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新卒デザイナーが将来、企業・社会を前進させるために。ReDesigner for Student田口と石塚の挑戦 

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メンバーストーリー

2021/9/17

新卒デザイナーが将来、企業・社会を前進させるために。ReDesigner for Student田口と石塚の挑戦 

2018年のデザイン経営宣言の発表から社会的にデザイナーの求められる機会が増えていく中で、ReDesigner for Studentはデザイナーを目指す学生とデザインの力を信じる企業が出会う機会を創出してきました。

少しでもデザインの力で未来を作りたいという想いを持つ学生や企業が、一歩踏み出すきっかけになればと、ReDesigner for Studentメンバーのインタビューを通して私たちの想いをお届けします。

今回はReDesigner for Studentのキャリアデザイナー田口と事業推進の石塚に、これまでのキャリアや新卒デザイナー業界の課題、今後大切にしていきたい想いなどを聞きました。

田口 和磨(Kazuma Taguchi) | ReDesigner for Student キャリアデザイナー
美術系大学で学生募集・学生サービス・進路支援等の業務を経て、株式会社グッドパッチ、ReDesigner for Studentに参加。
年間数百名の学生の面談及びポートフォリオフィードバック、及び企業とのマッチング支援を行なっている。Twitter:@kzm_tgc

石塚 昌大(Masahiro Ishizuka) | ReDesiger for Student 事業推進
早稲田大学卒業後、株式会社i-plugで新卒ダイレクトリクルーティング市場の黎明期より「OfferBox」の事業拡大に従事。その後、PR・広告会社ベクトルグループでタクシーアドの事業開発を経て、Goodpatch・ReDesigner for Studentにジョイン。
toBマーケ・インサイドセールス・フィールドセールス・CS・イベント企画運営・プロダクト改善業務など、ビジネスサイド全般担当。Twitter:@mamamachooo

身近な人に起きて感じた、解決したい社会の負。

──まずは田口さん、今までの経歴を教えてください。

田口さん:
前職は大学の職員で、2013年から2016年は京都芸術大学、2016から2019年は東北芸術工科大学に勤めていました。大学では、先生と一緒にカリキュラム改革に関わらせてもらったり学生のキャリア支援を行なったりと、結果的に入学〜教務サービス〜進路支援までの体験設計を一気通貫で経験できる幸運なキャリアパスでしたね。

──美術系の大学職員になろうと思ったきっかけは、どんなものだったのでしょうか?

田口さん:
大学は芸術系ではなかったのですが、昔からクリエイティブにはとても興味があり、自分なりにZINEやバンドのジャケットを作ったりしていました。就活では「何かを作る」ことへの憧れからキー局や出版系の企業を沢山受けていたのですが、いわゆる「無い内定」の時間がかなり長く続いたんです。それがしんどいと感じていたときに観た映画にすごく感動したことがきっかけで、「その映画の監督がいる大学で働いたら握手してもらえるかもしれない!」と思って京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)の選考を受けたのでした。クリエイティブを支える仕事も楽しそうだなと思えた同時に素直に話せて、無事に内定が出て。「ここで頑張って生きていこう」と感じたことを覚えています。

──計7年間も働き続けた背景には、どのような想いがあったのでしょうか。

田口さん:
僕はすごく頑張って受験勉強をして大学に入学したのですが、いざ入ってみると結構たくさんの人が「大学がんばらないんだな」と感じたのでした。当時はまだ、レポートをコピペで提出したり、過去のテスト問題を入手すれば単位が簡単に取れてしまったりする時代でした。あんなに頑張って勉強して入学したのに、という悔しさが常にありました。

一方、美術系の大学に通う友人の話を聞くと、みんな血を吐くような想いでモノを作っていて。それがとても美しいなと感じたんですよね。でも彼らは社会から「ビジュアルだけを作る人」「絵を描く人」というレッテルを貼られていて、いわゆる一般的な就活がしにくい状況に置かれていました。そんな友人たちを近くで見ていたので、美術系の大学職員を勤めていたときは、内側から学生の支援をできたり、学内のことを企業など外側へ発信できたりすることに、とてもやりがいを感じていましたね。

