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「車輪の再発明」を終わらせ、製造業界を変革する。キャディのデザイナーが語る現場のリアル

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インタビュー

2025/9/18

「車輪の再発明」を終わらせ、製造業界を変革する。キャディのデザイナーが語る現場のリアル

日本の製造業ではしばしば「車輪の再発明」が繰り返されているといいます。設計図や仕様書が散在し、重要な判断はベテランの経験や記憶頼み。過去の設計資産を参照できず、似たような設計でも毎回ゼロから作り直してしまう——こうした非効率が多くの製造現場で起きています。

このような状況に風穴を開けようとしているのがキャディ株式会社(以下、キャディ)です。製造業の図面をはじめとする非構造データの活用や調達業務効率化を手がける同社ですが、その事業内容から「エンジニア主導の組織なのでは?」と想像する方も多いかもしれません。実際のところ、デザイナーはどのような立ち位置で、どんな環境で働いているのか。今回は、実際にキャディで働く3名のデザイナーに話を聞きました。

(詳しい会社概要や前例のない産業変革で問われる“デザインの力”については、VP of Engineeringの藤倉さんのインタビューをあわせてご覧ください)

森 杏樹(Koki Mori)| Product Design部 Quote Designチーム プロダクトデザイナー
複数の制作会社でデザイナーとして経験を積んだ後、高級ホテル・高級旅館専門予約サイト「一休.com」を運営する一休に入社。約5年間にわたって宿泊予約サービスのUI/UXデザインを担当する。2019年にキャディへ参画。原価計算プロダクトをはじめ、社内の複数プロダクトに携わり、その後「製造業AI見積クラウドCADDi Quote」と「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」の立ち上げに参加。現在は同プロダクトのスケール拡大に取り組んでいる。

ワン ヂーリン(Chihling Wang)| Product Design部 Drawer Designチーム プロダクトデザイナー
台湾の大学を卒業後、東京工業大学で修士課程を修了。新卒で科学メーカーに入社し、研究員として診断薬材料の研究開発に従事。その後、UI/UXデザイナーへとキャリアチェンジ。デザイナーとして2社を経験した後、2024年にキャディに入社し、「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」のデザイン業務に従事。中国語、英語、日本語が話せる。

伊藤 えりか(Erika Ito)| Product Design部 プロダクトデザイナー
グラフィックデザインから始まり、ウェブデザインを経てプロダクトデザイナーへ。前職では10年間、スタートアップから大企業まで幅広いクライアントのプロダクト開発を支援。リーン・アジャイル開発の実践やチームづくりにも携わる。2025年にキャディに入社し、新規アプリケーションの開発を担当。

異業種から転職し、前人未踏の産業変革を目指す

──まず、みなさんの入社の経緯と現在の仕事内容について教えてください。

森さん:私は前職で宿泊予約サービスのUI/UXデザインを約5年ほど担当していました。キャディには2019年に入社したのですが、入社の決め手はシンプルで、創業者の加藤と小橋が魅力的な方たちだったことと、事業に高いポテンシャルを感じていたからです。

担当業務の説明をする前に、キャディが展開する2つのアプリケーションについてご紹介させてください。1つ目は「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer(キャディ ドロワー)」で、図面や仕様書などのデータを一元化し活用しやすくするアプリケーションです。2つ目は「製造業AI見積クラウドCADDi Quote(キャディ クオート)」で、最適なサプライヤーと価格を素早く見つけ、調達業務の効率化をはかります。

私はCADDi Quoteの立ち上げから関わっていて、現在はこのアプリケーションをスケールさせるべく、PMやエンジニアと協働しながら様々な施策に取り組んでいるところです。

ワンさん:新卒で化学メーカーに研究員として入社し、その後UI/UXデザイナーへキャリアチェンジをしました。デザイナーとして働くのはキャディが3社目です。これまで一貫してB2Bプロダクトを担当し、製造業に近い仕事をしてきました。

入社の決め手になったのは、面接官の方々がロジックとパッションの両方を兼ね備えた人が多かったことでした。

入社してからは主にCADDi Drawerを担当しているのと、最近はこれからリリースするアプリケーションのデザインも担当しています。

伊藤さん:私はグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートし、ウェブデザイナー、プロダクトデザイナーへと領域を広げてきました。

前職では主に自動車会社のクライアントと仕事をしていたのですが、その際に製造業の紙文化や情報共有がなかなかうまくいかない状況を何度も目にしてきたんです。このことがきっかけで、製造業の課題解決に携わりたいと思ったのが入社を希望した理由です。

担当業務はふたりとは違って、新規開発のアプリケーションのデザインを担当しています。まだ詳細はお伝えできないのですが、現在準備中です。

現場に足を運び、ワンチームでプロダクトを磨く

──キャディでは、どのようなプロセスでデザインを進めていますか?

