。それは新たなテクノロジーやツールが普及したから、という面が大きいと思います。しかし、ノンデスクワーカーの現場では、昭和から変わらずに未だ紙を中心としたアナログで非効率な業務を日々行っておりテクノロジーの恩恵を受けられていないという課題があるんです。

例えば工場で機械の点検をするとします。一つずつ点検箇所をチェックして紙に記録するのですが、手書きなのでミスや漏れもたくさんあります。そして事務所ではその紙を回収してPCにデータ転記をしています。つまり、エクセルで作成した帳票を紙で印刷して、配布して手書きし、それをデジタルデータに戻すという非効率的なことになってしまっているんです。こういった課題はどんな業界でも起きているので、それらの課題を解決していきたいと思っています。

自発的にデザインを取り入れられる組織へ

──現在のデザイナー組織の体制と、具体的にどのようなお仕事をされているのか伺ってもよろしいでしょうか?

現在のプロダクトであるカミナシをリリースする直前の2020年5月に1人目のデザイナーが入社しました。その後、2人目のデザイナーがジョインしたのが約半年後。現在は正社員が5名、インターンや業務委託を合わせると11名とデザイン組織は拡大してきています。全社員が60名程度ですのでデザイナー比率は全体の10%弱と比較的高い会社だと思います。ベンチャーでWebやSaaSプロダクトのデザインを担当してきた方々をはじめ、業界問わず様々なバックグラウンドのメンバーがいます。プロダクトデザインとコミュニケーションデザインの2つのユニットに分かれていますが、領域横断で動くことも多いのが特徴です。

プロダクトデザインチームは、主にプロダクト開発に関わります。最近はデザインシステムも並行して作っていますね。コミュニケーションデザインチームは、サービスサイトや広告のクリエイティブを担うマーケティング分野と広報PR向けのクリエイティブや社内向け制作物などを担うコーポレートブランディング分野をカバーしています。

コーポレートブランディング分野は、組織にとらわれず領域横断で動いています。これまでに社員発案で入社時のウェルカムキットを作ったり、会社のイメージキャラクター「ごーとん」のぬいぐるみを作ったりしました。お客様にプレゼントしてオフィスに飾っていただいたり、かなり評判が良いんですよ(笑)経営陣も「とりあえずやってみようよ!」という姿勢なので、こういった取り組みも盛んに行われていますね。
参考記事:カミナシのコミュニケーションデザインに、デザイナーが込めた想い。

連載という形で現場のデザイナーからも具体的な業務内容についてはお話しさせていただければと思うので、ぜひ第二弾の記事も読んでいただけたら嬉しいです。

──デザイナーの方が自主的に始めた取り組みを応援する体制が整っているんですね。素敵です。河内さんからデザイナーに対して期待していることはありますか?

デザインの役割をプロダクトやマーケティングなど特定領域に閉じるのではなく、経営全体にデザインの力を取り入れていきたいです。デザイナーは領域を問わず、さまざまなチームと横串に協働することで、全社員の仕事の価値を最大化するような存在だなと思っています。また、デザインは経営にとっても重要であるということは全員の当たり前の共通認識として持った上で、次のステップとして全社員が自分の業務にデザインをどう取り入れていくか自発的に考えられるような状態を作っていきたいです。

実は、最近そこに近づいてきたなと感じることがありました。カスタマーサクセスのメンバーが自発的にデザインチームとコミュニケーションをとり、どうしたらデザインの力を活かしてお客さまのオンボーディングプロセスを作れるかを相談していたんです。デザインの力を取り入れるための連携が、色々なファンクションで自然発生的に行われ始めているんですね。SaaSの企業では、課題に対する解決策の手段としてのみ、デザインを使いがちだと感じます。それに比べると、カミナシのデザイナーは仕事の幅がとても広いために、人が足りないと感じているんだろうと思います。