──Goodpatchとの出会いや、ReDesigner for Studentにジョインした理由を教えてください。

田口さん:
大学職員として学生支援をする中で、ありがたいことに慕ってくれる学生が増えて行ったのですが、その中の1人がGoodpatchに入社することになったんです。卒業後も時々近況を報告し合っていたのですが、あるとき「田口さんもGoodpatchを受けてみたらどうですか」と言ってくれて。その後人事の方にも繋いでくれたことがきっかけとなり、今に至ります。

選考の中で1番記憶に残っているのが、事業責任者の佐宗と話したときのことです。自分のやってきたことを説明したり、社会的にデザインが正しく・速く認知されるにあたっては新卒デザイナーの力も不可欠であろうといった話をしたら、佐宗から「田口さんのキャリアパスは、この事業をやるためにあったんじゃないですか」と言われたんです。そのときに、そうかもしれないとストンと落ちる感覚がありました。

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加えて「デザイン経営宣言」が発表された時期でもあり、GoodpatchがブログやPodpatchという音声メディアで、宣言を出した研究会のメンバーと対談しているのをよく見聞きしていました。当初は「大学から学生を送っていくことで貢献するのもいいか」と思っていたのですが、やっぱりだんだん佐宗の「この事業をやるためのキャリアパスだったんじゃないか」という言葉が忘れられなくなって。結局、大学の枠を超えた社会全般に貢献していきたいという想いからジョインを決めました。

──石塚さんの今までの経歴を教えてください。

石塚さん:
Goodpatchは3社目で、すべてのキャリアで共通して言えるのは、一般化されていないものに目をつけ、まだ社会にない新しい価値・市場を生み出すことに集中してきました。

1社目はOfferBoxを運営するHRスタートアップに新卒入社、まだスカウト型の採用手法が国内で台頭していない黎明期に「新卒 × ダイレクトリクルーティング市場」の創出に向き合ってきました。2社目はPR会社のベクトルグループで、今でこそ移動シーンでは目にすることが当たり前になった「タクシー広告市場」の啓蒙に注力。3社目Goodpatchでは「新卒デザイナー市場」でチャレンジしています。

──新卒でなぜ、HRスタートアップへ入社しようと思ったんですか?

石塚さん:
元々はお笑い事務所で芸人さんの支援をしたいと考えていて、学生時代は関係者に飛び込み訪問・弟子入りをお願いするほどには必死でした。たまたま出会えた有名な脚本家の方に大変よくしていただき夢に近づきつつあるタイミングで、身近な人が就活自殺をしました。それまで漠然と「オモロイことをやりたい」としか考えてこなかった私にとって、どこか遠くで語られている感覚だった問題について初めて当事者意識をもつ出来事でした。

また当時、新卒でスタートアップに入ることは極めてマイノリティで、他人の意思決定に対して無責任な声が飛んでくることも少なくなかったです。これらからキャリア選択を取り巻く滑稽なヒエラルキーや人間関係、調和と逸脱の狭間で自分を見失いかねないシーンの多さに、無意味な気持ち悪さを感じていました。

人海戦術ではなく仕組みで変えるアプローチに可能性を感じ、「既存の就活システムを壊しうる事業」を展開する会社に入社を決めました。ちなみに当時学生の採用枠がなかったため、初のフルコミット長期インターンと新卒採用枠を設けていただくよう代表に直談判、半ば強引に仲間に迎え入れていただきました。

振り返ると、やりたいことは都合よくすぐ手の届くところに用意されていないんだと思いますね。

──Goodpatchとの出会いや、ReDesigner for Studentにジョインしようと思った理由を教えてください。

石塚さん:
前職で苦楽を共にした信頼する元上司がGoodpatchに転職をして、「事業立ち上げをするから、一緒に働かないか」と声をかけていただいたのがきっかけです。

