
ウエディング業界のDXが急速に進む中、「技術」と「デザイン」を強みに変革を進めている株式会社ウエディングパーク(以下、ウエディングパーク)。日本初の結婚式場クチコミサービスとして20年以上の歴史を持つ同社は、2021年に「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言」を発表し、デザインを組織の中心的存在として位置づけました。
アウトプットだけでなくアウトカムにも責任を持ち、事業をリードする。そんなデザイナー像を体現しているのが、リードデザイナーを務める西嶋さんです。
今回は西嶋さんに大きな裁量を持って働くデザイナーたちの働き方と成長機会、そして組織のカルチャーについて詳しく伺いました。
西嶋 寿世(Hisayo Nishijima)|コーポレートデザイン本部 リードデザイナー
大学で情報デザインを専攻した後、新卒でデザイン&コンサルティング会社に入社。2015年にウエディングパークへ転職し、「Wedding Park」サイトの運用に長年従事。2年間の育休を経て現在は新規事業部門のデザイナーとして、ユーザーリサーチから実装までを担当。デザインチーム全体のデザイン品質の担保も兼務する。
現在は新規事業部門のリードデザイナーを務めています。前職はデザイン&コンサルティング会社で2年ほど経験を積み、2015年にウエディングパークに入社しました。入社後は、主力サービスである結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」の運用を長らく担当し、産休・育休後に現職です。今は、式場と共創しながらサービスのプロトタイプを作っています。

コロナ禍で一時的な落ち込みがあったものの、現在は回復傾向にあり結婚式の費用や招待人数は増加傾向です。当社が行ったアンケート調査では、結婚式に前向きな層が一定数いること、7割以上のZ世代が結婚に前向きであることが明らかになっています。
ただ課題もあって、そのひとつがデジタル化・オンライン化の遅れです。一部デジタル化が進んでいることはあるものの、これまでウエディング業界は式場探しの情報誌から始まり、結婚式で使う招待状や席次表に至るまで、紙媒体が中心でした。一方で、今社会全体ではデジタル化は当たり前になっており技術革新やAI導入が進んでいます。その流れに乗り遅れないようにするために、デジタル変革が急務の状況です。同時に、ウエディング業界の働き方改革や人材育成も大きな課題であり、その解決にもDXが必要とされています。
経営理念には「結婚を、もっと幸せにしよう。」、ビジョンには「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げています。
この理念とビジョンの実現にあたり、2021年に経営方針として発表したのが「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言」です。「技術」と「デザイン」を競争力に、事業成長をさらに加速することを打ち出しました。
当時はコロナ禍で苦戦を強いられていましたが、新たな方向性を示すターニングポイントとなり、現在もこの方針が私たちの原動力となっています。このデザイン経営を牽引していく中心的な存在として、デザイナーが位置付けられています。

当社では、「メディア事業」「デジタルマーケティング事業」「DX事業」「新規事業」を展開しています。
まずメディア事業では、20年以上の歴史を持つ結婚式場のクチコミサイト「Wedding Park」を中心とした結婚に関するメディアを5つ運営しています。「Wedding Park」は、5,000軒以上の結婚式場データベース、500,000件以上のクチコミ投稿を持つ成熟したメディアではありますが、社会の多様化に伴いユーザーニーズも変化しているため、定期的な機能追加に加えて、2年に一度大規模リニューアルを行っています。
次にデジタルマーケティング事業では、デジタル広告の運用をはじめとしたマーケティング支援を行っています。PDCAサイクルを素早く回しながら効果的な施策を展開することで、スピード感を持って事業貢献できる環境が整っています。セールスとデザイナーの距離感が近いことも特徴で、広告ダッシュボード「weddima」の開発や生成AIの活用なども行っています。
そしてDX事業は、ウエディング業界初のDX支援専門組織として、CXやEXの向上を中心にサービスを提供しています。他の事業部に比べてデザイナーが現場に出る頻度が高く、クライアントやユーザーの要望を直接聞き、プロダクトに反映していくアプローチを取っています。
私が関わっている新規事業では、式場との共創で新たなサービスを創出する取り組みが進められています。最近は、「mieruupark(ミエルーパーク)」という来館前に結婚式費用の見積りをシミュレーションできるサービスをローンチしました。他にも開発している新規サービスがあって、すべてこの領域に含まれています。