「現場ドリブン」と「β版マインド」でノンデスクワーカーに寄り添う

──カミナシで最近デザイナーが取り組んでいる、具体的な事例をご紹介いただいてもよろしいですか。

まず、デザインシステムを作って適用しはじめていますね。まだこのフェーズでデザインシステムに取り組んでいる会社は多くないのではと思っています。

そして、プロトタイピングの環境を整える取り組みも行っています。新しいプロダクトや機能を作る際、スムーズにユーザーインタビューを行えるフローを作成したり、UXPinやFigmaのプラグインを活用してプロトタイピングの速度を上げることで、職種間での連携も取りやすくなってきました。

プロダクト開発全体の話になりますが、カミナシには「現場ドリブン」というバリューがあります。カミナシのプロダクトは現場で使われるので、実際に行ってみて感じないとわからないことがたくさんあるんです。例えば音声入力の機能をつけたけれど、色々な音がしている現場なので使いものにならなかったり。縦スクロールの画面にしたけれど、ゴム手袋で画面入力をするので使いづらそうだったり。想像だけではどうにもならないので、とにかく現場に行って、n1ユーザーからの一次情報を肌で感じてからものをつくる姿勢を守ってきました。

コミュニケーションデザインの領域は、シリーズA資金調達の際に作ったクリエイティブが代表的な例ですね。デザイナーが案を出し、背景に現場の帳票を撒いて写真を撮ってみたんです。最近では、コーポレートサイト上で「カミナシのビジョンを小説で表現する」取り組みも行いました。案が出た時には、大丈夫かな?と思ったのですが、面白そうだからやってみようとクリエイティブを作っていくと結果的にすごく良いものになったんです。こういった遊び心のあるチャレンジができるのがカミナシの別のバリュー「β版マインド」を体現しているなと感じましたね。社内でも、遊び心や余白のある組織を作りたいという話をよくしています。あまりに論理で考えすぎると、新しいアイディアやクリエイティブな発想って出ないじゃないですか。これからもβ版マインドで思い切ったチャレンジを行っていけるように余白を大事にした組織づくりを続けていければと思っています。

「ノンデスクワーカーが挑戦し、報われる世界を作る」カミナシのこれから

──今後カミナシが目指す、未来のユーザー体験についてお聞きしたいです。

カミナシは、2030年までに「ノンデスクワーカーが挑戦し、報われる世界を作る」ことを目標に置いています。ノンデスクワーカーの方は、紙を中心とした非効率な業務が原因で新しい創造的な仕事がやりにくいんです。現場には新しいテクノロジーが全然入ってきていないので、やるための手段、武器みたいなものが全然ない。そこにカミナシという武器をお渡しすることで創造的な仕事に取り組む時間を生み出したり、新しいチャレンジができる環境を作ることが「挑戦」の部分です。

また、工場のラインなどで働いているノンデスクワーカーの方は、成果が埋もれやすいです。他の人の3倍の速さで流れ作業をこなす方がいても、それが可視化されてないから評価されづらい。そういう方たちが正当に評価され、頑張ったら頑張っただけ報われる世界を作るのが「報われる世界を作る」という部分ですね。

より事業的なお話をすると、基本的な方針として「広げる、深める」という2つの方針を持っています。まず広げるという視点についてお話しします。カミナシのプロダクトは、特定の業界だけではなくて様々な業界の現場で使っていただけることを目指しています。ただし、業界が変わっても業務内容は大きく変わらない経理業務などとは異なり、現場の業務は業界ごとに大きく変わります。そのため、PMFの度合いも業界ごとに少しずつ異なります。その新しいマーケットにどんどんPMFできるように広げていくことが1つ目。

また、新しい業界にプロダクトを広げていくので、その業界でどういう業務があり、どんなシステムが使われているのかを掘り下げる必要があります。ここで大切なのがデザイナーの視点やUXリサーチの技術ですね。次に深めるという視点では、現場のより深いペインを見つけて解決するということを行っています。今は紙での記録をデジタル化することにフォーカスしていますが、前後で発生する複雑な現場の業務フローまでデジタル化できるようにしたり、IoTなどのテクノロジーを活用することでそもそも記入する必要をなくしたりするなど、より高度な課題を解決していきたいなと思っています。