ジョインした理由は、タイミングに意味を感じたからです。覚えきれないほどのHRサービスが台頭しているにもかかわらず、新卒デザイナーを対象にしたサービスがあまりにも少なく、この世代・マーケットを我々が開拓すれば、後に続くサービスがたくさん登場し、きっと新しい分野ができると考えました。この頃は、デザイン経営宣言やDXの良い波もあり、デザイン市場の拡張は少しアンテナを張っていればノンデザイナーの私でもすぐに気付けるものでした。ですから、“for Student”のサービスもグッドタイミングになってきたのではないかと思ってました。

新卒デザイナーへ光の当たらない日々

──入社された時期や当時の役割を教えてください。

田口さん:
2019年の10月にGoodpatchに入社し、当初はセールスを担当していました。当時は、プラットフォームの受け皿的存在である求人が想像以上に集まっていない状況だったので、前職で大学職員だったことを活かし、企業に大学や学生の状況を伝えながらサービスを提案していましたね。

──当時のデザイナー新卒採用のマーケットについてはどう感じていましたか。

田口さん:
地方に住んでいたときは、東京ではUIデザイン/UXデザインという言葉が企業にも浸透しているものだと思っていました。でも実際は多くの企業が、「社内デザイナーが、やっと社内に向けてデザインの重要性を理解してもらうための発信が出来るようになった」くらいの段階だったんです。その段階では、企業はまずは実績のあるデザイナーを雇ってデザイン組織の基盤を強くすることを考えるのが一般的で、採用でもキャリア採用に注力するのが自然だと考えられていました。そもそも新卒でUIやUXに関わるデザイナーを採るという発想がないわけです。

UIデザイン/UXデザインを専門的に教える大学も出てきているし、デジタルネイティブの世代でもあったので、企業にはまずはそこに視線を送ってもらうことから始めなければいけませんでした。サービスを売るというよりも、まずは学校や学生について知ってもらう必要があった、と。

──石塚さんの入社された時期や当時の役割を教えてください。

石塚さん:
2020年2月、GoodpatchにCS機能立ち上げをメインミッションに入社しました。入社すぐにいくつか印象的なことが続き、入社初日に毎月行われる全事業部の報告会で目標売上未達を謝罪する責任者をみて、2週間後には新型コロナウイルスの影響で社員のほとんどを知らないままリモートワークに移り、1ヶ月後には5名いたビジネスサイドのメンバー全員が様々な理由で居なくなりました。役割を規定している場合ではなくなりました。

不謹慎かもしれないですが、実はこの状況を私は少し面白がっていました。クリエイティブ領域の学生にスポットがあたりにくいリアルに向き合い、旧態依然な市場に危機は感じました。でも解釈次第で、この市場を開拓すれば「自分たちが変えてきた」と言うこともできるなと。

とはいえビジネスサイドが突然全滅したときは、事業が前進しなければ自己責任であり、高い目標をどのように個人で実現させていくか、なによりクライアント・ユーザーに迷惑をかけかねない懸念など、不安ばかりでした。起こることの全てを自己責任として捉えたとき、常に経験したことのない大きなプレッシャー・ストレスがかかっていました。だからこそ、やや乱暴な思考ですがカオスさを楽しむしかなかったです。

デザイナー就活のハブになる

──ReDesigner for Studentにジョインしてから、どのような変化がありましたか?

田口さん:
やっと「ReDesigner for Studentが学生のキャリア選択に影響している」と言えるようになったなと感じています。昨年の11月くらいから個別面談を始めて、多くの学生にキャリアのアドバイスをしてきました。その中で「ポートフォリオのフィードバックが欲しい」など繰り返し連絡をくれる学生が80~90人ほどいたのですが、ほとんどが無事内定をもらうことができました。

しかも、そのうち5~6割くらいは総合大学出身だったんです。プラットフォームが機会を提供していることを実感できました。11月の段階では、ポートフォリオ作品というより活動報告書のようなものを作っていた学生が、ものすごいスピードでアウトプットしながらデザインの基本を学んだり、チームや個人で作品を作ったりする姿を見て、自分自身も勇気をもらいました。彼ら彼女らが、作ること・伝えることを怠らなければ、デザイナーとして内定をもらえるんだということを証明してくれましたね。

