
テクノロジーの進化や、社会潮流の影響を受けて、生活者のニーズや行動が大きく変化しています。絶え間なく変化する顧客のニーズと優先事項に応えるには、より広い視野で人々のライフ全体を捉える戦略が必要です。
その複雑性と向き合い、多種多様なバックグラウンドを持つ専門家がチームとなって顧客と企業の関係性を再構築しビジネス成長を支援しているのが、アクセンチュア ソングです。
本記事では、マネジング・ディレクター、インタラクションデザイナー、サービスデザイナーの3名に、アクセンチュア ソングのデザインチームが携わったプロジェクトや、コンサルティングファームでデザインに携わる魅力を伺いました。
高山 さえ子(Takayama Saeko)
Accenture Song マネジング・ディレクター 兼 デザインリーダーシップ エグゼクティブ
リサーチャー、webデザイナーを経て、複数の大手企業で 新規ビジネス・サービスデザイン、プロデューサー、デザイン・ディレクターとしてデザインのキャリアと経験を積む。アクセンチュア ソングではクリエイティブとビジネスの両軸でイノベーティブなデザインを実践することを専門領域とし、デザインチームをまとめるリーダーシップの一人。
冨金原 聡太(Fukinbara Sota)
Accenture Song インタラクションデザイン シニア・マネジャー。2012年新卒でアクセンチュアに入社。ソフトウェアエンジニアとしてシステム開発を経験後、アクセンチュア初となるデザイン組織立ち上げに参画し、UI/UXデザイナーへキャリアチェンジ。デザイナー転身後は主に金融業界において新規デジタルサービス立ち上げに従事。2019年のFjord Tokyo立ち上げを経て、2023年からアクセンチュア ソングのインタラクションデザインとUIデザインのケイパビリティを兼務でリード。
杉田 麻耶(Sugita Maya)
Accenture Song サービスデザイナー 。web制作会社のデザイナーからキャリアをスタートし、2015年にIMJ(後にアクセンチュアに統合)に入社。現在はサービスデザイナーとして多種多様な企業で体験デザイン・ビジョン策定を支援。リサーチ結果を顧客体験に落とし込み、生活者にとって使いやすく愛され続けるサービス体験の実現を目指す。

高山さん:アクセンチュア ソングは、生活者の暮らしの変化に寄り添い、共鳴し、テクノロジーやクリエイティブの力でお客様のビジネス成長を実現する組織です。
前身となる組織では、世界最大級のデザインスタジオや、世界屈指の革新力と影響力を持つクリエイティブエージェンシーなど様々なブランドを吸収し、強化してきました。2022年4月に「アクセンチュア ソング」へと改称。現在は、ストラテジー&コンサルティング、クリエイティブ、テクノロジー、デザイナーなどの専門家が一体となって、クライアントのビジネスの成長を加速させています。

高山さん:企業と生活者の間の共感を生み出すようなビジネス価値を届けたいという想いが込められています。「ソング」は「歌」を意味します。「歌」は国境や人種、時代を超えて多くの人の共感を生み出し、心を動かす力があります。さらに、歌には技術力だけでなく、クリエイティブも必要です。こういったことから、私たちの世界観を体現する組織の名前として「ソング」が名付けられました。
高山さん:生活者の暮らしをより良くしたいという共通の情熱のもと、国籍、言語、文化、スキルの異なる多様性に富んだメンバーが集結しています。デザインスタジオは世界中に存在するので、各国にいるデザイナーと協力してプロジェクトを回したり、ナレッジを共有したりする機会もあります。
デザイナーと一口に言っても、インタラクションデザイナー、サービスデザイナーのみならず、ビジネスデザイナー、デザインリサーチャー、ビジュアルデザイナー、ブランドデザイナー、プロダクトデザイナーなど、幅広いケイパビリティ(組織的能力)があります。
世の中にサービスを提供し社会やビジネスにインパクトを与えるためには、海外で発表しても十分な評価を得られるほどのデザインスキルはもちろん、経営に対する理解や、サービスリリース後のビジネス成長の支援まで包括的にデザインする力が欠かせません。これらを1人のデザイナーが担当するのではなく、様々なケイパビリティを持ったメンバーが関わることで、チーム一丸となってお客様のビジネスを加速させています。
戦略を描くことにとどまらず、実際サービスのリリースに携われることも特徴の一つです。
冨金原さん:2018年から伊予銀行のデジタル変革に携わっており、デジタルの強みと地銀ならではの人の強みを融合させた「Digital-Human-Digital Bank(通称DHD Bank)」というビジョンのもと、複数のデジタルサービスの開発に取り掛かりました。
そのうちの一つが、銀行の店舗タブレット「AGENT(エージェント)」の開発です。従来の紙による手続きをタブレット化し、一問一答のチャットに答えるだけで誰でも簡単に手続きを終えられるようにしました。手続きにかかる時間が大幅に削減されることで顧客体験が向上しただけでなく、行員の事務作業も例えば口座開設では最大70%削減。お客さまと行員双方の銀行体験を刷新したことが評価され、「2019年度グッドデザイン賞」や「CX Asia Excellence Awards 2019」を受賞しました。

