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PetTechにおけるデザイナーの役割。【ヘルスケア×デザイン】 ReDesigner Social Impact Week 

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イベントレポート

2021/7/1

PetTechにおけるデザイナーの役割。【ヘルスケア×デザイン】 ReDesigner Social Impact Week 

2021年の5月26日から6月1日にかけて、ReDesignerが主催する"Social Impact Week Vol.2"が開催されました。全5回に渡り、社会課題×デザインについて考える様々な企業に登壇いただきました。Design Action・Creative Actionの重要性が叫ばれている中、各社は社会問題に対してどのようにアプローチし、その中でデザインはどのような役割を担っているのでしょうか。

今回は、PetTech事業でヘルスケア領域の解決に取り組む、RABOさん、dotDさんの2社が登壇した【ヘルスケア×デザイン】をテーマにしたトークセッションの内容をお届けします。

国内で犬猫のペットが急増しており、世界での市場規模は2030年には2018年の2倍以上になると言われている注目のPetTech市場。その領域でプロダクト開発に取り組む2社に、それぞれの視点からデザインの取り組みをお話しいただきました。

猫様の一生を見守るデザイン|RABO

香林  望(Nozomi Kourin) | RABO,inc. VP of Design

株式会社グッドパッチや大手出版社などでUIデザインに携わる傍ら、議論の促進を促すグラフィックレコーディングの実践や講師を経験。猫様のご縁で2019年にRABOにジョイン。好奇心と挑戦心を活かしてプロダクトのみならずチーム全体をモチベートしデザインする。愛猫のニルとオルカを愛でるのが日々の糧。

全ては猫様のために。

RABOは「全ては猫様のために。」を掲げるIoTスタートアップです。2018年2月22日、猫の日に創業しました。14名という少数精鋭体制で『Catlog』というプロダクトを制作しています。

Catlogは、「世界中の猫と飼い主が一秒でも長く一緒にいられるように、猫の生活をテクノロジーで見守る」というコンセプトで開発されたプロダクトです。首輪型デバイスと、ボート型デバイスの2つの製品をCatlogブランドとして展開しています。

首輪型デバイス Catlogでは、首輪から猫様の行動データをリアルタイムに収集・解析することで、猫様が今何をしているのかがほぼリアルタイムでアプリから確認できます。

今年の夏リリース予定のCatlog Boardは、トイレの下に敷くタイプのボード型デバイスで、猫様のお気に入りのトイレ環境はそのままで体重や排泄の回数と量を測ることができます。

本質的な見守りにおける課題解決

Catlogでは、猫様の健康の見守りが難しいという課題に対して、デバイスとアプリを通じて猫様の本質的な健康の見守りを実現します。

猫様と暮らす飼い主さんがどんなことに課題を感じているのか、独自に調査をしました。

  1. 猫様は本能的に体調不良を隠すのが上手く、異変に気付きづらい。

  2. 家に居着く猫様は留守番の機会が多くなりがち。

  3. 既存の見守りツールでは常時の見守りが不十分。

主にこれら3つの要因から、飼い主さんがご愛猫様の本質的な見守りができていない、という現状が見えてきました。

その課題に対して、テクノロジーの力で解決に導くプロダクトがCatlogです。アプリでは、首輪から取得したデータを様々な表示形式で確認できるようになっています。

猫様が今している行動から、その日の過ごし方や活動量の推移などを分かりやすく表示し、猫様のようす多角的に知ることが出来ます。活動量の変化はグラフ形式で視覚的に分かりやすく。新機能であるフードケアでは、Catlogで取得した猫様の運動量を元に、食事と消費のバランスをご確認いただけます。

今夏リリース予定のCatlog Boardと併用すると、猫様の体重や排泄量といった重量データも取り入れて、より包括的なサポートができるようになります。詳しい機能については、ウェブサイトで詳しくご紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

生活に馴染みやすいデザイン

ここからはCatlogのコア体験に関してお話します。Catlogは毎日使っていただくものだからこそ、ハード・ソフトの両面から生活への取り入れやすさを工夫しています

