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形ないモノのデザインに組織はどう向きあう? ReDesigner Online Meetup

https://redesigner.jp/

イベントレポート

2022/10/12

形ないモノのデザインに組織はどう向きあう? ReDesigner Online Meetup

2022年6月6日に、ReDesigner Online Meetupが開催されました。今回は多様化するデザイン組織での取り組みの紹介とクロストークセッションを含め、計4社に登壇いただきました。

昨今のデザイナーの役割は、“手を動かしてモノを作る”ことだけでなく、消費者やユーザーにサービスや商品を届けるまでの“体験の集合”をデザインするところまで広がっています。社会的に「デザイン」の示す領域が拡大する中で、企業はデザインにどう向き合っているのでしょうか?

本記事では、4社4様のデザイン組織の取り組みをまとめています。その共通点と相違点をぜひお楽しみください。

株式会社ゆめみ「組織づくりからデザインプロジェクトと捉える」

本村 章(Akira Motomura)|株式会社ゆめみ 取締役兼リード・サービスデザイナー
アメリカでコミュニケーションデザインを学び、サンフランシスコのデザインコンサルティングファームにて、主としてIoTサービス・ソフトウェアサービス等のデザインプロジェクトに従事。帰国後、ソフトウェア開発会社にサービスデザイナーとして入社。FinTech新規事業の実証実験プロジェクトなどを担当。その後、株式会社ゆめみにサービスデザイナーとして入社し、金融業界やハードウェアメーカーのデジタル戦略に関わるプロジェクトの推進支援やデザイン方法論の導入支援に従事。

野々山 正章(Masaaki Nonoyama)|株式会社ゆめみ CDO・シニア・サービスデザイナー
認知科学・状況論を学び、2007年から株式会社ソフトディバイスで、家電やヘルスケア製品、自動車、ランニングウォッチなどの次世代製品提案におけるインタフェースデザインを中心に、デザインリサーチ、プロトタイピング、ワークショップデザイン、デザイン創出手法開発を行う。現在はCSO(非常勤役員)として経営に携わる。
2021年、株式会社ゆめみ入社、シニア・サービスデザイナーとして新規事業開発コンサルティング、サービス開発事業において出張CDOといった動き方で広くデザインに取り組んでいる。2022年7月CDO就任。パラレルワーカーとして従事しながら、ワークフルライフのもと1児の父として奮闘中。

認定資格 HCD-net認定 人間中心設計専門家

共著書に 『文化心理学 (朝倉心理学講座11 2007)』 『アフターソーシャルメディア(日経BP 2020)』
 ・株式会社ソフトディバイス Chief Strategy Officer
 ・株式会社山と道 組織開発ディレクター
 ・法政大学大学院メディア環境設計研究所 特任研究員

ミッションは、「アウトソーシングの時代を終わらせる」

野々山さん:株式会社ゆめみ(以下ゆめみ)は、グローバルに展開するwebサービスやアプリのサービスデザイン、システム構築、運用改善といった多岐にわたる課題の解決をサポートする会社です。
受注発注という枠を超えて、クライアントとチームを共創して一緒に開発をしていく「BnB2C」というビジネスモデルを私たちは掲げています。
私たち自身アウトソーシングしてもらう立場でもありますが、サービスの内製化を支援することによって「アウトソーシングの時代を終わらせる」ことをミッションにしています。 

そんなミッションを掲げている私たちは、組織自体にも少し特徴があります。1人1人のメンバーが「自律・自学・自責」という行動指針を課せられていて、全員が意思を持って行動する組織作りをしています。
そんなゆめみで、サービスデザインがどう生きているかについて、「ビジネスもデザインの対象」と「組織もデザインの対象」の2つの視点からみなさんに共有できたらなと思います。