ワンさん:既存のアプリケーションの場合は、カスタマーサクセスと密に連携しながら、お客様の声を聞いて改善点を明確にし、デザインします。

一方で、新しいアプリケーションや機能を制作する場合は、まず課題の探索を行います。具体的には、課題を抱えているお客様の現場にPdMが単独、またはデザイナーも同行して伺い、ユーザーインタビューを実施して、課題を吸い上げます。キャディでは特にこのフェーズに力を入れています。

次に、課題を多角的に捉え直し、解決への道筋を立てたら、ワイヤーフレームを作成して、PdMと仮説検証を行います。ある程度、形が見えてきたら、エンジニアが入り、技術面での実現可能性を検討しながらプロトタイプを制作。そして、ユーザビリティテストを実施します。お客様からのフィードバックをもとにさらに改善を重ねてから、リリース。リリース後も効果測定を行い、PdM・エンジニア・デザイナーの三者で振り返り会をしています。

森さん:ワンさんが説明したプロセスに加えて、私が担当している「CADDi Quote」では、導入企業様への使い方説明会にデザイナーも同行しリサーチをさせてもらっています。この説明会はあくまでもオンボーディングが主な目的ですが、初めてアプリケーションを使うお客様がどこで迷われているかを直接観察できますし、普段の業務フローも理解できる。お客様を多角的に知れる貴重な機会です。

伊藤さん:私たち新規開発のプロジェクトチームでは、毎朝PdMとエンジニアとスタンドアップミーティングを実施して、方向性を確認しながら進めています。また、4〜5カ国の多国籍チームのため、やりとりは基本英語です。

チームだけでなく、社内には英語を話せる方が多いですね。

──採用条件として、やはり英語は必須なのでしょうか?

森さん:いえ、必須ではありません。会社としてグローバル展開を目指しているので、もちろん英語が話せるとより活躍の幅が広がりますが、言語の壁で優秀な方々と一緒に働ける機会を逃したくないという考えがあります。そのため、日本語・英語どちらか一方でも話すことができれば、活躍できる環境を整えています

“議論は遠慮なく、失敗は恐れなく”がよりよいものを生む

──入社前に抱いていたイメージと、働いてみて感じたギャップはありましたか?

森さん:いい意味でのギャップは、とにかくスピード感があり、妥協なくプロダクト開発を進めていることです。工場や製造現場に訪問できて、ユーザーとの距離が想像以上に近いことも驚きでした。ただ、製造業の課題は想像以上に複雑で、各社特有の事情があることもわかりました。抱えている課題を一つずつ解きほぐしていく必要があり、難しさを感じていますがやりがいでもありますね。

伊藤さん:失敗を学習の機会と捉える文化があることに驚きました。実は最近、失敗してしまったことがあったんです。それをメンバーに報告したところ「プロセスの問題もあるから、ちょっと整備しよう」「次からどう防げるか考えてみよう」と失敗を改善にいかす方向で議論してくれました。ミスを責めるのではなく、そこから何を学べるかを大切にする、学習する組織だと感じています。

ワンさん:正直、マイナスなギャップはないですね。キャディの特徴は、なんと言っても丁寧な合意形成文化があること。面接時に感じていた印象通り、論理的に物事を考えて、熱意もある人が多いんです。だからこそ、ときには意見がぶつかることもあります。でも、きちんと会話の時間を設け、全員が意見を出し切った上で、着地点を話し合います。この丁寧なプロセスがよりよいモノづくりにつながっていると感じます。

──議論が白熱するとわだかまりが残るような場合もあると思うのですが、みなさんの関係性は良好なままなのでしょうか?

ワンさん:議論のあとはすっきりして終わることがほとんどですね。そもそもの前提として「足を引っ張り合うための対立ではない」とみんなが同じ認識を持っています。

森さん:意見がわれたとき、私たちデザイナーは交通整理役を担うことが多いですね。例えば、データをバックエンドとフロントエンドどちらに保存するかなど技術的な手段の話に集中がちなところを、「そもそもユーザーにとって何が大事だっけ?」と問い直すんです。

──ユーザー視点に立ち戻るように促しているんですね。デザイン組織全体で大切にしている考え方はありますか?

森さん:「スコープを明確にして、フォーカスすること」を大切にしています。そのために探索に注力しているんです。やはり私たちが考えていることと実際のユーザーニーズには大きなギャップが存在するんですよね。真のニーズを見極めるために探索をして、得られた示唆をもとに施策を決め、リソースをそこに集中させる。あれもこれもと手を広げるのではなく、必要な機能の開発に絞り込んで、その分クオリティを徹底的に高めるように意識しています。

ワンさん:あとはデータに基づいた改善サイクルも重視しています。リリース後も効果を測定し、使用率や作業時間などの利用データやユーザーの声を確認しながら、改善を重ねます。最近はAIも活用して、改善作業を効率化していますね。

CADDi Drawerを担当するワンさん。複雑な現場課題をほどくデザインに挑む

やりがいは過渡期の組織で「複雑な課題」に向き合えること

──製造業界ならではのデザインの面白さはどんなところにあるのでしょうか?