ハード面においては、猫様に毎日着用いただくウェアラブルデバイスのため、負担が最小限になるよう設計されています。さらに、52種類のカラーバリエーションからコーディネート可能で、人間がオシャレを楽しむようなファッション性を取り入れています。

また、ハードウェアは利用開始までに複雑な設定をしなければならない場面も少なくないです。私たちはセットアップのフローを極力簡単にして、スムーズに使い始めていただけるよう体験設計に注力しました。アプリの画面に従うだけで設定完了できるようになっており、手書きのイラストを添えることで親しみやすい雰囲気も添えています。

ソフトウェアに関しては、IoT製品に慣れていない方でも理解しやすいインターフェースにすることを心掛けています。

離れていても猫様を近くに感じられる体験

Catlogは、猫様との生活をデジタル領域に拡張し、より安心で楽しい体験を提供します。それによって、今そばにいないご愛猫様のことも、より近くに感じられるようになります。近くに感じられる体験とは、“「今何してるかな?」の瞬間に姿をありありと想像できること”であると考えています。瞬間的な想起には視覚情報が最も重要です。そのため、飼い主さんがご愛猫様の存在を想像するきっかけづくりにこだわりました。

それが、アプリの象徴でもあるアイコングラフィックです。あらゆる猫様を投影しやすいニュートラルさ、テクノロジー感を取り入れつつ、猫様ならではのユーモラスな魅力も含めながら幾何学的な線を用いて表現しました。リアルな息遣いまで感じてもらえるように、アプリではアニメーションで表示されます。SNSの反響を見ても、飼い主さん達がアイコングラフィックにご愛猫様の姿を重ねて楽しんでいただけているようで、嬉しい限りです。

Catlogを形作る4つのポイント

ここからはCatlogをデザインする際に留意しているポイントをご紹介します。

1.ライフスタイルブランドを作っている意識を持つ

私たちは、単なるIoTサービスではなく、猫様と暮らす方々に向けたライフスタイルブランドを作る気持ちでプロダクトを作っています。何より、自分たちが本当に使いたいと思えるサービスであるかどうかを非常に大切にしています。

2.ロジカルとエモーショナルのバランス

プロダクトの説明にはロジカルな表現をする場面も多いですが、使用する文言1つとっても、わかりやすく、かつ親しみが持てるCatlogらしい表現になるようにバランスを考えています。

3.医療行為と見なされる行為との線引き

Catlogは健康管理ツールではありますが医療機器ではないので、そこの線引きは細心の配慮をしています。

4.猫様の撮影時は無理強いをしないこと

猫様を撮影する際は、気ままな猫様のことなので撮れ高が安定しないこともあります。そんな時は猫様に無理をさせるのではなく、撮れたもので人間が工夫するという姿勢を貫いています。

猫様を撮る際環境や撮影者によって見せる表情はまるで別物です。猫様の魅力を最大限に引き出すには、慣れた人、慣れた環境が重要だと考えています。

ハードウェアからソフトウェアまで幅広い制作範囲

ここからはCatlogに関する制作物をご紹介します。PetTechに携わる一人目デザイナーの事例として参考になれば幸いです。

これまで、媒体を問わず様々なものを作ってきました。BI(Brand Identity)、UI/UXはもちろん、ハードウェア設計の一部や、猫様及び商品撮影など、制作の領域は多岐に渡ります。IoTサービスということで、ソフトウェアサービスの工程に加え、製造工場や倉庫、梱包、輸送、在庫管理など様々な視点での検討が必要となりリアルプロダクトの難しさを感じますが、実際に手に取れるモノを作る楽しみは計り知れません。

すべては、猫様のために。

これらのアウトプットで目指すものは、ひとえに猫様との新しいライフスタイルの実現です。Catlogのご利用者様から頂いた声を見ていると、こんな新しさが生まれているといえるかもしれません。

