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数年おきに見える世界がガラリと変わる。家電からインフラまで——日立デザイン組織の多彩なキャリアパス

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インタビュー

2025/6/5

数年おきに見える世界がガラリと変わる。家電からインフラまで——日立デザイン組織の多彩なキャリアパス

「日立」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品という方は多いのではないでしょうか。しかし実は、日立製作所の事業領域はそれだけではありません。金融や公共、エネルギー、鉄道、ヘルスケアなど私たちの暮らしを支える多様な分野を手がける総合電機メーカーです。

同社のデザイン組織「研究開発グループ デザインセンタ」のデザイナーは、この幅広い事業領域を活かし、様々なデザイン対象に挑戦しています。多岐にわたるプロジェクトを通して、視野を広げ、創造力を磨いていく—そんな成長環境で経験を積んできた3名のデザイナーに、これまでのキャリアパスや仕事のやりがいについて伺いました。

曽我 佑(Tasuku Soga)|研究開発グループ デザインセンタ ストラテジックデザイン部
2014年入社。大学・大学院ではインダストリアルデザインとサービスデザインを専攻。入社後は、ヘルスケア・地域創生・コミュニケーションロボットなど多様な領域で新規事業立ち上げにおけるサービスデザインを担当。同時に、顧客との協創手法の開発にも従事。2018年からは、将来の社会課題を探索しながら次世代の社会システムの構想・社会実験を行うビジョンデザイン活動を推進。2024年より、本社および事業部門のマーケティング戦略策定に参画し、事業成長に貢献している。

大門 祐亮(Yusuke Daimon)|研究開発グループ デザインセンタ UXデザイン部
2015年入社。大学・大学院ではインダストリアルデザインとサービスデザインを専攻。入社後は、建設機械の外観デザインや操作性と快適性を追求した運転席の内装デザインを担当。2022年には携わった油圧ショベルシリーズでGOOD DESIGN AWARDを受賞。2020年から日立建機へ出向し、新たなデザイン部署の立ち上げに貢献。2022年の帰任後は家電製品のデザインに従事し、日立最軽量のスティック掃除機「すごかるスティック」のデザインを手がける。2023年に、1年間の育児休業を取得。2024年の復帰後は、福祉領域のDX推進におけるサービスデザインとUI/UXデザインを担当している。

松平 風香(Fuka Matsudaira)|研究開発グループ デザインセンタ UXデザイン部

2018年入社。大学ではインダストリアルデザインを専攻。最初の配属先はヘルスケアチーム。医用装置のプロダクトデザインとUIデザインを手がけ、乳がん検査モダリティの開発プロジェクトにも参画。その後UIデザインに軸足を置き、2023年頃までヘルスケア分野のUIデザイン開発に従事。その後、家電デザインの担当ユニットへ移動し、家電のアプリケーションUIの開発を担当。2024年にはスティッククリーナー向けアプリ「ARおそうじ」をリリース。

個性豊かなキャリアと現在地

──まず、大学での専攻など、日立製作所(以下、日立)に入社されるまでの経緯を教えてください。

松平さん:私は大学でインダストリアルデザインを専攻していました。課題とアルバイトに打ち込む学生時代でした。アルバイトは大手アパレル企業でしていたのですが、そこで使われていた社内の運用システムを見て、BtoBシステムに興味を持つように。これがきっかけとなり、メーカーかつBtoBシステム開発に携われる会社を中心に就職活動をしました。その中で内定をいただいたのが日立でした。

大門さん:大学・大学院でインダストリアルデザインとサービスデザインを専攻していました。学生時代は、松平さんのように、研究室とアルバイトをしていた塾を往復する生活でしたね。講義に日立から講師がきたことで興味を持ち、インターンシップに2度参加。携わっているデザイン領域と社員の方々のフランクな人柄に惹かれて入社を決めました。

曽我さん:大門さんと同じく、大学ではインダストリアルデザインを専攻しました。在学中にiPhoneが日本に上陸し、ユーザーに合わせてデザインを検討するそれまでのプロダクトのデザインのあり方が大きく変化したことを受け、サービスデザイン専攻にシフト。今では多くの新卒サービスデザイナーが活躍していますが、当時は私がこの職種で初めての新卒採用でした

──入社後に感じたギャップはありましたか?