──学生と面談をしていく中で、この業界における課題は感じましたか。

田口さん:
課題は沢山あるのですが、学校教育と社会の現場に大きな溝があることにかなり課題を感じています。本当は、学校も企業もお互いのことをもっと理解しなければいけないのですが、その折り合い地点がすごく悪いんです。

例として企業側のもっと理解すべきことを挙げてみると、求める人物像として「UIデザインが出来て偏差値が高くて開発経験もある子」などという提示をいただくことが本当によくあります。学生はみんな専門に分かれて受験をして入学後は1つのカリキュラムを学んでいくことを考えると、これは厳しすぎる要件ですよね。

やっぱり基本的に大学はアカデミックな機関なので、「在学中に学生の社会人としての花」が開いているとは思うべきではないと思います。「在学中につけた基礎力と言うタネ」を企業が拾い上げ、その場所に相応しい花が咲くように育て上げる方が良いのではないかと思うんです。このように、社会と教育機関の間の様々な溝が、ずっとアップデートされないままであることにとても課題を感じています。

──石塚さんは、企業と多くの接点を持ってきた中でどんな変化を感じていますか。

石塚さん:
学校に赴いてリクルーティング活動をするといった従来の手法だけに依拠しない企業が増えました。個人的には、コロナによってオンラインにならざるを得なかったというより、元々決まっていた未来が前倒しで到来した、といった解釈をしています。

ここで重要なことは、手法の変化ではなく、新卒デザイナーに求められる要件の変化です。社会変化に適応するには、既存の考え方を踏襲するだけでは限界がきていることに気づく企業が登場しました。そんな企業の考えと私たちのプラットフォームがマッチしつつあるのだと思います。

結果的に、閉鎖的なデザイナー就活も徐々にオープンになってきてると感じています。サービスができて2年のタイミングでありながら、日本を代表する大企業から初めての新卒採用や長期インターンを受け入れるベンチャー企業まで活用いただけるようになり、規模に関わらず風向きが変わってきている流れは強く感じます。

──その中でReDesigner for Studentが果たせる役割はどういったものだと思いますか 。

田口さん:
先程話した企業と大学・学生の溝を埋めていくことが、ReDesigner for Studentというプラットフォームの役割だと思っています。社会的なデザインニーズを教育機関や学生に伝えたり、就職活動という通過儀礼の固定観念を壊していく。「企業だって、意外と数字ばかりを見てデザインしたり作ったり売ったりしているわけじゃないよ」と学生に伝えることもそうですよね。

加えて、学生としっかり向き合いながら彼らのアウトプットを常に線で追うことによって、伸び代や今後のデザイナーとしての素養を、プラットフォームが捉える。企業側がポートフォリオだけで簡単に判断を下さないようにしていく支援も僕らの役割だと思っています。

石塚さん:
田口とおおよそ同じことを捉えていますが、デザイナー就活を取り巻く環境のハブになることだと思います。アカデミズムとビジネス、さらには組織ごと、組織内でのメンバー間それぞれで捉えているデザインの実態が異なることは非常に多いです。この差分を理解、埋めるためにデザインに関する正しい情報を扱うことは責務ですが、日々蓄積される学生の成長や変化・企業の行動データを還元していくことに可能性を感じています。風通しの良い市場へ導くトリガーの一つになりうると思います。

企業・学生それぞれと向き合うことで見えた、プラットフォームのあるべき姿

──ReDesigner for Studentの施策で、特に思い入れのあるものはありますか。

田口さん:
オンラインミートアップは毎回とても印象深いですね。先日は、事業ドメインの全く違う3社と200名以上の学生と共に開催したのですが、すごく盛り上がったんですよ。

質問が止まらなかったり、チャット上では企業同士で「その考えいいですね」「そのストーリー素敵ですね」というやりとりが行われていました。あのやりとりを見た学生さんは「社会人も捨てたもんじゃないな」と感じてくれたのではないかと思います。