サービスをデザインするための組織作り

本村さん:1つめは、「ビジネスもデザインの対象」というお話です。
ビジネスを考える上では快適なユーザー体験だけでなく、さまざまなステークホルダーを考える必要があります。「電車」というサービスでは、駅員さんや車掌さんなど、それぞれ異なる役割を持った方々が1つ1つ業務をこなしてはじめて成り立っていますよね。
つまり「サービス」を設計するには、アナログ・デジタル・データ・AIなど、高度な専門性が求められる分野同士が複雑に絡み合っていることを理解する必要があります。

そのような中で、我々がクライアントとのお仕事で非常に重要だと感じてるのが、高度なスキルを持つ専門家たちがコラボレーションするための快適な場作りです。 具体的には、デザイン思考や人間中心設計に基づいたプロジェクトのデザイン、プロジェクトの結果を高めるチームビルティング、創造的な場を提供するためのファシリテーションなどにあたります。 
また、ユーザーに愛されるサービス作りをすることはもちろんですが、それを支えるチームが持続的に成長できる環境を作ることも大切です。そのためには、組織内でデザインを当たり前にすることが必要になります。

さて、ここからは、ゆめみのサービスデザイナーとして、一体何をしているのか紹介させていただきます。

ゆめみは、もともとエンジニアリングに強みを持っていた企業でした。高い技術力でクライアント企業と連携して、数多くのデジタルサービスを作ってきた実績があります。
加えて、近年ゆめみが力を入れているのがデザインです。
「ゆめみのデザイン」はアウトプットとしてのクオリティはもちろん、クライアント企業のデジタルビジネスとの接続部分を担いながら、事業をどうやって成長させるのかといったアウトカムを意識した活動の役割も担っています。 

こうした背景もあり、クライアント企業からのニーズも徐々に変化してきました。
クライアント企業の中に「デザイン」をインストールし内製化を支援するために、レクチャー/壁打ち/ワークショップ/プロジェクトなど様々なアプローチ方法を用意しています。

そういったクライアントへチームビルディングやデザインの支援をしっかりしていくためにも、 やはり私たちのデザイン組織自体がちゃんとした組織であることが求められています。

新卒採用をデザインする

野々山さん:ゆめみでは、社内の組織運営もサービスデザイナーの射程であると考えています。案件と並行して、無理なく優れたデザイナー組織へと進化していくための土壌を社内に築くことに挑戦している最中です。

そのためにさまざまな仕組みや制度作りに取り組んでいますが、私自身が熱を入れてるのが、新卒採用体験をデザインするということです。

新卒応募者をペルソナにしたジャーニーマップを作るなどして、候補者と内部のデザイナー両者が成長するためのサービスとして採用体験をデザインしています。

私たちは、クライアントも、働く私たちも、そして社会も成長していく環境を創っていけるようこれからも日々努力していきたいと思います。

チームラボ「ユーザーの周り全てをデザインするための柔軟な組織作り」

山田 剛史(Takeshi Yamada)|チームラボ 採用担当
2017年、中途入社
2013年株式会社エイチ・アイ・エスに新卒入社、新規インバウンド事業部の立ち上げや、同社スイス法人でマーケティングマネージャーとして従事。
チームラボでは、採用チームのリーダーを務めながら海外採用やクリエイティブ・カタリストを専門に採用業務を担当。

伊藤 祐春(Sukeharu Ito)|チームラボ UI/UXデザイナー
2015年、中途入社
グラフィックデザイン事務所、web制作会社などでグラフィックデザイナーとして従事。
Webサイト、モバイルアプリその他デジタルデバイスのUI/UX設計・デザイン、アートディレクションを手がける。

企画から開発まで、全ての工程をデザイナーが支える

山田さん:チームラボで取り組んでいる事業は現状2つあります。1つ目はアート、そして2つ目が今回お話しするソリューションです。

ざっくり言うと、ソリューションプロジェクトとはクライアントワークです。
さまざまな粒度のお問い合わせに対して課題を解決する為の最適解を考え、クライアントに提案します。提案が通ると、デザインし、開発し、そのあとの保守運用までサポートをする全ての工程にデザイナーは関わっています。

