中途・新卒デザイナー採用ならReDesigner

>

ReDesigner Magazine

>

事業を前進させる情報インフラをデザインする。受託制作から事業会社へ挑戦したNTTコミュニケーションズのデザイナー 荒砂智之さん 

https://redesigner.jp/

Sponsored

インタビュー

2020/12/4

事業を前進させる情報インフラをデザインする。受託制作から事業会社へ挑戦したNTTコミュニケーションズのデザイナー 荒砂智之さん 

3週連続でお届けしている、Designship2020にてReDesignerからオリジナルコンテンツとして配信した公開キャリアインタビュー。第3回となる今回は、NTTコミュニケーションズ株式会社 イノベーションセンター デザイン部門「KOEL」のUIデザイナー、荒砂智之さんです。

大学でビジュアルデザインを専攻し、グラフィックデザイナー、webデザイナーとして受託制作会社でキャリアを積んできた荒砂さんがなぜNTTコミュニケーションズに転職したのか、そしてNTTコミュニケーションズのデザインスタジオ「KOEL」について今何を思うのか、を伺いました。

プロフィール

荒砂智之 (あらすな ともゆき)NTTコミュニケーションズ イノベーションセンター デザイン部門「KOEL」UIデザイナー
Twitter:https://twitter.com/tomoyukiarasuna

受託のデザイン制作会社4社を経て、2020年からNTTコミュニケーションズのデザイン部門「KOEL」にUIデザイナーとして在籍。主に情報設計からビジュアル制作を含むUIデザイン、プロジェクトマネジメント、デザイン組織作り、デザインシステム開発を担当しつつ、社内でUIデザイナーを育てる教育システム作りにも関わる。大きく反響を呼ぶブログ記事の執筆経験も多数あり、分かりやすく美しい提案書作りや作図のテクニックについても高い専門性を持つ。

一貫して制作会社でキャリアを積んだ、NTTコミュニケーションズ入社までのキャリア

── NTTコミュニケーションズに入社されるまでの経歴を教えてください。

幼少期は京都府北部の田舎で育ち、中学校はよくテレビで「The 田舎」として取り上げられるような、全校生徒が15人くらいしかいない山奥の学校に通いました。高校はデザインコースのある商業学科に入り、ポスターや映像の制作を行っていました。高校で初めてMacを使いインターネットに触れ、Photoshopで自由に絵作りできることに感動したのを覚えています。

その流れで大学は、芸術系大学のデザイン学科、ビジュアルデザインコースに入学しました。ポスターなどのビジュアルやロゴの制作、CI/VIの制作を経験したり、当時面白い表現領域として注目されていたAdobeのFlashを使ったWebサイトを制作したりしていました。学生時代はとにかく課題が楽しくて、それを一生懸命こなす優等生で真面目なタイプでした。

大学卒業後は迷うことなくデザイナーの道に進みました。大阪にあった10人程の制作会社に入社し、ポスターやちらし、雑誌や新聞広告、SPツールやコーポレートアイデンティティ、webサイトの制作に携わりました。小さな会社だったので裁量も大きく、入社2~3年目にはチームの先頭に立って仕事を任せてもらえる環境でした。

── それぞれどのような意思決定をして次のキャリアに進まれたのですか。

1社目の会社はWebとグラフィック、印刷媒体を制作している会社だったのですが、私としてはWebに特化してやっていきたいと当時思っていました。そのため次のステップとしてWeb制作のみを行う会社に転職しました。それと合わせて、大阪で当時働いていたのですがWeb制作会社は東京の方が多いというのもあり、そのタイミングで上京を決断しました。

私は元々ビジュアル作りに強みを持ったデザイナーとしてのキャリアを辿っていたので、単純に作ったビジュアルがアニメーションとして動くことに対して、非常にワクワク感を覚えました。webなら自分の裁量でアニメーションの細かな表現までこだわったものを提案できるところに面白みを感じて、もっとFlashの領域を極めていきたいと思うようになりました。

── ベイジさんに所属されている期間が最も長いですが、ベイジさんとはどのように出会ったのですか。

上京して入社した2社目の会社から次に移る際、良い会社に巡り合えず、短い期間ですがとある家電メーカーのインハウスデザイナーとして派遣で働いていました。歴史もあり、デザインに対する哲学もあってとても良い会社だったのですが、やはり正社員として腰を据えて働ける環境にいきたいと思っていました。

良い会社に巡り合えなかった理由として、2社目の会社で外の世界と接する機会を自分で作っておらず、社内での仕事に没頭して視野が狭くなっていた、という理由があるように思います。いざ転職するとなった時の方向性の見定めもできておらず、この業界でどう生きていくべきかも分からず、怖かった記憶があります。

ベイジはブログの記事や情報発信のイメージが強いと思いますが、実はその姿は10年以上前から変わっていないんですね。当時代表の枌谷さんはフリーランスでしたが、その頃から現在と同じように自分の学びや考えを言語化して、ブログという形で情報を発信されていました。