SNSで何度も話題になった猫ストーキング的な側面や、猫様の目に見えない変化に気づくこと、他のお家の猫様との比較、ダイエット指標の見える化など、従来にはなかった価値を、多くの方々に実感いただいています。

これまでのペット系サービスは、健康のマイナスをプラスにする分野が主でした。Catlogは、健康の安心に加えて新しい価値観の創出で、猫様との暮らしをより豊かにし、猫様と飼い主さんが一秒でも長く一緒にいられる世界の実現を目指していきます。

全ての犬と人間の暮らしを、より豊かに。|dotD

佐々木  翼 (Tsubasa Sasaki)| 株式会社dotD PdM兼APAC CEO
onedogのプロダクトマネージャー兼dotD APACのCEO。2018年のdotD創業期よりonedogのマーケティングに携わり2021年よりPdM。シンガポールをベースに、日本だけでなくシンガポールはもちろん、アメリカ、オーストラリアなど複数の国でのPMFを目指しプロダクト開発に取り組んでいる。前職はアプリのグロース支援を行うReproにてカスタマーサクセスオフィサーにてモバイルアプリのマーケティング支援を数多く担当。好きな犬はゴールデンレトリーバーなどふわふわな犬。が、全ての犬が好き。

山崎  優 (Masaru Yamazaki)| 株式会社dotD onedog lead designer
愛犬とオーナーに次の幸せを届けるための健康管理アプリ「onedog」のリードデザイナー。Web/Appの企画・設計やガイドライン策定・運用からブランディングまで、サービスに関わるデザインを幅広く担当しており、ユーザードリブンでサービス課題を解決するための調査や検討も行い、サービス全体のグロースにも関わっている。 これまでは、Web制作会社でのクライアントワークの経験を経て、フィンテック企業で金融機関利用者向けサービスのデザイナー・プロダクトオーナーを兼務。その後2020年7月にdotDに入社。趣味はスパイスカレー作り。好きな犬種はポメラニアンとコーギー。

dotDについて

dotDは2018年にできた約30人の会社です。技術を使いながら社会課題を粘り強く解決していこう、という思いのもと『 世界に「喜び」を増やし、豊かな社会づくりに貢献する。』というMissionを掲げています。

自社事業と共創事業という2つの事業形態を取り、複数のビジネスを行っています。

自社事業は、難易度の高いテーマの事業化を通じて、社会課題を深堀り・再定義をし、暗黙知の蓄積・課題の解決をする事業です。

本日ご紹介するonedogは自社事業の中で最初に作ったものであり、dotDのアイデンティティとなるプロダクトになっています。onedog以外には『meepa』という子供の非認知能力向上のEdTechや、『iDovatar』というシンガポールにおける次世代コミュニケーションプラットフォームの開発を行っています。

 愛犬とオーナーに、「次の幸せ」を届けるプラットフォームを。

ここからはonedogのご紹介ができればと思います。onedogにはデバイスはなく、モバイルのみのプロダクトになっています。『すべての犬と人間の暮らしを、より豊かに』というコンセプトを掲げ、愛犬とオーナーに「次の幸せ」を届けるプラットフォームを目指し日々プロダクトの開発・改善を行っています。

サービスのローンチから紆余曲折を経て、現在は健康管理とコミュニティ機能という価値提供を行っています。日々の散歩の管理や、お散歩の状態から健康状態が見れるようになっています。犬はおさんぽを高頻度で行うため、おさんぽをベースにアプリが作られています。

コミュニティ機能では、おさんぽ中に撮影した写真をシェアしたり、愛犬に関する心配事を相談しあえる環境をアプリ上で提供しています。

onedogで解決したい社会課題

解決したい社会課題は、プロダクトで直接解決するものと、共感を呼んで解決するものの2つに分けて考えています。

プロダクトで直接解決したいと考えている社会課題は2つあります。

1つ目が愛犬の健康維持です。高齢になったペット自身に関する問題として「疾病の多様化」があります。onedogでは、多様化した疾病を未然に防ぐ/早期に発見するための仕組み作りに貢献できるように活動をしています。そして、実際に発覚した疾病の治療を円滑に行うための獣医師さんとの連携も将来的に取り組む予定です。