「企業に入ると会社の歯車になる」という比喩があると思うのですが、僕はそれって決して悪いことだと思わなくて良いと思っているんですよね。社会という大きな機械をみんなが歯車になって回していくって、かっこいいじゃないですか。あのミートアップで感じた一体感は、個人的にはそういう大きな機械にみんながなっているように思えました。で、それは僕らみたいなプラットフォーマーが中心のイベントじゃないとなかなか起こせないものだったんじゃないかなと思っています。

石塚さん:
2021年年6月、サービスローンチ2周年を迎えることができ、日頃ご一緒させていただいているパートナー企業を招いたイベントを実施しました。

そこで「ReDesigener for Studentなしにデザイナー採用できるイメージがない」「就活支援だけでなく、デザイナー育成も惜しまない取り組みはReDesigner for Studentならでは」といったサービスに対する声が多数届きました。加えて、「同じ志を持つ者同士、一緒にデザイン業界を盛り上げたい」「これからも明るい市場をつくるため協力します」など事業への共感・リアクションの多さにも励まされました。改めてサービス・市場を共創していると感じるシーンがたくさんあり、グッときましたね。

目に見えるかたちで、1周年イベント開催時と比にならないほど新卒採用に関わる担当者が増えたことも感慨深くて。加速が加速しているのは、間違いなく想いに共感いただけるパートナーが増えているからです。全員で新卒デザイナー市場を創っているんですよね。

──そのような意義のある施策を通じて、今の事業の状況はどうでしょうか。

田口さん:
学生側においては、サービスの認知度はしっかり上がってきていると感じています。学校で働く関係者・学生双方から、「ReDesigner for Student知ってますよ!」と言ってもらえることが増えてきました。

その影響がダイレクトに数字に現れてきているなと感じるのは、プラットフォームの利用数ですね。3年生の同時期で比較すると、今年は昨年の1.3倍のペースで学生さんが利用してくれているんです。すでに2700名以上の3年生が集まってきてくれていて。作品数も昨年同時期の2倍になっているので、すぐに作品を登録してデザイナー就活を前向きに取り組もうという学生さんが増えてきているのは感じています。

──企業側から見た、今の事業の状況はどうでしょうか。

石塚さん:
利用企業数でいうと昨年の460%成長とポジティブな評価もできますが、課題意識も依然強いです。「デザインの重要性がわからない」「そもそも新卒採用をする意味とは」「デザイナー採用をしているが毎年実施はしない」「教育体制をどうしていくか」といった企業がどのように採用活動を検討・推進していくか。また実際に採用できても「入社後活躍しているか」など考えれば、注目していくべきトピックには枚挙に暇がありません。

持続可能性とスケーラビリティある事業・産業成長に拘っていきたいため、デザイナー就活を文化として強く定着させる必要があると思います。

大きな地図を描きながら、小さな施策を試して失敗してブラッシュアップできるチームに

──今の現状を踏まえ、事業をどうしていきたいなどの想いはありますか。

石塚さん:
新卒デザイナーが継続的に増えていかない限り、社会全体のデザイン実装は進まない
でしょう。加えて、トップ層または学校パイプで企業と比較的繋がりやすい学生しかデザイナーになりづらい構造、つまり上澄みだけのマッチングにこだわる限りは短絡的な業界改善にしか寄与しません。正直、個人的には一時的なカンフル剤には興味がないです。

ですから、機会を再分配していくことで、真の意味での社会実装に導きたいです。そうして努力の先にデザイナーを目指せる土壌を築き、同時に市場をオープンにしていくことで誤魔化しの効かない世界になるといいですね。また新卒デザイナーが当たり前になった先に、入社後活躍を追う仕組みやデザイナーのキャリアに伴走し続けられるエコシステムな世界観を求めてみたいです。

田口さん:
石塚の言っていることと全く相違がないのですが、僕なりの言い方をするなら、新卒デザイナー採用業界のインフラにならないといけないなということです。どうしても今はキャリアデザイナーとの面談など人と人とのコミュニケーションを前提としたサービスになっているので、インフラとしてのサービスを目指す以上、もう少しテックタッチでも利用できるサービスになればいいなと思っています。

