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すべての人が使いやすいデザインを、深く思考する。Works Human Intelligenceによるデザイン組織の取り組み

株式会社Works Human Intelligenceは、「複雑化、多様化する社会課題を人の知恵を結集し解決することで『はたらく』を楽しくする」を掲げ、統合人事システム「COMPANY」を開発・提供しています。
約1,200法人グループに及ぶ、あらゆる業界の大手企業に活用されている「COMPANY」シリーズのカギを握るのが、デザイン。同社ではデザインを非常に多くのお客様に利用してもらう上で重要な要素として捉えており、近年はウェブアクセシビリティにも力を入れています。
同社におけるデザイン業務の面白さや、今後の組織の展望などについてお話を伺いました。
古澤 杏奈(Anna Furusawa)|UI/UXデザイングループ Centralデザイナー グループマネジャー
2017年に新卒で入社後、開発部に配属され、品質保証部門で評価業務を担当。その後、UI/UXグループ発足を機にデザイナーにキャリアチェンジ。現在はUI/UXグループ Centralデザイナーのグループマネジャーを務めている。
チャウ ワイユップ(Chau Wai Yip)|UI/UXデザイングループ Centralデザイナー アクセシビリティ担当
アメリカの大学を卒業後、コンサルティング業務に従事。2019年に株式会社Works Human Intelligenceに転職し、UI/UXデザイングループを発足。その後、スタートアップ企業へ転職、2024年4月にWorks Human Intelligenceに復帰。現在は同社でウェブアクセシビリティの推進を担当している。
コ ブンセン(Hu Wenqian)|UI/UXデザイングループ On-siteデザイナー グループマネジャー
2017年に新卒で入社後、UI/UXチームに配属。分社の際に「COMPANY」の勤怠管理領域のプロダクト開発へ異動となり、同製品のUI/UXの兼務を開始。現在はOn-Siteデザイナーのグループマネジャーを務めている。
古澤さん:新卒でWorks Human Intelligenceに入社し、品質保証の部署に配属され、「COMPANY」の評価業務を担当していました。プロダクトの品質評価を担う中で、実際に「COMPANY」を使うビジネスパーソン(ユーザー)の視点にたち、もっと使いやすいプロダクトに改善したいと思うようになりました。ちょうどその頃、社内でUI/UXデザイングループが発足したタイミングでデザイナーにキャリアチェンジし、「COMPANY」のUI/UX改善に携わるようになりました。
現在は、UI/UXデザイングループ内でプロダクトを横断的に管理統括するチームに所属し、そこでマネージャーを務めています。主な役割としては、各プロダクトで一貫したデザインを実現するためのデザインシステムの運営や、組織に必要なリソース配分など、DesignOpsを担当しています。

チャウさん:生まれてから大学卒業までアメリカで過ごしました。そのまま、アメリカのコンサルティング企業で10年ほど勤務していました。その後、転職活動の際にWorks Human Intelligenceと出会ったのですが、代表から直接「どんな会社を作りたいのか、現在はどういう課題を抱え、そのためにUI/UXを今後どうしていきたいか」と、良い面も悪い面もオープンに話してもらえたことがとても印象的でした。その想いに応えるチャレンジがしたいと感じ、覚悟を持って日本に渡り、UI/UXデザイングループの立ち上げに携わることとなりました。
入社後は、プロダクトのインターフェースのデザインはもちろん、ロゴのデザイン、メンバーの教育と、幅広く担当していました。2022年にWorks Human Intelligenceを退社し、友人が立ち上げたスタートアップに参画した後、2024年4月に再入社という形でまた戻ってきました。

コさん:私も古澤と同じく新卒で入社しました。私の場合は入社後すぐにUXチームに配属され、その後2019年に立ち上がった「COMPANY」のUI/UXデザインチームに異動しました。現在は、打刻やプロジェクトの工数管理といった勤怠管理領域のプロダクトに配属され、UI/UXグループのマネージャーを務めています。