小規模なプロジェクトでも1年弱、大規模なものになると開発期間が1,2年ぐらいになることもあるため、最近では問い合わせを受けてからサービスがリリースされるまでに2年半程要する事例も増えてきました。

約800人の社員の10%程がクリエイティブに携わっていますが、実はソリューションプロジェクトのデザイナーはその中のたった18人程のかなり小さなチームです。

今日は、ソリューションプロジェクトの中で、デザイナーは何を担当してるのか、どのような立ち回りをしているかについて伊藤からお話したいと思います。

伊藤さん:私はチームラボに中途で入りました。以前はグラフィックデザインやコーポレートサイトなどのビジュアル寄りのデザイナーとして活動していましたが、チームラボに入ってからは主にUI/UXデザインを担当しています。 

チームラボのデザイナーの業務内容について説明します。
みなさんがイメージするようなUI設計は当然業務の1つです。そのUIを制作するためのアートディレクションも業務の一つです。これは、単に無機質なワイヤーではなく、使っていて楽しい、ワクワクするような視覚体験を創出するためのディレクションをしています。加えて、業界ではもう当たり前の話になりつつありますが、運用フェーズに入ってもブレないスタイルのガイドラインを作っています。
以上が、デザインチームのざっくりした業務内容になります。

我々の目標は、強く社会から求められ続けるチームであることです。
社会から求められる内容が激しく変わっていく時代の中で、「私たちはこういうことをします」とあえて言い切らず柔軟に対応・変化できる状況をキープするスタンスで日々仕事をしています。 

ユーザーのためになること全てをUXと捉える

我々の定義するUXの範囲は、「ユーザーのためになることの全て」と捉えていて、そこを設計しようと日々考えています。 

アプリに加え、自動販売機の新しいサイネージをまとめて提案したacure passというプロジェクトを例に、「ユーザーのためになること全て」のデザインがどういうことか説明します。 
自動販売機というのは、ここ数十年大きな変化がなかった業界です。
もし自動販売機にインターネット技術を活用することができれば、色々な情報をリアルタイムで計測できるようになります。それによって、必要なところに必要な分だけ飲料を補充することができるようになったり、購入者をデータで解析してマーケティングに役立てることも可能になります。

このように、スマホアプリやかっこ良いデザインの自動販売機といったアウトプットを作ることに留まらず、「領域全てを繋いでサービス全体を改善していくこと」をソリューションプロジェクトでは心がけています。 

こういったプロジェクトでは、デザイナー、エンジニアに加え、カタリストと呼ばれるディレクション職の3者で話し合って、アプリを作っています。
各々の専門分野で担当領域を分断するのではなく、チーム全体で物事を俯瞰してあれこれ考えるのが我々の特徴だと考えていて、結果それがユーザー含めサービス全体の体験向上につながると信じて仕事をしています。

パナソニック株式会社「インハウスのコンサルタントとして、未来の新しいスタンダードを作る」

山﨑 菜々子(Nanako Yamazaki)|パナソニック株式会社 未来創造研究所 ビジネスデザインラボ 
デザインコンサルタント / UX&空間デザイナー
2011年パナソニック株式会社入社。プロダクトデザイナーとして住宅設備や建材の製品開発に従事した後、現所属部門でまちづくり関連事業の企画、サスティナビリティ経営に関するビジョン策定など、社会課題起点の新たな事業&経営活動に参画。
2018-2020にはMITメディアラボ シティサイエンスグループに客員研究員として駐在し、IoTモビリティを活用した住民参加型まちづくりに関する共同研究を推進。最近では次世代ファミリーコンシェルジュサービスYohana(https://www.yohana.jp/ )の日本事業立上げに参画。