冨金原さん:愛媛県にある伊予銀行本店に毎週通い詰め、アクセンチュアのコンサルタントや行員の方々と共に店頭におけるあるべき顧客体験をゼロベースで考えながら業務を再構築していきました。目指すべき体験が見えてきたら、我々デザイナーがプロトタイプを素早く作成し、プロジェクト内でサービスイメージのすり合わせを実施した上で、実際に店頭で働かれている行員の方々からもフィードバックをいただきながらデザイン改善を繰り返していきました。
このプロジェクトでは、こういったコスト削減や業務効率化のような「守りのDX」と、銀行のトップライン向上に繋がる新規サービスを生み出す「攻めのDX」を両輪で進めており、後者のケースでは杉田のようなサービスデザイナーも一緒に参画し、サービスの企画から具体化、検証までを一緒に担ってきました。
この取り組みでは、地方銀行のビジネスモデルそのものの見直しをデザインアプローチで長きに渡ってトライしている点が評価され、「2023年度グッドデザイン賞」を受賞することができました。

杉田さん:店舗やブランドごとに異なっていた資生堂の会員サービスを一つに集約し、公式スマートフォンアプリを通じた会員サービス「Beauty Key」の構想から開発・ローンチまで携わりました。
デザインリサーチから導き出した顧客の姿を主軸に、会員サービス上でどのようなブランドパーパスのもと、どのような美容体験を提供すべきか企画するところからスタートし、お客様とアクセンチュアのビジネス・デザイン・開発のチーム横断で議論を重ね、公式スマートフォンアプリの構想を練りました。
アプリ開発に入ってからは、全国の店舗従業員や老若男女の顧客たちへ何度もテストを繰り返しながら、誰にとっても使いやすいUIUXと、一人ひとりが自分にあった「美」に出会えるようなビジュアルや体験設計をインタラクションデザイナー・サービスデザイナー・ビジュアルデザイナーが担当し、リリースにこぎつけました。
この取り組みで、「2023年度グッドデザイン賞」と「Red Dot Design Award 2023」の3部門(アプリ、ブランドデザイン&アイデンティティ―、イラストレーション)を受賞することができました。

冨金原さん:デザイナーとしてプロジェクトの最上流から携われることです。アクセンチュアのプロジェクトでは、誰かが考えたものを「形にする」ことだけを求められることはなく、基本的に「何を作るのか」というところから、ビジネスコンサル・デザイナー・エンジニアが一体となって考えていきます。答えがないからこそ工夫の余地がありますし、アクセンチュアという一つの組織に所属していながらも本当に様々なプロジェクトを経験できるので飽きることがありません。そんな中で、職種を問わずに優秀なメンバーと切磋琢磨しながら働けることは、非常に面白いと感じています。
さらに、お客様の経営層と距離が近いこともアクセンチュアならではかもしれません。デザイナーがお客様の経営層に直接提案できる機会はあまりないかもしれませんが、アクセンチュアであればそれが可能です。
デザインを「作ること」だけでなく、なぜこのデザインが良いのかを「伝えること」も含めて、各業界をリードする方々と相対していく経験を積めるのは、アクセンチュアならではの面白さです。もちろん、それ故に大変なことも少なくないですが、デザイナーとして戦略から実行まで一気通貫で担いたい方にとっては面白い環境だと思います。
高山さん:シニアクラスのデザイナーほどストーリーテリングやコミュニケーション力が求められるので、そこも一つの面白さかなと思います。
冨金原さん:メンバークラスは一人あたり1プロジェクトを担当しますが、マネジャー以上になると複数のプロジェクトを掛け持ちするケースもあります。
高山さん:最初は一つのプロジェクトに入って、しっかりと学びながら働けるので安心できる環境かなと思います。マネジャー以上になれば、複数のプロジェクトに携わることができるので、同時にいろいろな経験を積めることも魅力の一つです。
冨金原さん:もちろん、マネジャー以上になったら必ず掛け持ちしなければいけないわけではありません。一つのプロジェクトに専念してコミットしている方もいるので、プロジェクトの内容やその人の希望に合わせて柔軟にキャリアを作っていける環境だと思います。
冨金原さん:コンサルタントが上という概念は一切ありません。アクセンチュアではビジネス・デザイン・テクノロジーのメンバーが三位一体となり、お互いをリスペクトしながら共創していくカルチャーが定着しています。我々デザイナーはコンサルタントやエンジニアとは違って、描いたものを素早く形にできることが最大の強みです。デザイナーがいるのといないのとでは議論の進み具合が全く変わってくるので、我々が作るデザインをコミュニケーションのハブにしながら皆対等な関係で仕事をしています。
冨金原さん:そうですね。アクセンチュア ソングにはやはりクリエイティブ系の人材も多いので、比較的カジュアルで温かみのある方が多い印象です。オフィスのコンセプトに「スタジオ」を掲げている通り、卓球台があったり、カフェがあったりと、様々なケイパビリティを持った人が集まってカジュアルにコミュニケーションをしながら何かを生み出せる環境があります。
組織として多様性も非常に重視しており、新しく入社された方をアクセンチュア色に染めるというよりは、入社したメンバーの一人一人がアクセンチュア ソングのカルチャーを作っていると思います。
冨金原さん:そのイメージがあることは残念ですね。実際は、全社的に働き方改革を推奨したこともあり、ワークライフバランスが保たれている環境です。夜遅くまでスタジオに人が残っている風景はあまり見られないですね。
高山さん:共働きという形を取りながら子育てされているメンバーも沢山います。お子さんがいる場合など、それぞれのご家庭の状況に応じてプロジェクト体制も極力考慮していますね。私自身も子育てをしながらキャリアを積んで来た一人なんです。現在は育児休暇後に復職される方々のキャリアを支援するWorking Parents Step Forward Programのスポンサーとしても皆さんをサポートさせていただいています。
冨金原さん:男性も育休を取っている方がほとんどです。実際に私も育休を2カ月取得しました。男性で1年取得した方もいますよ。
杉田さん:仕事と両立しているみなさんの姿を見て、実は最近、私も結婚しました(笑)。
アクセンチュア ソングに入社する前は、優秀な方が多くスマートなイメージを持っていたのですが、いざ入ってみたら温かい会社だなと感じました。良い意味で一番のギャップでしたね。
冨金原さん:「入社して何がギャップだった?」とプロジェクトメンバーに聞くと「思った以上に温かくて、働き方も柔軟。全く想像と違った」とよく言われます。お互いにリスペクトし合いながら、良いものを生み出そうとベストを尽くす環境だからかもしれません。