古澤さん:UI/UXデザイングループは、プロダクトを横断して組織を管理する「Centralデザイナー」と、プロダクトごとに専任で入る「On-siteデザイナー」の2チームに分かれています。
Centralデザイナーは、私を含めた4名で構成されています。On-siteデザイナーは、4つのプロダクトにそれぞれ1名から3名前後のデザイナーが配属されており、現在の総数は13名です。ただ、上記4プロダクト以外に、まだデザイナーが配属できていないプロダクトがあるため、各プロダクトに専任のデザイナーが所属する組織を目指したいと考えています。
組織全体としては、約600名のエンジニアが在籍しています。そのうちインフラ系や管理系の担当約100名を除くと、各プロダクトに80名から100名程度のエンジニアが所属し、On-siteのデザイナーはその中に数名ずつ配置されている体制となっています。
古澤さん:圧倒的にエンジニアの人数が多いのですが、デザイナーはどういう優先順位でどの課題をまず解決するか、といったプロダクトプランニングにも関与しています。プロダクトオーナーとも一緒に計画を立てているため、フラットにコミュニケーションが取れています。
古澤さん:一つのプロダクトだけでも、その中にも多様な業務とそれにまつわる機能が存在しています。それぞれのプロダクトの領域におけるユーザーの業務特性や課題を理解し、かつ、既存のプロダクトの要件を落とさずに課題を解決するデザインを設計することが求められますので、難解なデザインプロセスだと感じます。
ただし、エンジニアはそれぞれの業務を専任で担当していることが多くその領域に詳しいため、デザイナーとしてはある種ドメインエキスパートでもあるエンジニアと密にコミュニケーションを取りながら一緒に進めることができる心強さがあります。
コさん:「COMPANY」は約1,200の法人グループにご利用いただいており、非常に多くの方が利用しています。ユーザー数が多い分、小さな変更一つでも影響範囲が大きく、例えばボタンの表示順を変更するだけであらゆるユーザーに影響が及びます。
ただ、影響範囲が広いからこそ、多くのユーザーの課題を解決できたときの達成感も格別です。一つのプロダクトにとことん向き合う難しさが「COMPANY」のデザインにおける醍醐味であり、大きなやりがいと感じています。
古澤さん:デザインチームの他のメンバーからも、一つのプロダクトに長期的に関わることができる点が、やりがいだという声が多く聞かれます。特に、ユーザー数が多く手掛けるデザインの影響範囲が大きいことが、入社の決め手になったという意見も多いですね。
また、自身のデザイナーへのキャリアチェンジも受け容れてくれたように、Works Human Intelligenceにはチャレンジを推奨する文化があると感じています。人事領域のBtoBプロダクトであることや顧客基盤の強固さといった点から、一見すると保守的な文化かと思われがちなのですが、ポジティブに「やってみたら?」と挑戦を後押しするカルチャーがあることも大きなやりがいだと思います。
古澤さん:「COMAPNY」では510万名(※1)の人事データを管理しています。企業に勤める人が日々の勤怠入力で利用したり、会社に対する届出を行ったりと非常に利用頻度も高いシステムです。
ウェブアクセシビリティ(※2)に注力するようになった背景には「障害者の法定雇用率引上げ」や「障害者差別解消法の改正」などの法改正があります。それだけでなく、先に述べたように大変多くの方に利用いただいているということからも、私たちが提供するプロダクトでも障害のある方への障壁を取り除く努力を担う義務があると感じています。
そうした中で、中途入社のデザイナーが「COMPANYでもウェブアクセシビリティに取り組んでいくべきだ」という声を上げてくれたこともきっかけになりました。これを受けて、各開発部門と連携を図り、段階的にウェブアクセシビリティ向上に向けた取り組みを始めることになりました。具体的にはウェブアクセシビリティ方針の決定、デザインシステムのウェブアクセシビリティ対応、社内教育コンテンツの提供などを進めています。
※1:2023年12月末時点の「COMPANY 人事」の契約ライセンス数合計。
※2:ウェブアクセシビリティ:すべての人がウェブコンテンツを平等に利用できるように、視覚、聴覚、運動機能などに配慮する設計・開発の考え方。
チャウさん:私はアメリカにいた当時、ウェブアクセシビリティ対応に携わった経験があり、現在その推進も担当しています。ただ、残念ながら海外でもウェブアクセシビリティについて正しく理解している人はあまり多くないのが実情です。この難しさの一因は、アクセシビリティに明確な正解が存在しないことにあります。
例えば、アクセシビリティのガイドラインに「視覚障害者、あるいは視覚が弱い方に向けてプロダクトの冊子に説明を入れてください」と示されているとしましょう。ただし、示されているルールは「入れてください」というものだけで、その具体的な内容は企業に委ねられていることが大半です。