経営上の課題を明らかにし、在りたい姿をデザインする

山﨑さん:こんにちは。パナソニック株式会社(以下パナソニック)の山崎です。
パナソニックは1918年に創業以来「社会生活の改善と向上」と「世界文化の進展に寄与すること」を掲げ、豊かなより良い暮らしの実現のためにプロダクトやサービスを社会に提供し、発展してきました。こうした幅広い事業領域を支えるために、国内外に様々なクリエイティブ体制を敷いていますが、インハウスでデザインコンサルティングを行う組織が未来創造研究所です。「デザインの力で、企業の様々な経営上の課題を明らかにし一緒に解決する」ことを職能として活動しています。 

特に現在のデザインコンサルタントが最も重要視・注力しているのは、正解の無い世の中に対して、パナソニックが人々の暮らしや社会で何を実現したいのか、「在りたい姿を想い描くための未来構想をしっかりとデザインする」という点です。

パナソニックのデザインコンサルティング職の魅力

パナソニックにおける、デザインコンサルティング職の魅力として、

  • プロジェクトに応じて多様な専門スキルを活かすことができる

  • 家電、住宅、BtoBなど幅広く多様な事業領域で活動できる

  • インハウスのコンサルタントとして、企画〜実装の最後まで伴走できる

が挙げられると思います。

そして何よりも1番の魅力は「未来のくらしの新しいスタンダードを想い描き実装できるかもしれない」といった、社会的にインパクトの大きい仕事に携われる点だと思います。

新しいことを成し遂げることは簡単ではありませんが、これからもより良い暮らしを実現できるように日々プロジェクトの社会実装に向けて努力していきたいと思います。

パナソニックのデザインコンサルティングの仕事をより詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
「新しいくらしのしくみを、街じゅうにデザインしていきたい。|山﨑 菜々子」

株式会社グッドパッチ「ビジネスの上流過程を担うデザインストラテジストとは」

鵜飼 のどか(Nodoka Ukai)|株式会社グッドパッチ HR/新卒採用担当
2020年同志社大学法学部法律学科卒業。学生時代にスタッフとして参加した経営者向けカンファレンスにて、2年間離職率40%の組織崩壊から立て直した代表土屋と出会い、強い組織づくりに関心を持ちGoodpatchでのインターンを開始。これまで考えることのなかったデザインカルチャーに触れることで、源泉に流れる「本質」や「共創」を大事にするマインドセットに強く惹きつけられ、2020年4月に経営企画室 人事チーム新卒採用担当として新卒入社。

酒井 亮輔(Ryosuke Sakai)|株式会社グッドパッチ デザインストラテジスト
新卒でアップルジャパンに入社後、アクセンチュアの経営コンサルティング本部で、ライフサイエンスや飲料・食品業界等の事業戦略策定、PMI、BPR等のプロジェクトを経験。その後、ヘルスケアに特化したKPMGヘルスケアジャパンに入社し、総合商社やPEファンド、製薬会社等のクライアントに対する事業戦略策定やデュー・ディリジェンス等のプロジェクトを担当。Goodpatchには、2021年にデザインストラテジストとしてジョイン。

デザインは、「ロジカル」も求められる

鵜飼:はじめまして。株式会社グッドパッチ(以下グッドパッチ)です。
突然ですが、皆さんは普段何を基準にモノを買っていますか?
近年では購入の差別化要因が機能から体験に変化してきていて、ユーザーに優れた体験を提供することが非常に大切になっています。

優れたユーザー体験を設計するには、表層の部分だけでなく、骨格、構造、要件、戦略といったビジネスの上流部分に至る「全て」をデザインする必要があります。そのためには感性的な部分だけでなくロジカルな思考によるデザインの検討が不可欠です。 

グッドパッチは、デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業の2つの事業があります。その中でも、今日はクライアントワークであるデザインパートナー事業について紹介します。
デザインパートナー事業では、単にクライアントから課題を単に受け取って解決するだけではなく、その課題の本質を追求して価値を特定し、アウトプットを制作するまでの一貫したご支援をしています。
今回は、デザインの上流部分である課題の本質や価値を特定するフェーズを担当する「デザインストラテジスト」の特徴について、酒井から詳しくお話していきます。

コンサルとデザイン会社の違いとは?