私たちのデザイン組織には、現在20名程度が在籍しています。メンバーは3つのユニットに分かれていて、1つ目が「Wedding Park」を運用するユニット、2つ目が「Photorait」などのメディアやデジタルマーケティング支援事業に携わるユニット、3つ目は新規事業開発をするユニットです。
デザイン経営宣言後に組織の体制や仕事の仕方が大きく変わりました。これまでデザイナーは事業部付けだったのですが、デザイン経営をけん引するべく1つの部署に集約されたんです。これにより、コミュニケーション量が増え、チームとして一体感が高まったように思いますし、育成の仕組み化や業務の改善などボトムアップにもつながりました。また、サービスの方向性を決める意思決定の場にデザイナーも参加し、企画からプロトタイプ作成、ユーザーリサーチまで幅広く関わっています。
一言で言うと、事業成長をリードすることです。デザイン経営宣言以降は、アウトプットだけでなくアウトカムにも責任を持つように変わりました。
さらに、ユーザーのニーズを起点に新しい価値を創造し、カップルと式場、そして業界全体をつなぐことが、デザイナーに期待されています。
こうした役割を果たす上で軸となるのが、ウエディングパークの「四方良し」という価値観です。「業界」「カップル」「自社」「社会」すべてにとって価値ある意思決定を行います。例えば、新しいサービスを考えるときも、カップルに喜ばれるだけでなく、式場の売上向上、業界の発展、社会への貢献まで考える。そうした多角的な視点で判断することが、デザイナーの役割です。
大きく2つあります。ひとつは、デザイナーが事業成長をリードする成功事例を数多く創出することです。ウエディングパークはBtoB事業とBtoC事業の両方を展開していたり、20年以上の歴史を持つ成熟したメディアから新規事業までを手がけていたりと、様々な領域・フェーズで活動しています。ですが、それぞれの特性に応じた最適なアプローチ方法がまだ確立されていません。だからこそ、各事業で成功パターンを見つけ出し、再現可能な形にしていくことに注力しています。
もうひとつは、若手デザイナーの育成システムの構築です。当社は新卒採用にも力を入れていて、組織内に若手メンバーが多く在籍しています。若手メンバーがビジネスをリードできる存在へと成長し、さらに次の世代を育てるという好循環を生み出すためにも育成の仕組み化は重要です。
まず、毎年4月に開催する「Why」を共有する合宿です。代表や役員も参加し、オフィスを離れた場所で丸1日かけて行うこの合宿は、単なるメンバー間の相互理解にとどまらず、「自分と会社のつながりを見つける」ことに重点を置いています。
特に会社の「なぜ」を深く理解する時間を多く設け、デザイン経営をはじめ様々な取り組みの裏にある背景や歴史、思いや葛藤を含めてリアルに共有しているんです。
そして、ストレッチの効いた仕事をどんどん任せていくことも大切にしています。少し背伸びが必要な挑戦をしてもらうことで、成長のスピードをあげています。

所属している新規事業領域の例をお話しすると、デザインチームは私含めて4人です。リサーチからユーザーインタビュー、定量調査、デザイン、コーディングまで一気通貫で担当します。
プロジェクトスタイルとしては、デザイナー・エンジニア・ディレクターと密にコミュニケーションを取り、一緒に考えかたちにしていきます。セールスメンバーとの距離も近く、様々なメンバーとともに同じ方向を向いて協働できているのが、ウエディングパークの強みだと感じています。
「やりたいです」と手を挙げれば任せてくれる環境なので、裁量があり挑戦できる機会が多いと感じています。それとやはりデザイン経営宣言の効果が大きくて、デザイナーの役割に対する認識が全社的に変わりましたね。以前は、デザイナーは「作る人」というイメージだったのが、現在は「課題の解決策も考えられる人」と認識いただけているようで、部門問わず何か迷ったことがあればすぐに相談してもらえるようになりました。
3つあって、まず「デザインチームをホームにする」ことを大事にしています。チームを組むこともある一方で、プロジェクトを1人で担当することも比較的多いんです。だからこそ、メンバー間でナレッジを共有したり、困ったときに相談し合ったりとチームの存在が大切なんです。
あとは「デザインの可能性を広げる」です。デザインチームや自分自身ができることを増やすため、経験がない領域に対しても積極的に挑戦します。
そして「品質への責任と誇りを持つこと」。たとえ1人で作ったデザインであったとしても、世に出ればすべてウエディングパークのアウトプットとして認識されます。だからこそ「ウエディングパークが作ったものだと誇れるか」という視点を大事にして、常に品質とブランドを守る意識を持っています。
様々な成長機会がありますが、特に大きいのは仕組みづくりに携われることです。UXリサーチの基盤整備やデザインシステムのアップデート、組織の成果を最大化させるための仕組み構築など、デザイン組織の土台となる部分に関わることができます。
また半期ごとに「BUSINESS GROWTH AWARD」という取り組みも実施し、最も事業成長に貢献したデザイナー・エンジニアを表彰しています。これは「事業成長をリードできる組織」を目指して、切磋琢磨しながら成功事例を生み出していこうという想いから始まりました。様々な案件があり比較が難しい中でもあえて「1番」を決めることで、「やるからには1番を目指す」という高い目標を持って挑戦する環境が生まれています。


上流からサービスに関わり、期待する事業成果や社会の変化が生み出せたときにやりがいを感じます。
以前は、ビジュアル的にきれいなものをつくることが楽しかったし、それがデザイナーの役目だと思っていました。でも、「なぜそのデザインにするのか」「このデザインにしたことでどんな事業成果が見込めるのか」といった、表層だけじゃなく一歩先の効果のあるデザインができるようになり、デザイナーとしての幅が広がったことで、やりがいを感じる部分も変わってきました。
それを実現できるのも、自分の現在のスキルレベルより少し高い案件に抜擢してもらえる文化があるからだと思います。どんどん挑戦する文化、挑戦を応援する文化があり、それによってスキルが伸びていった感覚があります。
「持続的に事業成果を出していけるデザイン組織」を目指します。今後は成功パターンの再現性を高めて、成果を最大化していきたいです。
そのためには美しいだけでなく、ビジネスインパクトをしっかり生み出せるデザインを追求していきたいです。
スキル面では、UIデザインをリードした経験やUXの実務経験がある方だと嬉しいですね。働き方のスタンスとしては「チームでモノづくりをして成果を出すことが好き」という方だと、やりがいを感じていただけると思います。
また、「デザインの力で社会の幸せを作りたい」という想いを持つ方は、ウエディングパークのカルチャーにフィットすると考えています。自分の強みを活かして社会貢献したいと考えている方と、ぜひご一緒したいですね。
デザイン経営宣言以降、全社でデザインの力を信じ、21世紀を代表するブライダル会社になるべく全力で走っています。そのためにチームで成果を生み出すことを何よりも大切にしています。私たちのビジョンや取り組みに共感いただける方がいたら、チームの一員として、業界の新しいスタンダードを一緒に作っていきませんか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

佐々木まゆ
1992年生まれ。ライター。デザインコンサルのロフトワークを経て、ライターとして独立。ウ ェブメディアにてインタビュー記事や事例記事を執筆。
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