つまり、表面的にアクセシビリティを意識することと、その具体的な方法を考慮することや本質的に解消ができるか、といったことは別の問題です。単にガイドラインを守るだけなら、説明書に情報を追加して終わりになってしまいますが、実際にユーザーの期待に応えられなければ、かえって体験を損なう結果になります。視覚障害者の方がどういったことを気にかけているのか、どのような環境で文字が見えにくいのかといったことを理解しないと、本当に効果的な解決策を見出すことはできません。
Works Human Intelligenceのデザインチームでは、アクセシビリティをただクリアするだけでなく、その背後にある価値や意味を社内に理解してもらうため、現在は社内向けのガイドラインを策定している最中です。2024年の秋頃から実装していきますので、アクセシビリティを大事にしたい、理解を深めたいという方はぜひ参画していただきたいですね。
古澤さん:「COMPANY」と近しいBtoBプロダクトだけでなく、BtoCプロダクトまで含めた競合調査を行なっています。また、実際にお客様と向き合っているコンサルタントから得られるユーザーからの貴重な声も参考にしながら、開発の優先度を決定しています。ユーザーの要望をただそのまま形にして反映するのではなく、パッケージシステムとしてあるべき姿を念頭に、「前よりも使いやすくなった」という声をもらえるようなものづくりにチャレンジしています。
また特徴的な取り組みとして、ユーザーコミッティという「COMPANY」のユーザー同士のコミュニティを運営しています。このコミュニティでは、似た悩みを持つユーザー同士が集まり、悩みを解決するための「COMPANY」の活用方法を共有するイベントを開催しています。
先のアクセシビリティを例に挙げると、「障害者雇用率の向上に合わせて、どのように業務を設計しているか?」「障害のある方にどのような業務をお任せしているか?」といった内容が議論されています。ユーザーコミッティの参加者が挙げた課題を起点に、企画が始まることもあります。
古澤さん:結束力と柔軟さがある組織を作っていきたいですね。各プロダクトにはこれまでに積み重ねてきた独自の文化や歴史があり、プロダクトの成熟度も異なります。そのため、それぞれに適したデザイン組織を構築する必要があると感じています。
一方で、各プロダクトの横のつながりを強化し、「COMPANY」というパッケージシステム全体で一貫した体験づくりに取り組んでいきたいです。点と点で成長していくというより、面で広がっていく組織を目指しています。
古澤さん:チームでお客様に価値を提供していくことが好きな方、そして課題解決に情熱があって、現状に満足せず今あるものを変えていくことに抵抗がないチャレンジングな方と働いていきたいですね。
デザイナー1人ではよいものづくりはできません。Works Human Intelligenceではエンジニアやプロダクトオーナー、コンサルタントとも非常に近い距離感で連携できますので、たとえ小さな改善であっても多くの仲間とディスカッションを重ねて、他の人のたしかな価値に繋がるものづくりができることを楽しめる方だと嬉しいです。
チャウさん:先のウェブアクセシビリティの話とも重なりますが、表層的なデザインの良し悪しだけをゴールにするのではなく、自分たちがどのような価値をお客様に届けたいのか、届けるべきなのかを着実に思考しながらものづくりができる方とご一緒したいですね。
コさん:Works Human Intelligenceは、お客様に良いプロダクトを届けるという明確なゴールがあって、そこに到達するための手段はいっぱいあるよねという文化です。そういう意味では、古澤も話した「課題をどうやって解決するかを楽しめる方や複数の手段を考えられる方」は弊社と相性がいいと思います。
チャウさん:教科書的なプロセスもたしかに大事ですが、せっかくトライアンドエラーを許容する環境でデザインをするのであれば、一つの手段にこだわりすぎる必要はないですね。
古澤さん:過去の経歴にとらわれず、新しいことに挑戦してみたい人は大歓迎です。デザイナーが手掛けられる業務も多岐にわたりますし、我々も新しい文化や考え方をどんどん取り入れながら型にとらわれず成長していきたいと思っていますので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
チャウさん:誰しも1日のうち少なくない時間を仕事に注いでいますよね。その時間の中で、ちょっと難しい仕事に敢えてチャレンジすることで、自分の価値を実感できる瞬間が訪れるものだと思っています。だから、自分の成長のためにも、Works Human Intelligenceでチャレンジしてほしいです。ユーザーやクライアントにとっての最適解を一緒に探していきましょう。

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この記事を書いた人

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