酒井:グッドパッチに入社して丸1年ぐらい経ちますが、以前は10年近くコンサルティングファームに在籍していました。 一見、コンサルとデザイン会社は全然違うものだと思われるかもしれませんが、実は結構似ている部分もあると最近感じています。
今日はコンサルティングファームとデザイン会社の類似点/相違点、それからデザインストラテジストが普段どの様に働いているかご説明します。

まず、コンサルとデザイン会社の類似点3つです。

  • 当たり前を疑い、課題の本質を捉え、解決策を提案すること

  • 論理的思考能力というとこは非常に似てるところ

  • 好奇心、学習意欲

1つ目の「課題の本質特定や解決策の探索」の話は、アプローチこそ違えど、違和感の正体をユーザー起点で紐解いて、課題を炙り出すその基本的なプロセスは両者似ていると思います。 

一方で相違点は、

  • プロトタイプ志向

  • アウトプットの違い

  • 共感力

です。特に1つ目の「プロトタイプ志向」かどうかは大きな違いだと思います。コンサルではなるべく失敗の確率を減らすための入念な準備が求められますが、デザイン会社はプロトタイプを作ってトライアンドエラーを繰り返し練度を上げていくアプローチを取ることが両者異なる点だと思っています。

コンサルタントからGoodpatchでデザイナーへ転身した方々の座談会のレポートも公開しているので、少しでも興味を持った方はこちらも是非読んでみてください!
理解するコンサルタントから共感するデザイナーへ。コンサル業界出身者座談会

デザインストラテジストの仕事

グッドパッチのデザインストラテジストが取り組む業務は主に3つあります。1番多いのが、0→1の領域でクライアントの新規事業の開発をするケースです。2つ目が、顧客への提供価値定義やブランディング、3つ目がビジョンミッションの策定や組織開発支援です。

SUNTORY+という健康系のサービスでは、事業構想の段階から参画し、リリース後のグロースまで一貫してサポートさせていただきました。 いわゆる戦略の段階からUI/UX、開発、プロモーションまで非常に幅広い領域に関わるのがデザインストラテジストの特徴でもあります。

実はグッドパッチは新卒として、ストラテジストを募集しているわけではないのですが、キャリアパスとして、UXデザイナーからストラテジストになるメンバーもいます。もしデザインストラテジストに関心を持っていただけたら、UXデザイナーも視野に入れてグッドパッチのことを少し見てもらえたら嬉しいです。 

参考:
【Goodpatch仕事図鑑】UXデザイナー
【Goodpatch仕事図鑑】デザインストラテジスト

クロストークセッション

後半は、ReDesigner for Student運営事務局の田口がモデレートしながら、登壇者の皆さんとインタラクティブセッションを実施しました。

以下、一部を抜粋してお届けします。

「デザイン組織」にしかできないこととは?

ReDesigner for Student 田口:酒井さんは、コンサルティングファームに対するデザイン会社の優位性をどのように考えていらっしゃいますか?

グッドパッチ 酒井:コンサルティングファームがデザイン会社を業務領域強化のために買収しようとしている構造はまずあると思っています。その前提でお話すると「ユーザーに向き合う共感の部分」をうまく実装できてるファームはまだまだ少ない気がします。
デザイナーはユーザーに1番近い距離にいるべきだと思ってるので、そのスタンスの違いや徹底的にユーザーに向き合い検証していく部分にデザイン会社としての優位性はあるかなと思っています。

ReDesigner for Student 田口:みなさんのお話を聞いていて、コンサルティングファームがデジタルエージェンシーを買収していくような流れとは別に、デザインを得意とする組織が先鋭化/占有化していく流れが割と大事なのかなと感じたのですが、いかがでしょうか?

