中途・新卒デザイナー採用ならReDesigner

>

ReDesigner Magazine

>

「経験を糧に、世界中の人々がファンになる組織デザインに挑む」アトラエ竹田さんの哲学とは

https://redesigner.jp/

インタビュー

2020/5/28

「経験を糧に、世界中の人々がファンになる組織デザインに挑む」アトラエ竹田さんの哲学とは

今回インタビューをしたのは、株式会社アトラエのUXデザイナー竹田さんです。

プロフィール

2004年9月にオプトに入社し、広告デザインや社内システムのリプレイスプロジェクトなどを担当。その後2014年9月にグッドパッチへ転職し、Baltoの立ち上げに従事。2016年9月には再びオプトに戻り、会社のビジョンとバリューにあたる行動指針の刷新を中核メンバーとしてやり遂げる。 2018年11月からは、アトラエにてエンゲージメント解析ツール「wevox(ウィボックス)」のUXデザインや会社全体の組織デザインにも挑戦中。

今回はそんな竹田さんが、キャリアを切り拓く中で、どんな選択をしてきたのか。組織をデザインしていくために、デザイナーに求められていることを紐解きます。

海外留学時代の課題に追われた経験が糧に

── 本日はよろしくお願いします。今回は竹田さんのキャリアについて伺いたいと思います。 まずは、幼少期から学生時代のことを教えてください。

20歳までは小中高と地元の公立学校に通う一般的な幼少期を過ごしましたが、大学受験に失敗したことをきっかけに、それまであまり関わりのなかった情報処理の専門学校へ進学しました。僕自身はゲーム関連の知識を学びたかったのですが、父親の「今後は、情報処理が必要とされるだろう」というアドバイスもあり情報処理に関する学校への進路を決めましたね。

専門学校時代を振り返ると、授業で習ったFlash、Photoshop、Illustratorが楽しかったことを思い出します。専門時代をゆるやかに終えた後は、本格的にWebデザインやプログラミングを学ぶためにカナダに留学しました。

留学当初は、英語に苦戦しながらも本格的にWebに関する勉強を始めました。カリキュラムが詰め込まれている学校だったので、毎日の授業について行くことに必死でしたが、今思えばとにかく楽しくて夢中だったと思います。2ヶ月に1回アウトプットを作らなければならないので、常に緊張感はありましたが、何があっても課題をやり切るという根性はこの頃に身についたのかも知れません。

当時の課題の中で、Amazonを参考にECサイトやWebサービスを作ったことがあるのですが、その過程でユーザビリティに関する意識が高まりましたね。この経験が、現在のデザイナーのキャリアの出発点だったのかなと思います。

何かが足りない…。そんな時出会ったのがUXデザインでした

── 帰国されてから就職活動をされたのですか?

留学を終えて帰国したのが2月だったこともあり、まずはWebサイト制作などのアルバイトをしていました。しかし、自分のイメージしていたものとは全く違ってたため、思い切って上京。無謀にも新卒ではなく中途採用枠に応募してました。

その年の新卒採用の募集はすでに締め切った企業が多かったので、どうにか就職する方法はないかと考えていた時に、未経験歓迎という求人特集を見つけダメもとでいくつか応募しました。その中で最初に内定をくれたのがオプトでしたね。

── オプトに入社されてからは、どのように過ごされましたか?

入社から10年間で、大きく3つのプロジェクトに携わりました。バナー広告やLPのデザイン、社内のシステム構築やインフラ構築、そして新規サービスの立ち上げです。

中でも特に印象深いのは、新規サービスの立ち上げです。自分では新しいものを作り出すことは得意だと思っていたのですが、実際に作ってみるとなぜか上手くいかなくて。ずっと何かが足りないと感じていました。そんな中、たまたま参加した勉強会で、学生時代に意識していたような「UXデザイン」という概念と出会いました。

オプトでの新規サービスの立ち上げが一段落した頃、「UXデザインを追求し多くの人に使ってもらえるサービスデザインに挑戦したい」という思いが強くなり、UXデザインに関する勉強会で知ったGoodpatchへの転職を決意しました。

── Goodpatchに転職されて、価値観の変化はありましたか?