松平さん:入社前は大手ということもあり、真面目で、年功序列のイメージが強かったんですが、働いてみるとそれは全然違ったな、と(笑)。もちろん上司や先輩への尊敬の念はありつつ、フラットなコミュニケーションがとられていたんです。そのため、相談したり議論したりする際に壁を感じたことはありません。良い製品やサービスを作る上で、伝えるべきことがあれば、話しやすい環境ですね。

曽我さん:入社して最も驚いたのは、デザインセンタが先進的な研究活動を行っていたことでした。日立のデザイン組織は1957年に「意匠研究所」という名前で設立され、研究開発部門としてスタートしました。以降、組織変更は何度かありましたが「デザインを研究し深める領域として捉える」という哲学が、組織の根幹として息づいています。

(組織のデザイン研究への姿勢に感銘を受けたと語る曽我さん)

──皆さんは入社後、どのようなキャリアを歩んでこられましたか?

松平さん:入社後は医療機器分野を扱う部署に配属されました。血液分析装置や検体検査機器のデザインを担当し、ハードウェアとUIの両方をデザインしていました。他にも計測機器向けサービスの検討や、その販促活動向けにキャラクターデザインも行いましたね。

並行して上司には「新たな挑戦を、新たな領域でしてみたい」という希望を伝え続けていたこともあり、手掛けていた製品がひと段落したタイミングで家電デザイン担当のチームに異動になりました。

それからは家電アプリのUIデザインを担当し、2024年には、ARで掃除の軌跡が見えるスティッククリーナー向けアプリ「ARおそうじ」をリリースしました。現在は、UIの専門性を深めるべく日々取り組んでいます。

大門さん:入社してから5年ほどは、建設機械の外観デザインや運転席などの内装デザインを手がけていました。ここでの経験を評価いただき、当時子会社だった日立建機に出向し、デザイン部門の立ち上げに参画。デザインの仕事に加えて、組織の仕組みづくりや設計知見の整理など幅広い業務を2年間経験しました。

帰任後は家電製品のデザイン開発を担当し、日立の掃除機のなかで最も軽い、スティック掃除機「すごかるスティック」をデザインしました。その後、1年間の育児休業を取得し、復帰した現在は、福祉領域のDX化に伴うサービスデザインやUI/UXデザインを担当しています。最近までは「千葉県の福祉相談プラットフォームのシステム開発」に携わっていました。

曽我さん:これまでヘルスケア、地域創生、コミュニケーションロボット、都市開発など幅広い分野で新規事業立ち上げに伴うサービスデザインを担当してきました。

サービスデザインには様々なアプローチがありますが、2016年頃から日立が提唱しはじめた「顧客協創方法論」を活用し、お客様とともにワークショップなどを通じてサービスを創り上げていくようになりました。同時に、より効果的な顧客協創を実現するため、この方法論自体の研究にも力を注いでいました。

2018年頃からは「ビジョンデザイン」という10〜20年先の社会構想を描く仕事へ。現在はつくった長期ビジョンをもとに、事業部門の事業戦略立案業務に携わる日々です。

原動力は、人々の暮らしに“きっかけ”をつくれること

──様々な分野のデザインに携わられてきたみなさんにとって、仕事をするうえで、特にやりがいを感じる瞬間を教えてください。

松平さん:チームと共に成長できる過程に大きなやりがいを感じます。日立は家電などのモノづくりでは長い歴史がありますが、アプリ開発の分野は比較的新しい挑戦領域で、発展段階にあります。日々、開発メンバー全員で試行錯誤し、反省と改善を繰り返しながらより良いものをつくろうと取り組んでいます。改善の積み重ねによって、目に見える成長を実感できる瞬間がなにより嬉しいですね。

展示会などで、デザインしたものを目の前でお客様に体験してもらい、喜んでいただける姿も大きなモチベーションになっています。

(お客様の反応を力に、アプリのUIデザインに取り組む松平さん)