そういった明確な言語化と、ロジカルにデザインするところに惹かれ、自分もこんなゆるぎない底力のあるデザイナーになりたい!と思うようになったんです。そんなときに枌谷さんがちょうど会社を設立されたという話をブログで見かけ、チャレンジするなら今しかない!と思って「入社させてください」と面接を受けに行きました。

── 荒砂さんもブログを長く続けられています。デザインを主軸にプロジェクトマネジメントやマーケティング領域の発信もされていますが、どのような意図がありますか。

意図というよりは、デザイナーとしての経歴が長くなるにつれて自分が求められる領域が変わったことが関係しています。30代前半だと実際に手を動かして作るプレイヤーとしての働きを求められましたが、組織の人数が増え、私の年齢も高くなるにつれてマネジメントやディレクションが自分の仕事として求められるようになりました。そのあたりで自分のプレゼンスを発揮するために様々な領域を開拓していった面もありますね。

──荒砂さんのブログのポートフォリオの記事は反響が大きく参考になるのでぜひご覧ください。

http://tomoyukiarasuna.com/h-t-m-portfolio/

プレイヤーから組織マネジメントへ。デザイナーとしてのキャリアステップ

──9年半在籍されたベイジさんでは、デザイナーとしてはどのようなキャリアステップがありましたか。

最初の3~5年程はずっとプレイヤーでした。私はUIデザイナーなので、わかりやすいもの、ユーザーがちゃんと使えるもの、美しいものを作ることが大きな役割でした。社内でチェックをしてもらった際に修正のフィードバックが少なく「これだったらこのまま提案できる」と言われるくらいのレベルを目指すフェーズが第一ステップとしてありました。

大体そのレベルがつかめてきたら、次は後輩や若い方達にナレッジを伝える、自分の持っている技術を再現してもらうために何をしていくかを考えるようになりました。ブログに知識をまとめたのもその一環です。

その後は会社の人数もどんどん増えて20人を超え、組織も大きくなっていきました。そこでどのように組織を作るか、所属デザイナーのキャリアに対してどのようにマネージャーとして関わっていくべきかを考えることが求められるようになっていきましたね。

ベイジでは日報を公開する文化がありましたが、その内容も視点に応じて変わっていきました。入社当初の日報はデザインが全然うまくいかないとか、お客さんのところに行って失敗をしてしまったとか、こんな働き方をしてはだめだと思ったというような内容が多かったのが、歳を重ねて行くほど組織についてどう働きかけるべきかといったようなことを一生懸命考えて書いていた記憶があります。

受託制作のキャリアから思い切って挑戦。よりビジネスに近い事業会社へ。

── NTTコミュニケーションズを知った経緯を教えてください。

転職の相談をしていたコンサルタントの方に、こんな組織があると教えていただいたのがきっかけです。受託会社の時代にもNTTコミュニケーションズと仕事をする機会が何回かあったので、ご縁を感じたところがありました。

NTTコミュニケーションズとデザインを紐付けて考えたことがなかったので、初めはデザイナーを募集しているというのを聞いて驚きました。ただ最近になって大企業の中でもデザイン組織を設立する動きは多く、デザイナーがNTTコミュニケーションズのような大きな企業の中でも求められている存在なのだと実感しました

──他にも何社か受けられた中で、NTTコミュニケーションズを選んだ理由は何ですか。

事業会社の働き方に関心を持ってはいましたが、一方で1つの事業、1つのカテゴリだけをやり続けるのは飽きてしまうのでは?という思いもあったんです。その点でNTTコミュニケーションズは幅広い領域のビジネスを手がける会社で、「Smart World」をキーワードに、様々な領域でのDXソリューションに対して関わっていけるというお話を聞きました。そこに自分が受託で磨いてきたスキルが活かせるのではないかと思いました。

多くの人を支える情報インフラを作る。NTTコミュニケーションズのデザイン組織「KOEL」

── 荒砂さんが所属されているデザイン組織について教えてください。

NTTコミュニケーションズにはイノベーションセンターという新規事業開発やイノベーションを推進する組織があり、その中にデザイン部門の「KOEL」があります。主にNTTコミュニケーションズの中で進行中の様々なプロジェクトに対して、デザインリサーチ、ユーザーテスト、プロトタイピング、ユーザビリティ評価、UX/UIデザインといった形でデザイン手法の導入を支援したり、実際に自分たちもプロジェクトに関わって課題を見つける、問いを立てるといったデザイン業務に携わっています。

KOELという名称は2020年の4月からデザイン部門の正式名称として公になりましたが、それまでもデザインアプローチを社内の様々なプロジェクトに根付かせるための活動は地道に実践されていました。改めて顧客志向でモノづくりをする上で、デザインを担う部門としてしっかりと社内外に認知していただく意味でも「KOEL」というネーミングを皮切りに、「デザイン×コミュニケーションで社会の想像力を解放する」というミッション、「人や企業に愛される社会インフラをデザインする」というビジョンまでもが形作られました。

KOELの公式Webサイト
https://www.ntt.com/lp/koel/

KOELのミッション・ビジョン・バリューを定義するまでの道のりを綴ったnote
https://note.com/koelnote/n/na77d641a7485