自社事業とクライアントワークとをそれぞれ経験した中で感じたのですが、僕は一つのことを深く掘っていく方が好きなんだと思いました。イメージが膨らみ続ける感覚があるんですよね。この事業を良くし続けたいとか、関わり続けたいというのが近いかもしれないです。なので、自社事業のデザインの方が性に合っているんだと思っています。

あと、フィードバックツール「Balto」に携わっていた時のチームマネジメントの経験が今のキャリアに繋がっている気がします。メンバーとのコミュニケーションが上手く取れている状態だと、アウトプットのスピードがすごく早いんですよね。「良いプロダクトは良いチームから生まれる」ということを学ぶ良い経験だったと思います。

image2

フィードバックツール「Balto」(現在サービス提供は終了)

Goodpatchに入社してから2年が過ぎた頃、自分の働き方を長期的な視点で見直す機会がありました。その中で、現在携わっているサービスに携わり続けるか、それとも別の道を歩むかを熟考し、再びオプトに戻ることになりました。

経営層から社員まで、全員がブレない軸を作る

── オプトに戻られてからは、どのように過ごされたのですか?

以前のオプトは、いわゆる営業会社でエンジニアも少数でしたが、僕が戻った時にはエンジニアも増えサービスも拡大していました。しかしデザイナーは相変わらず不足していたため、メイン業務に加え、デザイナーの採用活動を始めていました。でも最初はなかなかうまくいかなかったですね。そこで、改めてコーポレートサイトを見てみたら自社のミッションやビジョンが長くて分かりにくく「まずはここから変えなきゃな」と思いました。

そこで、組織全体から改めてデザインしようと、ビジョン・バリューを1年半かけて再構築していきました。その結果、経営層からの発信される内容も統一され誰が話しても軸がブレにくくなりました。多くの社員も同じフレーズを使うようになり、いい意味でバリューに乗っかってくれているなと実感しました。

※初めての組織デザイン:New Value策定 https://note.com/taketetsu1982/n/n3a3bbf9429ce

── その後、どのようなものでしたか?

転職してすぐに考えていたデザイナー採用にやっと着手できました。デザイナーの採用活動の他にも「スタジオオプト」の立ち上げにも関わりましたね。これは、社内で欠けていたクリエイティブやデザインを埋めていく為に、国内外の個人やデザインファームで活躍するクリエイターを巻き込んで事業部やサービスを創出するオープンイノベーションを目的とした取り組みです。

スタジオオプトも、僕が在籍している間に50〜60人程の組織規模になり、オプトという組織をデザイナーとして十分にエンパワーできたと感じていました。その頃には、チームの大切さもより一層理解でき「チームに関わり続けていたい」と強く考えるようになっていました。一般的には人事と呼ばれる方々の領域なのかも知れませんが、僕は人事としてではなくプロダクトやサービス作りの面からこの経験を活かしたいと思い、アトラエへの転職を決めました。

image4

チームや人にまつわる、手触り感のあるサービスを生み出したい

── アトラエへの転職をきめた経緯をおしえてください。

アトラエとは、イベントがきっかけで出会いました。そこで聞いたアトラエの組織やチームに対する考え方や価値観が、自分にはすごく合っていると感じましたね。 アトラエは、人や組織を大切にするカルチャーがとても強い会社で、少人数で業績を伸ばし続け2018年には東証一部への上場も果たしています。人はもちろんチームの力を大切にしているアトラエでなら、プロダクトやサービス作りを続けながら、チームや組織に向き合えるのではないかと転職を決めました。

そんなアトラエは、サッカーチームのようなイメージの組織形態をとっています。ポジションごとの役割はあっても上下関係のような役職はなく全員がフラットな関係です。 実際に、僕の名刺には、デザイナーという職種は書いてありますが、肩書きはありません。また、入社当時は、UXデザインを中心にワークショップ等の運営もしていましたが、現在はブランディングやマーケティングに関わっています。チーム全体の状況に合わせて個々人の役割も柔軟に変化させています。

── アトラエではデザイナーとしてどのようなことをされていますか?

少し前に、会社のロゴ刷新をデザイナー陣で作りきりました。その他にも、デジタル視点だけでなく、対面での会話や実際にモノに触れた時に感じる手触りなど「ヒトらしさ」「あたたかさ」をもっと感じられるものをつくりたいと思い、サービスに関連したカードゲーム「wevox values card」やボードゲームの「Team of The Dead」を製作しました。いずれも「wevox」のお客様にトランプのように遊んで、喜んでもらえたらいいなという想いがきっかけでした。

また「wevox」には、UIデザイナーが多いので彼らの壁打ち相手になりつつも、プロジェクトリーダーと、「サービスをどういう方向に進めたらいいか」「その為にはどんな機能や変更が必要か」といったことを対話をしてサービス全体のデザインを進めています。チームの中でハブになるような存在になって、そのうえでブランディングとマーケティングに守備範囲を広げているイメージです。

image5

楽しく遊んで会話がうまれるバリューカード「wevox values card」

※wevox values cardを作ってわかった可能性 https://note.com/taketetsu1982/n/n1bbfd3f63b94

ビジョンやミッションは滲み出ていくもの

── 守備範囲を広げる中取り組みの1つ「ブランディング」では何が重要なのでしょうか?