大門さん:直近だと、千葉県庁の仕事でやりがいを感じました。サービスデザインの仕事をしていたり、学んでいたりすると、おそらく誰しもが書いたことがあるだろうカスタマージャーニーマップを、県庁の案件でも制作してお客様にみてもらったんです。すると職員の方々から、「視覚化したことで全体像を常に意識できるようになった」「後輩育成にも活用できる」と嬉しいお言葉をいただいて。私たちにとって当たり前にやっていることが、職員の方々の業務に変化をもたせたんです。デザインを通じて誰かの仕事や生活にポジティブな影響をもたらせることに意義を感じましたね。

曽我さん:私も大門さんと近しいものを、日々の業務の中で感じています。2024年に日立のリテール領域におけるビジョンをまとめたのですが、実際にこのビジョンが事業活動で活用されている様子を見ると、組織が変化するきっかけをつくれたと、大きな手応えを感じます

私は大学に伺って講義をすることもあるのですが、学生から「授業が面白かったので日立のインターンを受けてみたい」「未来洞察を研究したい」という声をいただくことがあるんです。ビジョンデザインは20〜30年後の社会を提言する仕事なので、その効果を直接的に感じることは難しいんです。けれど、ビジョンデザイン自体の仕事や提言についてを知っていただくことで、みなさんの考え方や行動に新たな可能性をひらくお手伝いができる、それがやりがいにつながっています。

──やりがいを感じつつも、苦労されたことはありますか? そして、どのように乗り越えられましたか。

松平さん:異動後、家電開発の速いサイクルに適応するのが大変でした。医療機器と違い、家電は早いペースで次期商品の準備が必要なんです。着いていくのに必死でしたが、毎朝1時間のチーム朝会が開催されていたので、いつでも相談できる環境に助けられました。

曽我さん:大きく2つあって、まず思考の転換に苦労しました。学生時代の「抽象から具体へ」とは逆の「具体から抽象へ」という思考が求められたため、試行錯誤しながら考え方の習得に取り組みました。

あとは、ロールモデルがいないこと、ですね。新しい職域なので「デザイナーとして何をアウトプットすれば成功なのか」を自分自身で定義していく必要があるんです。日々、生みの苦しみを感じています。でも、正解を持っていないのは私だけではなく他のメンバーも一緒なんです。なので、メンバーで膝を突き合わせて話しながら具体化する。その過程に醍醐味を感じています。

大門さん:私は新しいツールに慣れるのに苦労しました。建設機器設計でのCADから、UIデザインでのFigmaへの移行はなかなかハードルが高かったですが、根本的な「デザインする」という本質は変わらないと気づいて壁を乗り越えることができました。

本質は見失わず、柔軟に挑戦する姿勢が大切

──新卒デザイナーをサポートする制度があれば教えてください。

曽我さん:研修制度があります。一般的なビジネスマナーの研修や製品に関する講演があり、自分が受けたい内容のものを選んで勉強できるようになっています。

さらに「関連職場実習」と呼ばれる制度があり、自身の業務に関連する日立グループの会社に、希望すれば日立の他部門、グループ会社において知見を深める機会が提供されています。

松平さん:私は医療機器分野に携わった際に、工場を訪問し、設計担当の方と一緒に使用する部品の検討をしたことがあります。また、北米への海外研修では展示会見学や日立の拠点を訪問し、担当製品について現地の声を集めることができました。現場で見たり聞いたりしたことが、その後の仕事に新しい視点を与えてくれました。

大門さん:他にも、新入社員には指導員がつき、OJTを通じて実践的なスキルと知識を身につけられる環境が整っています。

──ワークライフバランスを実現する制度についてはいかがでしょうか。

大門さん:子どもが生まれたときに、育児休暇制度を利用しました。当初は半年の予定だったんですが、「もっと子どもと過ごす時間を大切にしたい」という思いを上長に伝えたところ、その気持ちを尊重してくださり、最終的に1年間の育休を快く認めてもらえました。復帰後は、子どもの体調不良で思うように働けないこともあるんですが、在宅勤務制度に本当に助けられています。

