
転職活動では応募時点で必要になることが多いポートフォリオ。面接では人柄、性格、カルチャーフィット、コミュニケーション力が見られていることに対して、ポートフォリオではデザインスキル、推進力実行力、アイディアの豊さ深さなどが見られています。
実はポートフォリオの内容で面接に進めるか決める企業がほとんど。つまりポートフォリオは選考の合否に大きく関わり、いきたい道に進むことができるかまで左右する、とても重要なところです。
そこで今回は、これまで800人以上のデザイナーと面談してきたReDesignerの経験を元に、ポートフォリオを作る時に抑えておきたいポイントを解説していきます!

ポートフォリオを作り始めるにあたって、必要な情報を収集するところから始めましょう。企業がポートフォリオで注目するポイントにはこのようなものがあります。
・ビジュアルスキル:引き出しの多さ、ソフトウェアスキル
・推進力、実行力:リーダーシップや本気度
・アイディアの豊さ、深さ:柔軟性、深掘り、本質
・審美眼:感覚、観察、表現の切り取り
これらを網羅するためにはアウトプットのみならず、以下の情報を集めることが効果的です。
基本情報
・担当分野
・制作期間
・課題
・アプローチ
プロセス
・使用ツール
・プレゼン資料
・アイディエーションなどのメモ
・フィードバックやサーベイ結果
・チーム、組織内での働き方
結果
・サービス、ウェブサイトなどのアウトプット
・ビジネスインパクト
またイベント開催や登壇、メディア紹介やインタビュー掲載経験がある場合は、客観的な判断材料にもなるので載せると良いでしょう。
ポートフォリオではアウトプットだけではなく、プロセスを見せることも重要です。なぜならプロセスを見せることで以下を伝えることができ、企業はデザイナーとしての実力や特徴を理解・判断することができるからです。
・課題をどのように再定義しているか
・課題に対して適切なリサーチができているか
・目の付け所や切り口はどうか
・思考の広さや深さは適当か
・インサイトから本質的な思考ができているか
デザイナーとしての実力の差がでるのは、一連のプロセス設計力です。いくつもあるデザインフレームワークの中から、課題に合わせて適切なものを選択して組み合わすことができるか、フレームワークに固執せずに本質を探ることができるか、という点はプロセスを可視化することで伝えることができます。
デザインエージェンシーなどに務めるデザイナーで、アウトプットや情報を公開することが難しい場合は、以下の3パターンのいずれかの対策をとることをおすすめしています。
1.ポートフォリオに鍵をつけて、関係者しか見れないようにする
2.特定されないレベルでアウトプットを抽象化して載せる
3.提出時にはアウトプットの表紙のみを用意し、面談にて口頭で説明する

集めてきた情報を整理して、自分自身の強み弱みや思考プロセスを分析していきます。
目指すデザイナー像が明確にある場合は、現状との差異を見つけてコンテンツを補足、追加していきましょう。例えば、時間がなくて手がつけられなかった点や今だったら修正できる点は補足します。またデジタルデザイナーになりたいのに紙制作物が多いならデジタル制作物を追加するなど、領域を拡大したい場合や企業の求めるデザイン領域に対して実績が不足している場合は、自主制作や副業等で制作して載せていくことが必要です。ポートフォリオに掲載しているアウトプットの実績がどんなに良くても、領域が関係なければ企業の魅力にはならないので注意が必要です。
また目指すデザイナー像が明確になくキャリアに迷っている場合は、集めた情報を元に自分の特徴を分析してみることをおすすめします。全体のアウトプットを見て領域の特徴を再認識したり、プロセスを可視化することで得意分野や成長の可能性を探してみましょう。ここでわかった特徴を元にキャリア設計をしていくことで、自分にあった理想のデザイナー像を描きやすくなります。