──事業の発展のためにも、デザインの力を活用していくことができるんですね。次に、デザイン組織としての特徴や、今後の見通しについて教えてください。

「1つのプロダクトで異なるユースケースに対応する」というのが私たちのオリジナリティの1つです。プロダクトを個社別にカスタマイズして販売するのではなく、デフォルトの機能で色々なユースケースに対応しています。そのためマーケットを広げるときには、新しい業界のユースケースを理解して抽象化し、他の業界の業務との共通点を見つけていくというアプローチをとります。例えば、「食品工場のこの業務フロー、抽象化すると物流業界の業務フローと同じだよね。」「汎用的に使ってもらうためにはこういう設計がいいよね。」と仮説を立てて、実際にプロトタイピングをして、複数業界で使っていただけるように作っているんです。デザイン組織としてはずっと新規プロダクト作ってるような感覚に近いですし、とにかく終わりがないですが、それを楽しんでいると思います。

また、自分達の仕事が社会に与える影響を実感しやすいのも特徴です。ノンデスクワーカーの方のお仕事は、僕たちの生活にとても近いんですよ。近所にあるロイヤルホストさんや、ルートインホテルズさんにもカミナシが導入されていて、身近な場所がカミナシを使っている状況に出会いやすい。プロダクト開発メンバーの中では、街を歩いているといろんな現場が目に入り、「あ、紙使ってるな」とか、「ここに導入したいな」と思ってしまうというあるあるが存在するようです(笑)

今は社員数60名くらいですが、この1年で倍くらいになってくる想定ですね。デザイン組織についても、全社員との比率は現状を維持しつつ拡大していきたいと思っています。

──自分の仕事の価値が身近に感じられるのは大きなやりがいですね。今後、カミナシに必要だと思われるデザイナー像について教えてください。

コミュニケーションデザインもプロダクトデザインも、要件が決まりきったものを作るというのではなく、自分のアイディアを提案したり、自分なりの仮説を持ち込んでフィードバックを受けながら作っていける方が必要です。当社もリーダーシップを発揮しやすい環境を用意していますし、発揮していただけることを期待しています。特に当社のプロダクトは世の中に少ない領域なので、正解がわからない部分が多いです。そんな中で、とりあえず仮説を立ててやるしかない部分にコミットできると、楽しんでいただけるのではないかと思います。そして、現場でユーザーと話すことが楽しいと思えることがとても大切ですね。

──なるほど。では、個人的な河内さんの主観で、こんなデザイナーの方と働いてみたいというのはありますか?

私は、経営全体に対してデザインの力を入れていきたいと思っているんです。そのため、領域を超えて、色々な場面でデザインの力を活かせる方がいいなと思っています。お人柄としても、チームで協働できるタイプの方が合うだろうなと。そして興味の範囲も、デザインだけに閉じずに、事業そのものや経営全体にも興味関心を持ってる方と働いてみたいですね。

もう1つ、遊び心や余白を持った人がいいなと思っています。会社のカルチャーとは別ですが、自分もCEOの諸岡も天邪鬼なんですよ。他の人と同じことをやるのは楽しくないって思うタイプです。そんな私たちと一緒に、誰もやっていない新しいことを楽しめるような方、やりたいと思える方と一緒に働きたいですね。

──読者の方に河内さんから一言お願いします。

デザイナーの方も領域にとらわれず、多様な範囲で活躍していただけます。また、会社の規模の割にはデザイナーの人数が多い会社です。目の前の業務だけではなく、デザインシステムなどの中長期的にデザイン組織を良くしていくための取り組みに関わる機会があります。

そして、労働人口の6割を占めるノンデスクワーカーの方々の働き方を変えることにはすごく意義がありますし、そこにデザインの力が必要です。お待ちしています。

連載第二弾(現場デザイナー)はこちら>>>
BtoBサービスでも現場ドリブンの開発を。徹底的にノンデスクワーカーに寄り添うカミナシのデザインワークとは

編集部より

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

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