また、デザイナー新卒業界のインフラを目指し、サービスを通して社会的にデザインの価値を証明しようとするには、今はキャリア採用のReDesignerと新卒採用のReDesigner for Studentで別々のサービスとなっていますが、ゆくゆくは2つをきちんと繋がなければと思っています。

新しい働き方を考えるべきこの時代において、新卒採用とキャリア採用両方のサービスで人生に併走することがすごく重要だと考えているので、ReDesigner for Studentを通して社会に出た新卒の学生さんが、前向きにキャリアパスを考えるためにReDesignerに戻ってくるような、そんな仕組みを作っていきたいです。

──今後、ReDesigner for Studentではどのようなチームを作り、どのような想いを大事にしていきたいですか。

石塚さん:
新しい市場を創出しているフェーズだからこそ、見る・聞く・知っているだけでなく、やってみる・試してみるまで踏み込むことがより大切です。ここには大きな差があります。そして、経験がないものや失敗に対して寛容であることはチームとして大切にしていきたいなと。事業である以上大きな失敗はできなくても、小さな失敗はできるチームでありたいです。

田口さん:
今のReDesigner for Studentチームは、あまり役割が決まっていないと感じています。もちろん大枠は分かれていますが、それぞれが担当していることをブレイクダウンしていくと実は同じようなことをやっているんですよね。みんなで大きな地図を描きながら小さな施策を色々と試して失敗してブラッシュアップしていっているような感覚で、今後もそうしていける組織でありたいと思っています。

内輪を広げ、ユーザーと溶け合う瞬間を作り出す

──個人としてはどんな想いを大切にし、どんな人でありたいですか。

石塚さん:
シンプルに成果に拘ることです。成果が伴えば、事業・組織・個人としても必ず次のチャンスを獲得できます。そのためにもシーンやフェーズによるといった但し書きが前提ですが、知識や理論が先走って行動が伴わないこと、それらしい論理やできない理由・批判を並べるなど、悠長な意思決定で速度が鈍る事態は避けたいです。つまり、事業成長に手足とスピード感を携わえて関わりたいです。

また、最前線に立つことを大事にしたいです。私自身、誰もがその問題はいつか解かなければいけないとわかっていながら放って置かれている、そんな分野に対する好奇心がやや強いかもしれません。5年後10年後に誰かが成熟させた市場に加わるより、明らかにそれらを最初から作っていく人たち、社会実装をする側に回っていたいですね。

田口さん:
デザインの社会的な理解が欧米と比べて遅れた原因は、業界がデザインをあまりにも内輪的・職人的なものにし続けたところにあると思っています。

そこに対してGoodpatchは内輪の輪を広げているという、独特な発展の仕方をしていると考えています。会社PRを外側に発信していても、どこかで「一緒にやろうよ」と投げかけてくれるような。ReDesigner for Studentは、そういう会社だからこそ生まれたサービスなんじゃないかな、と。そして、それを利用してくださる企業さんたちも学生も、いつの間にか内外関係なく融け合っているような形になっていくと良いなと思っています。

だからこそ、個人的にはプラットフォーマーとして、デザイン業界を内側と外側両方の目線で見て、行き違ってしまわないように観測し続ける立場でありたいです。

──ここまで読んでくださった読者のみなさんに、一言お願いします。

田口さん:
プラットフォームがプラットフォームだけで完結することはなく、学生さんも企業さんも一緒になって作っていくものだと思っています。ユーザーのみなさんのニーズを聞くことはもちろんですが、これからもお互いに対話をしながら作っていきましょう!

石塚さん:
次世代を育てられない限り、サービスや組織、ひいては産業の発展はきっと描けません。明るい未来を導くためにも、業界全体が手を取り合い、同じ気持ちを持つ人たちでコラボレーションしていきたいです!ゲームチェンジの過渡期を皆さんで楽しみましょう。

編集部より

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

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