分析した情報をポートフォリオとして落とし込む前に、ポートフォリオのフォーマットを決めます。
Webサイトを作成する人も多いですが、選考においてフォーマットに正解はありません。ただし自身の特徴や可能性を裏付ける要素にすることはプラスになります。
例えば、Webサイトと言ってもSTUDIOを使って制作する人もいればコーディングから制作する人もいますが、いずれにせよWebサイトを制作するスキルや実力があることを見せることができます。
またFigmaのように流行りのフォーマットを使うことで、デザインに関する情報感度が高いと感じてもらえることも。ポートフォリオのフォーマット自体からどんなデザイナーだと伝えることができるのか意識してみましょう。
どんなフォーマットでも重要になるのは、ブラッシュアップしやすい作りにすることです。最近Figmaが流行っているのは、こうした運用の観点からとも言えます。Figmaだとリロードするだけで情報のアップデートが完了するので運用がとても簡単なのです。
Figmaではなくても、情報をアップデートしやすくするためのポイントがこちらです。
・ある程度バージョンごとにデータを残す
・編集用と完成版のデータを別々にする
・PDFの場合、将来的な調整のためにページ単位を2の倍数にする

ポートフォリオの一般的な構成要素は、以下の通りです。
・表紙
・目次
・プロフィール
・アウトプット
各アウトプットは、起承(転)結のストーリーで構成することがおすすめです。集めてきた情報をこちらのストーリーに落とし込んでいきましょう。
起:どんな課題や目的なのか、対象は誰なのか
承:目的な対象を明確化する調査や制作プロセス
結:上記を経て、どんなアウトプットになったのか
情報を構成してアウトプットを紹介するとき「誰に届けたいか」という点をはっきりさせるが重要です。どんな企業で、課題、求人があるかということを企業研究し、自分がデザイナーとしてどういう点で貢献できるのかを伝える意識をしましょう。例えば、企業の特徴に合わせてポートフォリオのコンテンツを入れ替えてカスタマイズしたり、強調するポイントを変えてみるなどの対策が考えられます。
ReDesignerのキャリアデザイナーいち押しは、株式会社ベイジのUX/UIデザイナー 荒砂智之さんのポートフォリオサンプル(引用元)。どんな点がポートフォリオとして優れているのか、コメントで紹介します。
領域・スキルの紹介の仕方
・デザイナーとして大切にしていることが簡潔にまとめられ、その上でどんなスキルを身につけてきたのかわかる
・一目でコアとするデザイン領域とその実績や、実績のあるプラットフォーム(ウェブサイト、アプリなど)がわかる
・幅広いアウトプットに対する裏付けがある
アウトプットの構成要素
・読むだけで何をやったのか理解できるタイトル
・簡潔にまとめられた課題・やったこと・プロセス
・読むだけでレベル感やカバー範囲を把握できる具体的な説明
・ポートフォリオから伝わるライティングスキル
他と差をつけている情報
・それぞれ使っているフレームワークやツール
・クライアントからの声
・内容がわかるような登壇レポートのリンク
・SNSアカウントへの導線

最後に、ポートフォリオをより良いものにするためにはブラッシュアップが欠かせません。
ブラッシュアップのポイントは、時間をかけすぎないで人に見てもらうことです。客観視にしようとしても、自分で作っているものはやはり主観的で偏ってしまいがちです。他の人からの指摘で本当の意味で客観的になることができるので、こうしたアドバイスを元にブラッシュアップしていくことが評価の高いポートフォリオ作りに繋がります。
いかがでしたか?ReDesignerのキャリアデザイナーの経験を元に、ポートフォリオ作成のポイントを5段階でご紹介してきました!
ReDesignerのキャリアカウンセリングでは、ポートフォリオのフィードバックなど800人以上のデザイナーをみてきたキャリアデザイナーだからこそ判る「企業が求めるデザイナー像」を踏まえて、本人の強みや特徴を生かしたポートフォリオのサポートをしています。そしてポートフォリオの特徴を元に相性の良い企業をご紹介しています。
またポートフォリオが未作成の場合も、要望を聞いて骨組みや完成に向けてのアドバイスを行っています。ぜひお気軽にご相談ください!
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この記事を書いた人

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