森さん :業界知識がかなり求められるんですが、学んだことがダイレクトに改善につながる点です。繰り返しになりますが、キャディでは「探索」を大切にしていて、現場に伺って業務フローなどを観察します。そこで得た気づきをすぐにプロダクトに反映できるので、効果が目に見えやすいんです。インプットとアウトプットの距離が近いと感じています。

ワンさん:面白さは、お客様の多様性による複雑さにあると思っています。同じ製造業でも、会社によってまったく違う課題とニーズを持っているんです。それをどうバランスよく解決するのかが私たちデザイナーの腕の見せ所です。複雑なパズルのピースがカチッとはまって、ひとつのソリューションで複数の課題を解決できる道筋が見えたとき、大きなやりがいを感じますね。

伊藤さん:私は、情報設計力が試されていることに面白さを感じています。製造の図面には、寸法・材質・加工方法など様々な情報が詰まっています。この無数の情報を整理・構造化する必要があるので、表層的なUIだと解決できない課題ばかりなんです。

構造を考え抜き、見た目のデザインだけではなく「情報アーキテクチャの美しさ」で勝負できるのが醍醐味ですね。取り組むべきことは山ほどあって時間が足りないですが、何をやっても手応えがあります。

──そういった面白さや手応えは、実際にお客様にはどのような形で届いているのでしょうか?

ワンさん:CADDi Drawerを導入いただいたお客様からは「類似図面が瞬時に出てきて、探す時間が3分の1以下になった」「1日かかっていた作業が一瞬で終わって感動した」といったお声を直接いただきます。ベテランの方だけでなく、経験の浅い方でも「古い図面を自力で探せるようになり、“今使える武器”になっている」と聞いて、データが資産として活用される瞬間に立ち会えるのは、本当に嬉しいですね。

森さん:現場の課題に寄り添って改善を続けることで、お客様の働き方が大きく変わる瞬間に立ち会えます。CADDi Quoteをご利用のお客様から「AIアシストで作業時間を60%も削減できた」というフィードバックや、「属人化していた見積業務をチームで分担できるようになった結果、コミュニケーションが増え、部下から提案が出てくるようになった」という組織の変化にまで繋がったお話を聞くと、私たちの仕事が単なるツール提供に留まらない価値を生んでいると実感できます。

CADDi Quoteを牽引する森さん。ユーザーに寄り添い、改善を重ね続ける

──デザイン組織として、今後どんな成長を目指していますか?

森さん:「個人プレー」から「チームプレー」へ転換し、組織全体のレベルアップを目指したいです。今はデザイナーそれぞれが頑張っている状況で、知見が個人に溜まりがちなんです。そこで連携を強化して、学びを積極的にシェアする仕組みを作っていきたいです。

伊藤さん:私は、デザイナーが雑務に追われず、本来の仕事に集中できる環境をつくりたいです。そのために今、デザインシステムの構築を進めています。基盤が整えば、意思決定のスピードも上がり、より大きな価値を生み出せるはずです。

ワンさん:伊藤さんが手がけているデザインシステムによって、組織の方向性がだんだんと明確になり、組織としての一体感が出てきていますよね。大きな変化が生まれている気がします。

私からは個人としての目標になりますが、デザインの本質的な価値をさらに追求したいです。そのために特に力を入れているのが、継続的なリサーチ活動と業界知識の習得です。ユーザーと製造業への理解を深めることが、より良い解決策につながると考えています。

──これから組織として進化していくなかで、どんな方にジョインしてもらいたいですか?

森さん:自走できるだけでなく、周りを巻き込める人ですね。複雑な課題に対して「難しそう」ではなく「面白そう」と思える方だと嬉しいです。キャディには「まず手を動かしてみる」文化があるので、完璧を求めすぎず、素早く検証を重ねることを楽しめる方には最高の環境だと思います。

ワンさん:表面的な解決ではなくて、本質を追求したい人です。複雑に絡み合った課題を、謎解きゲームのように楽しみながら解きほぐせるデザイナーと一緒に働きたいです。

伊藤さん:ルービックキューブのように、一つ解決すると新たな課題が見えてきて、頭を悩ませる日々ですが、この「解ききれないほど深い課題」にワクワクできる人だと面白がって働けるのではないでしょうか。新しい壁にぶつかりながら成長したいという方に、ぜひきていただきたいですね。

──最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いします。

ワンさん:本質的な課題解決に興味がある人にとって、これ以上刺激的な環境はないと思います。パズルを解くように課題と向き合うことを楽しめるデザイナーさん、ぜひ一緒に働きましょう。

伊藤さん:キャディでは既存アプリケーションの改善も、新規立ち上げも両方経験でき、様々なフェーズのプロダクトに関われるチャンスがあります。「面白そう!」と前のめりになれる方、お待ちしています。

森さん:製造業は課題の宝庫です。業務フローを少し改善するだけで、ROIが劇的に向上することもあり、確実な成果を出せる機会が多いと思います。AIなど新技術によって業界自体が大きく変化している、このダイナミックな変革期を一緒に切り拓いていきましょう。

異なる経歴と視点を持つ3人。議論も探究も前向きな姿が印象的でした

編集部より

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

佐々木まゆ

1992年生まれ。ライター。デザインコンサルのロフトワークを経て、ライターとして独立。ウ ェブメディアにてインタビュー記事や事例記事を執筆。

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