高山さん:デザインのシニア・マネジャー以上のメンバーで毎週ミーティングをしたり定期的にワークショップ形式で、どうやったらみんなが成長できるか本気で議論したりしています。話し合うだけでなく、実際に変化を起こしています。
その一つの事例がデザインスタジオのカルチャー育成や学びの場として立ち上げた「STUDIO DAY」です。プロジェクトベース業務ではなかなか会えないメンバーがいるなど、情報もプロジェクトに閉じてしまいがちです。そういったことがないように、1日あるいは半日を使い、デザインケイパビリティに特化した学びや、様々なテーマでデザインを学んだり、互いのプロジェクトのクラフトについてフィードバックしあったり、ざっくばらんに会話したりする機会を毎月開催するようにしました。

杉田さん:はい。私自身、元々はデザインリサーチのケイパビリティに所属していましたが、サービスデザインでのキャリアを広げたいと思い、2023年にそちらに転身しました。アクセンチュア ソングでは、個人のキャリアをサポートする「ピープルリード」といわれるメンターが全員につきます。ピープルリードとの相談の上、自分が目指すキャリアにあわせたプロジェクトに携わることができます。
冨金原さん:アクセンチュアは人が財産なので、本当に人を大切にしている会社だと感じますね。
冨金原さん:素直で前向きな人と一緒に働きたいです。アクセンチュアは良い意味で変化のスピードが早い会社なので、そういった変化も前向きに捉えて楽しめる人にあっていると思います。また、デザインチーム内だけでなく、コンサルタントやエンジニア、お客様も含めて、本当に様々な人を巻き込みながらコラボレーションしていくことが求められるので、デザイナーとして変に壁を作らずに越境していける方に是非来てほしいです。
杉田さん:アクセンチュア ソングのプロジェクトに、決められた型は存在しません。プロジェクトが変わるたびに、このお客様にどんなデザインアプローチで挑むかを考えて進める必要があります。教科書的なデザインプロセスは通じないからこそ、最高のデザインを届けるために考える力、柔軟性を持つ方と相性が良いと思います。
高山さん:特にマネジャー以上に求める資質は、クラフト力はもちろんですが、人を大事にできることです。そして、アクセンチュア ソングのデザインスタジオを一緒に作っていくことに興味のある方も是非ご応募ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

大畑 朋子
1999年生まれ、神奈川県出身。フリーランスライターとして、ベンチャー・スタートアップのイベントレポート、プレスリリース、コラム記事の作成など広報の一部を担う。興味・関心はビジネス、AI、お茶など。
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