2つ目が防災対策の一助を担うことです。東日本大震災以降、ペットが避難することへの課題がいくつも顕在化しました。onedogでも対策できるような機能実装を心がけています。健康管理を普段から行うことで、慣れない避難生活での体調の変化を読み取ることや迷子犬の場所をすぐに判別できるようマイクロチップの対応を推奨してます。また、避難所や避難ルートの確認をできるような機能も検討中です。

次に共感を呼んで解決したい社会課題について。これは多くあるのですが、代表的な問題は殺処分、生体販売、無理な多頭飼育です。

こういった問題は複雑な要因が絡み合っているため、onedogという1つのプロダクトだけで解決することは難しいと考えています。こういった問題に想いを持って取り組まれている方々と一緒にサービスを作ったり、ボランティア的な動きをすることで解決に貢献していきたいと考えています。

このように、様々な企業様や個人と共創をしていく上で、エコシステムの形成をしていきたいです。自分たちだけで解決できるものはそこまで多くないと考えていて、社会課題という難しい問題を解決するためにも、各々でサービスを展開するだけではなく、様々な企業と関わり、解決に向けてひとつになることでペットとオーナーが暮らしやすい社会へと変化させていくことができるようになると思います。

onedogのデザイナーの役割

ここからは価値を探しながら、泥臭くトライアンドエラーを繰り返し、日々奮闘するデザインチームについてお話できればと思います。

onedogのデザインチームはUIデザインからブランディングの4つの領域を任されています。

まずはUIデザインです。アプリのデザイン部分から、社内のどのメンバーが触ってもブレのないデザインになるガイドラインの整備を始め、情報設計やスクリーンデザインを行っています。

次にUXデザインです。ここがプロダクトのコアになる部分です。ユーザーへの提供価値や、体験設計を行います。現在どんな価値を提供していて、より価値を提供するために何を変えていくのか、といった議論を行いながらサービス改善を行っています。

3つ目にリサーチです。ユーザーの声は絶やさず収集しながら開発を進めたいのでここまででもかなりの回数を行ってきました。リサーチでは定量・定性のどちらも収集するためにインタビューとアンケートを主に行っています。

最後にブランディングです。11月に、サービス名をmeanからonedogに変更したのですが、その変更における背景やプロセス、変更案のアウトプットなどをnoteにて行いました。

onedogの提供価値を見出すための手法と成果

ここからはonedogが行ってきたプロダクト改善に関するお話ができればと思います。プロダクト公開当初は、onedogの提供価値はおさんぽ記録とトーク機能でした。今後提供価値を広げるために、実装する新規機能の方向性を決めることになり、ユーザーの潜在・顕在ニーズを探ることになりました。

アプリを使用しているユーザーが感じている課題や、わんちゃんの世代ごとの課題、その課題に対してonedogが提供できる価値を検討するための材料を集めるために計10人へのオンラインインタビューと、約200人へのユーザーアンケートを行いました。

インタビューとアンケートの結果として、世代別イベントや健康課題は、幼犬期と老犬期にボリュームがあることと、「愛犬の変化に気付きにくい」ことや「気軽に相談できる人がいない」という課題感が明確になりました。そのリサーチから得られた示唆により、開発方針を、健康管理 / コミュニケーションのできるプラットフォームサービスへ方向転換することを決定しました。

検討機能の確度を高める手法

上記のリサーチから方向性が見えたものの、課題感とその打ち手の確からしさがまだ低いことから、検討機能の確度を高めるためにリサーチを行いました。本日はそこで行ったリサーチ手法とプロセスをご紹介します。

方法の1つとしてストーリーボードを使い共感度調査を実施しました。4コマ漫画形式のストーリーボートをユーザーに見せて共感できるかを4段階で評価してもらいました。ストーリーはフリーのイラストを組み合わせて作成しましたが、回答していただいたユーザーからはイメージがしやすく回答をスムーズに行えたとの声をいただきました。

リサーチの結果として、仮説を立てた課題に対するユーザーの共感度が高いことがわかりました。集まったユーザーの声により仕様検討が進み、提供価値の確度が高まりました。この結果から、アプリを大幅改修して大型機能として提供することになりました。2021年夏にリリース予定なので、お楽しみにしていてください!