──多様な領域にチャレンジできる日立で働くうえで、変化を楽しむために心がけていることはありますか。

大門さん:分野が変わっても、デザイナーの基本の本質は変わらないと思うんです。私たちにできることは、どんな製品やサービスでも、常にユーザーの立場で考え、価値ある提案をすること。この軸をしっかり持っていれば、新しい分野でも前向きに取り組めると思います。

曽我さん:自分の専門領域を限定しすぎず、柔軟な姿勢を持つようにしています。世の中の流れに合わせて、デザイナーに求められる役割も日々進化しています。「これは自分の担当外」と線引きするのではなく、新しいことに挑戦する気持ちが大切です。自分のスキルの可能性を広く考え、成長し続けることが、様々な分野で活躍するための鍵になると考えています。

想像の外に手を伸ばすことで、広がるキャリア

──みなさんがこれからのキャリアで挑戦したいことを教えてください。

松平さん:今後は、研究段階のプロジェクトにも挑戦してみたいです。まだ形になっていないアイデア段階から参加し、チームメンバーと一緒に新しいビジョンを創り上げる。こうした経験を通して、デザイナーとしての視野をもっと広げていきたいと思っています。

大門さん:最近担当した福祉分野での経験から、デザインが人々の生活や仕事を改善できる喜びを実感しました。見た目の美しさや使いやすさだけでなく、社会課題の解決に貢献できるようなデザインに引き続き取り組んでいきたいです。

曽我さん:私はこれまで理論として語られてきた、ストラテジックデザインやトランジションデザインを実務に落とし込み、事例をつくっていきたいです。

より良い社会をつくるには、生活者だけでなく、企業や行政などと協力する必要があります。日立の強みである、様々な業界や組織とのつながりを活かして、共通のビジョンのもと世の中を少しずつ変えていく取り組みをこれからも続けていきます。

──これから日立のデザインを一緒につくっていく同僚には、どのような姿勢や考え方をもった人が合うと思いますか。

松平さん:「まずはやってみよう!」という姿勢を持った人です。「これはできない」と決めつけずに、新しいことに挑戦する好奇心や柔軟性がある方だと、日立の魅力を感じていただきやすいと思います。

大門さん:デザインセンタでは役職や年齢に関係なく、気づきやアイデアを提案しやすい環境です。だからこそ、ご自身が持っている考えや感じたことを、共有いただける方と一緒に働きたいですね。「こう思った」「これはどうだろう」と素直に言葉にしてくれる方との対話からは、一人では思いつかなかったアイデアが生まれることが多く、想像以上の化学反応が生まれると思っています。

(多様なデザイン経験を活かし、現在は福祉領域でユーザー視点の価値提案を追求する大門さん)

──最後に就職活動をされている読者の皆さんにメッセージをお願いします。

松平さん:就職活動時、最初は電機メーカー一択と考えていましたが異なる業界のインターンシップなど、いろいろな経験をする中で自分が本当に進みたい道が見えてきました。時期によりますが、最初から深く考えすぎず、まずは様々な経験に触れてみることをおすすめします。きっと自分のキャリアのヒントが見つかるはずです。

大門さん:入社時には想像もしていなかった福祉分野のDXに関わることになりましたが、そこで新たなやりがいを見つけました。日立のような幅広い事業領域を持つ会社では、たとえ配属先が希望と違っても、その中で自分の強みを活かせる場面や成長できる機会が必ずあります。新しい領域にも柔軟に挑戦していきたい方にはおすすめの職場です。

曽我さん:就職はゴールではなく、キャリアの新たなスタート地点です。就職活動をする中で、「専門性を極めなければ」と思うこともあるかもしれません。私もそう考えていましたが、日立に入社してみると、専門性だけが正解ではないと気づきました。キャリアは常に発展するものです。ぜひ、会社を様々な可能性のある舞台として捉えてみてくださいね。

(左から曽我さん、大門さん、松平さん。英知と技術の融合によるイノベーションを発信する日立の研究開発拠点「協創の森」にて。)

編集部より

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

佐々木まゆ

1992年生まれ。ライター。デザインコンサルのロフトワークを経て、ライターとして独立。ウ ェブメディアにてインタビュー記事や事例記事を執筆。

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