一つは、「言語化して終わり」でなく、その後の行動が伴うことが重要だと考えてます。 チーム全員の行動一つ一つが社外に少しづつ滲み出て、そして滲み出し続けたものが、その会社のブランドと言えると思うので、組織のあり方をまずは言語化し、全員が体現できるところまで落とし込めるような浸透施策も大切ではないでしょうか。

その軸となる「組織のあり方」をデザインするには、組織の中心となる言葉をつくり、旗印となるよう発信し続ける必要があります。 最初の段階でそれを怠ると丈夫な土台が築けず、どれだけ人やサービスを積み上げても崩壊してしまいます。組織の中心となる言葉をいかにブラさずにいられるかが重要です。

組織の中心をブレない軸にするためには、経営陣との対話をベースに、自分の中でも「ああでもない、こうでもない」を繰り返すことで、だんだんと言葉に磨きがかかるものではないでしょうか。

image3

デザインで人々を楽しませ、サービスのファンにしていきたい

── 竹田さんのコアの価値観や、デザイナーの定義について教えてください

コアな価値観をワンフレーズで表すなら「Design the innovation, make people fun and fan. 」ですね。事業立ち上げやグロースフェーズのサービスをデザインして、人々に楽しんでもらいファンになってもう。そんなつくりだし育てていくようなデザインをしたいと思っています。

この言葉は、Goodpatchを辞めて、オプトのビジョンを考えている過程でたどり着いたものなのですが、「自分が何をしたいのか」を深掘っていた中でパッと頭に浮かびましたね。僕はイノベーションを生み出すことにデザイナーとして貢献したいので、今後も新しいことにはどんどん挑戦し続けたいと思っています。その結果、みんなが楽しくて魅了される、そんなデザインをしていきたいと思っています。

── ”Design the Innovation, make people fun and fan.” 素敵な言葉ですね。今後チャレンジしたいことについて具体的に教えてください。

デザイン・ブランディング・マーケティング、この3つを融合していくことが、僕の中では今後のチャレンジですね。アウトプットの形にはこだわっていませんが、デジタルプロダクトの領域を超えて、デザインの可能性を拡張していくことが大事だと思っています。 こう思うようになったきっかけは、昨年の夏にアトラエで初めて開催した「PxTX」という大規模カンファレンスでしたね。ヒカリエのイベントフロアで1000人規模で企画したのですが、デザインに関わる全てを僕がメインで担当しました。

具体的には、エントランスやステージ全体、受付カウンターや休憩スペースなどの「空間」「場」のデザインです。実際に携わってみると普段のデジタルデザインとは違った難しさや面白さがあって、この経験ができたのは大きかったですね。

── 最後にキャリアに迷われている方にメッセージをお願いします。

UIデザインだけに縛られず、たくさんアウトプットしてほしいと思います。 アウトプットをハブにして他者とのコミュニケーションを取れるのが、デザイナーの本分だと思っているので。UIだけでなく、営業資料や紙のチラシ、ランディングページやバナー広告など、いろんなものに興味を持ってチャンスがあればどんどんチャレンジしてアウトプットし続けてほしいですね。アウトプットを続けるとたくさん学びがありますし、共通項が見えてくると、幅も深さも出せるようになります。 迷っている時ほどキャリアのことを考え過ぎず、目の前のことにチャレンジしアウトプットし続けることが、結果的にやりたいことに近づくと実感しています。

編集部より

最後までお読みいただきありがとうございます。

アトラエに興味を持たれた方へ
こちらから詳しい求人情報を確認できます。
アトラエの求人

ReDesignerに興味を持ってくださった方へ
ReDesignerはデザインの力を信じる全ての人の、キャリアの相談場所です。現在転職を検討されている方はもちろん、まだビジョンを明確に描けていないという方まで幅広くご相談を受け付けています。
お待ちしております!
◆ReDesignerへのご登録はこちら

最新の求人情報やイベント情報などは公式Xアカウントで随時更新中!
公式X

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

この記事を書いた人

ReDesigner

ReDesignerは、デザイン会社によるデザイナー向けのキャリア支援サービスです。 企業とデザイナーの間に入り、独自のオンラインアンケートや面談を通じて、 デザイナーの特性やキャリアの指向性を理解した上で適切なマッチングを行います。単純に紹介をするだけでなく、デザイナー特化型の求人票も用意しており、デザイナーが働きやすい環境設計も支援します。

お気軽にご質問・ご相談ください

assignment

デザイナー募集を探す

一覧を見る

keyboard_arrow_right
email

メルマガ登録はこちら