──その中で、荒砂さんはどのような領域を担当されていますか。

UIデザイナーとして入社しているので、WebサイトやシステムのUIを形作ることはもちろんあります。それに加えて、社内で走っているデザインが関係するプロジェクトの交通整理をするような、Webディレクションも求められることがあります。

例えば、既に発注している外部の制作パートナーの方々とのやり取りの中に入って、提案いただいている内容が問題を正しく解決できるのかといったところに指摘をしたり、そこにNTTコミュニケーションズ視点で課題が解決できるのかどうかを見極めるような働きを担う部分もありますね。

──KOELで働く方々のキャラクターやバックグラウンドについて教えてください。

KOELに所属している方々は、NTTグループの様々なところで働いてこられた方々が多く、研究職だった方がデザインリサーチャーやビジネスデザイナーといった形でデザインに関わっておられるケースもあります。

大企業なので硬いイメージもありましたが、全然そんなことはなく、とてもなごやかでコミュニケーションも柔らかく、すぐに馴染むことができました。

──通信インフラを持つNTTコミュニケーションズで働くやりがいや苦労を教えてください。

やりがいはすごく感じています。というのも今まで受託の制作会社で働いていた際は、クライアントからWebサイト制作を依頼されてその会社の問題を解決するためのWebサイトを作るという、会社単位の課題解決がメインでした。NTTコミュニケーションズでは、例えば学校の先生が授業の中でタブレットを使って生徒とやりとりをして授業を教えるシステムを作ったりするプロジェクトがあったりと、インフラレベルの目線のプロジェクトが多々あります。そうした規模感の課題解決は今まで味わったことがないので、とてもやりがいを感じます。

──NTTコミュニケーションズの中で、今までのどのような経験が活きていると感じますか。

こうやって人前で話をするとか、もやもやっと考えたことを一つのアウトプットとして文章や言葉でまとめて発表するのはやっといてよかったなと思います。人に何かを伝える技術と、作る技術とはちょっと違うと思うんです。わかりやすく伝える、わかりやすい資料を作るのもそうですし、その辺ってどこかで一度、身を削って本気で伝えようとした経験を持っているか否かで結構変わってくると思うんです。

私はそうした経験を積んでいたので、現職でプロジェクトに入ってわかりやすく伝えることを求められた際にパッと話ができたり、説明できたりするので本当にやっておいて良かったなと思います。

──荒砂さんは今後どのようなデザイナーでありたいですか。

あまり具体的なことは考えていませんが、とにかく気が利くデザイナーでいたいなと思っています。デザイナーとして何かを作るときはユーザーがどう思っているのか、そこに目を向けなければいけない。そのときに「あ、この人気が利くな」「言ってないこともちゃんと拾ってくれる人だな」と感じていただくのって重要だと思うんですよね。実際の仕事も、それ以外でチームメンバーと関わるときにも気をつけています。

──最後に、事業会社に転職を考えているデザイナーの方々にアドバイスをお願いします。

キャリアは思ったように進まないことの方が多いと思います。私自身も10年前にNTTコミュニケーションズに入るなんて事は全く考えていなかったですし、想像もできませんでした。技術の発達も目まぐるしいので10年後のデザイナーの働き方なんて全然想像できないですし、できてる人の方が少ないと思うんですよね。

なので、どうなるかわからない中で深く悩むと言うよりも、今自分にできる事と求められている事が合致できる領域を常に探して、そこに身を置くっていうことが大事なのかなと思います。

そして、そういうところにきちっと入り込めるように日頃からやっておいた方がいいと思うのは情報発信です。情報発信をすることで自分のやりたいことがきちんとできる環境を自分で整えていくことができます。周りの人に知っていただいたりだとか市場価値を自分で把握したりだとか、そういった行動は本当に有益になると思うので、転職を今すぐ考えている方も、この先転職するかもしれないと思っている方も絶対やって損のないことだと思います。

編集部より

最後までお読みいただきありがとうございます。

ReDesignerに興味を持ってくださった方へ
ReDesignerはデザインの力を信じる全ての人の、キャリアの相談場所です。現在転職を検討されている方はもちろん、まだビジョンを明確に描けていないという方まで幅広くご相談を受け付けています。
お待ちしております!

◆転職支援をご希望の方はこちら
◆副業・フリーランスの案件紹介を希望の方はこちら

最新の求人情報やイベント情報などは公式Twitterアカウントで随時更新中!
公式Twitter

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

この記事を書いた人

ReDesigner

ReDesignerは、デザイン会社によるデザイナー向けのキャリア支援サービスです。 企業とデザイナーの間に入り、独自のオンラインアンケートや面談を通じて、 デザイナーの特性やキャリアの指向性を理解した上で適切なマッチングを行います。単純に紹介をするだけでなく、デザイナー特化型の求人票も用意しており、デザイナーが働きやすい環境設計も支援します。

お気軽にご質問・ご相談ください

assignment

デザイナー募集を探す

一覧を見る

keyboard_arrow_right
email

メルマガ登録はこちら