ゆめみ 野々山さん :やはり仕様が決まって計画通りにつくっていくことはすごく大事だと思っている一方で、僕は「実践の知」を設計することがデザイナーの役割としてすごく重要だと思います。ワークショップやファシリテーションのように、日々の会議体をどう設計していくか?といった、業務をするための場づくりの部分にデザイン組織としての強みのポイントがある気がします。

ReDesigner for Student 田口:チームラボさんは社内でデザイナーの割合が少ないとおっしゃっていましたよね。プロジェクト進行のためには、メンバー全員がデザインのことを理解する必要があると思うのですが、いかがでしょうか?

チームラボ 伊藤さん:そうですね。全員が同じ方向を向いて仕事をしないととは思いつつも、やはりプロジェクトの人数が膨れ上がってくると難しいところがあります。そのため、各々が領域を決めずに柔軟に立ち回る姿勢が私たちの組織ではベストだと考えています。サッカーと一緒で、各々の守備範囲が当然ある中でうまくカバーし合えるような組織の体制を心がけています。

形ないものを創るデザイナーのマインドセットとは?

ReDesigner for Student 田口: プロダクト、ソフトウェア、スマートシティまで幅広い案件があるデザインコンサルティング職特有の悩みやジレンマなどあったりしますか?

パナソニック 山﨑さん :様々な案件に携わる中で、自分の固定のドメインやデザイン領域を持たないことに少し不安な時期はありました。ただ、プロジェクト毎に「対象となる人のために、あるべき姿はどういったものか」を考えるという根底の部分は、ビジョンデザインでも空間デザインでもUIデザインでも…どのプロジェクトにおいてもあまり変わらないと段々と感じるようになりました。
プロダクトやサービスのディティールの仕上げはそれぞれの専門デザイナーに頼むことも多いので、自分の立ち位置に不安を感じていた時期もあったのですが、今はそれを越えてどんな領域も楽しめるようになりました。

グッドパッチ 酒井:話を聞いていて、皆さん多分共通してるのは、アウトプットだけでなく業務周り全てをデザインとして捉えていることだと思います。日々いろいろな業務がある中で、普段どんな風に仕事を楽しんでいるのかゆめみさんのスタンスを聞いてみたいです。

ゆめみ 野々山さん :僕は、「隣の人の現実が変わる可能性がある」ということがデザインで大事な部分だと思っています。ちょっとでも幸せになったり、気分が軽くなったり、もしくは辛いことがなくなったりするようなことができれば、なんでもデザインだと思っています。なので、事務的な作業でも、グラフィックデザインを作っている時と同じような感覚だし、根本的にやってることが違うという感覚はあまりないですね。

ゆめみ 本村さん :山崎さんのお話の中であった通り、根幹には、「デザイン=人のために何かいいものを作っていく」という考えがあると思います。
なんでもデザインだと思って楽しむのがサービスデザイナーとしてのスタンスだと思います。 

最後に

以上、「ReDesigner Online Meetup 〜デザイン職種研究〜」のイベントレポートをお届けしました。
株式会社ゆめみさん、チームラボ株式会社さん、パナソニック株式会社さん、株式会社グッドパッチに登壇いただきました。

ReDesigner for Studentは、デザイナー向けのキャリア支援を行っています。 
今回の登壇企業に興味のある学生の方や、社内でデザイナーの新卒採用を検討されている方は以下のリンクからお気軽にお問い合わせください!
❏ ReDesigner for Studentに興味のある方はこちらからお気軽にご登録ください
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この記事を書いた人

ReDesigner for Student

ReDesigner for Studentは、デザイン会社による「デザイナーを目指す学生とデザインの力を信じる企業をマッチングする就活プラットフォーム」です。企業と学生の間に立ち、 就職活動だけでなくデザイナーとしての未来を考えることができる多様な機会を提供し、教育から就職まで一貫したデザイナーのキャリア支援を行います。

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