最後に

onedogでは一緒にサービスを作る仲間を募集しています!本日お話させていただいたように、ユーザーの声や意見を聞きながら、大切なことは全員で決めながら進めるチームです。目先の満足だけでなく、社会課題にリーチする感覚を持てる環境になっているので、ご興味ある方はぜひご連絡ください。

インタラクティブセッション

後半はReDesigner事業責任者の佐宗がモデレートしながら、登壇者の皆さんとインタラクティブセッションを実施しました。

Q1.なぜPetTech事業にジョインしたのかを教えてください。

RABO 香林さん:元々PetTechは意識していなかったです。2015年からねこたちと住み始めて、オートフィーダーなどの便利なアイテムがあることを知っていく内に、もっと便利にできる余地があることを感じ始めました。

そこからご縁あってRABOに副業で関わることになり、ブランディングから取り組みました。副業として働く中でビジョン・ミッションに深く共感できたことが今に繋がっていると思います。一緒に暮らすねこたちと一秒でも長く一緒にいられることをまず自分が体験したいですし、RABOがそれを実現できる環境であると実感して、ジョインを決めました。

dotD 佐々木さん:そもそもonedogは、dotDを立ち上げたCEOの小野田が犬を飼っていたことがきっかけで立ち上がったサービスです。サービスを作る人の生活の中にわんちゃんがいて自分でやりたいことがあったことがPetTechに踏み出した形ですね。

それに加えて、ファクトとしてペットを飼う人自体がかなり増えていることは参入における大きなファクトでした。市場規模が拡大していることで、ビジネスとして継続できる可能性が高いという仮説があり、参入を決めました。

dotD 山崎さん:関わるきっかけは香林さんと同じで、副業で携わっていたことです。そのタイミングで社会的にペットショップの数値規制の話が上がっていました。その問題を詳しく調べていく中で、ペットショップで販売されている動物たちの生殖環境がひどいことになっていることを知りました。海外と比較して日本は動物に対する愛が低いことを実感しました。そういったペット事情の裏側を見て貢献したいと思い、自分もジョインしようと思いました。

Q2.PetTechならではの難しさとやりがいを教えてください。

RABO 香林さん:コントロールできない猫様を対象にしている点です。Catlogは首輪で行動を解析しますが、食べ方にも個性があり、猫様によって動きに違いがあります。人間だったらデバイスの扱い方を説明したり誘導したり出来ますが、猫様にはそれができないのが難しいところです。人間が猫様に合わせて開発を進めているところが、やりがいでもあります。

dotD 佐々木さん:命を扱うものなのでアプローチが繊細で難しいです。わんちゃんに対するサービスとはいえ、わんちゃんに関係する人だけでも、お父様やご子息様など、いろんな視点があります。多様なステークホルダーがサービスを使用するという前提で、誰しもが使いやすいと感じてもらえるUI/UXを設計するところが難しいと感じています。

dotD 山崎さん:ワーディングの選定です。ご家庭によって飼われているわんちゃんの捉え方や、呼び方が違います。ご主人なのか飼い主様なのか。愛犬なのか家族なのかといった文言の設定がすごく難しいです。正解はないからこそ、onedogとしてスタンスを明確にしてワーディングを決めきるところに難しさとやりがいを感じています。

Q3.ユーザーインタビューや観察、データ収集のやり方を教えてください。

RABO 香林さん:SNSでご利用者様の動向や声を観察することが多いです。リリースされたばかりのフードケアについては、猫様のご飯量が正しいのかわからないというインサイトから開発された新機能ですが、SNSでの反響もかなり良く驚いています。

ありがたいことに、Catlogには熱量の高いご利用者様が多く、機能に対するご感想やこういう機能が欲しいという声などを参考にさせていただきながら日々開発を進めています。今後は開発フローの中にユーザーインタビューを含めて本質的な声を拾っていきたいと思っています。

dotD 山崎さん:onedogではユーザーに対して定性と定量の調査をどちらも行っています。どちらの調査に比重をかけるのか、どういったデータを取るのかはその時の課題に対して柔軟に変えながらユーザーインタビューを行います。先ほどご説明させていただいたストーリーボードを用いた調査など、様々な方法でデータ収集をしてプロダクト開発に反映させています。

Q4.単独プロダクトではなく、プラットフォームを見越したデザインの工夫を教えてください。

RABO 香林さん:表現要素をできるだけ統一して、全体の見え方の一貫性を担保しています。BIの定義はあるものの、まだプロダクトが成長過程であることから、定義を固め切るフェーズではないと考えています。そのため、カラーパレットや猫様の写真の見せ方、ワーディングルールなどの基本要素をベースに、ある程度の振れ幅をもたせつつ見せ方を整えています。

dotD 山崎さん:将来的にはプロダクト間で連携して社会課題を解決していくというコンセプトなので、デザインチームがガイドラインを整えながら作成しています。商談の段階から、onedogのトンマナや仕組みを活かす前提でお話をしています。

単独のサービスだと、日々使ってもらうための仕掛けをどんなバランスで散りばめるかを常に考えています。仕掛けを盛りすぎると使われないものが多くなってしまい、届けたい価値を届けられないことに繋がるので、バランスを取ることが難しいです。Daily Active Userがとても多く、生活に溶け込むプロダクトだからこそシンプルなものにする必要もあり、機能実装を行う際は丁寧に検討しています。

最後に各社からひとこと

RABO 香林さん:自分自身のこれまでの歩みを振り返りながら話せて大変面白かったです。PetTech及びIoTサービスに携わった一人目デザイナーの例として参加者の方々がキャリアを考える上での参考になれば幸いです。今夏にCatlog Boardが販売開始されますのでお楽しみに!

dotD 佐々木さん:onedogは僕らだけでは解決できない課題が多いです。共感できる仲間を募集していて、気軽に繋がっていきたいと思っております。これからもよろしくお願いいたします。協働したい方、企業様がいましたらお気軽にご連絡ください!

dotD 山崎さん:ペット領域において、デザインの可能性でできることは多くあると実感しています。人間でも顧客を理解することが難しいのに、ペットはもっと予測不可能です。そこが難しくあり、やりがいを感じています。日々知識不足や、今までの経験で考えられない部分が多くあります。そんな僕たちには仲間が必要です。いいものを作るために、多くの人と協働していければと考えています。本日はありがとうございました!

最後に

プロダクトの対象が、動物であるPetTechならではの奥深さに触れられた機会となりました。そんな難しさを持つPetTechにおいて、デザインの力でより良い価値提供に向け改善を繰り返す2社のデザインにおける取り組みをご紹介しました!

ReDesignerは、デザイナー向けのキャリア支援を行っています。 様々な領域の企業と連携し、企業とデザイナーの間で適切なマッチングを行います。今回の登壇企業に興味のある方やキャリア相談をしたいデザイナーの方は、お気軽に以下のリンクからお問い合わせください!

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この記事を書いた人

ReDesigner

ReDesignerは、デザイン会社によるデザイナー向けのキャリア支援サービスです。 企業とデザイナーの間に入り、独自のオンラインアンケートや面談を通じて、 デザイナーの特性やキャリアの指向性を理解した上で適切なマッチングを行います。単純に紹介をするだけでなく、デザイナー特化型の求人票も用意しており、デザイナーが働きやすい環境設計も支援します。

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