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Goodpatchが実践する、最高のチームのつくり手となるための新卒研修デザイン〜ReDesigner HR Meetup#4〜

ReDesignerでは2020年1月9日(木)に、様々な企業で採用や育成を担当されている方にお集まりいただき、Goodpatchの新卒研修の裏側について語る「ReDesigner HR Meetup#4」を開催しました。
今回は、このイベントで登壇したGoodpatch経営企画室PR/PXマネージャー高野とReDesigner事業責任者佐宗によるセッションの様子をお届けします!
佐宗: 初めまして、グッドパッチの佐宗と申します。現在、ReDesignerの事業責任者兼キャリアアドバイザーを担当しています。今日はよろしくお願いします。
私からまず、グッドパッチでの新卒研修の内容をお話しする前に、デザイナー新卒採用のトレンドをご紹介しようと思います。
ReDesignerでは企業のデザイン投資を把握するため、デザインデータブックを作成しています。こちらの内容を少しだけ先行公開すると、今後デザイン組織を拡大していきたいと考える企業は、回答を得た約100社の半数以上を占めていることが分かりました。また、既に新卒採用を実施している企業が全体の約4割、将来的に新卒採用を考えている企業は、未実施の企業の中で3割に上るという結果が出ています。


このことからも、今後のデザイナー新卒採用競争の激化、そして新卒研修の充実が求められています。今回は、グッドパッチがどのような新卒研修を行ってきたのか、高野から紹介します。
高野: 初めまして、グッドパッチの経営企画室 Public Relations/People Experience(以下、PX)領域でグループマネージャーを担当している高野と申します。今日は最高のチームの作り手になるための新卒研修デザインということで、皆さんとお話ができればと思っています。
佐宗: よろしくお願いします。 まず、高野さんはPXマネージャーとして働かれているということですが、そもそもPXって何ですか?自分には馴染みがない言葉なのですが・・・
高野: UXという言葉をよく耳にするようになってきたかと思いますが、UXがユーザー体験の担保だとしたら、PXは企業を取り巻く「People(人)」の体験を担保するために設立されたチームです。グッドパッチは「人に向き合う会社」ですので、従業員だけでなく、面接にきた候補者やクライアントなど全ての「人」の体験をより良くすることをミッションに掲げ、企業文化を醸成することに繋げています。
今日お話させていただくPXは職場で働くPeople、従業員の体験。新卒研修をデザインした事例です。

PXの象徴のような写真を集めてみました。PXの施策として社内イベントやバリュー浸透のためのプロジェクトや全社総会など、たくさんの取り組みをしています。

佐宗: PXグループは今、会社の中の文化を醸成することにかなり力を入れていますね。
高野: そうですね。組織崩壊から立ち直ったばかりということもありますが、専任者をつけてこれだけPXに力を入れることができるのはありがたいことだなと思います。
高野: グッドパッチは創業直後から新卒採用をしていたのですが、まとめて10人前後採用を始めたのは2017年卒からです。まだ採用を開始して間もないこともあり、研修は毎年アップデートしている状態です。2019年版で特徴的だったものは、様々な企業と連携して研修を交換し合うシェア研修や企業文化に深く潜り込むGoodpatch Deep Dive(GDD研修)に挑戦してみたことでしょうか。

高野: 会社について深く理解する機会として、まずは「カンパニー研修」があります。カンパニー研修の中で特徴的なのは、代表の土屋が4時間ほどかけて創業の社史を語るストーリー研修とバリュー研修です。中途入社の方に対しても同様に毎月行っています。会社のストーリーを知らない状態でいきなり事業の話をしてしまうと、全体を把握できず部分的な視野しかなくなるので、企業の根幹であるストーリーからしっかり理解してもらうことを大切にしています。
佐宗: なるほど。創業者の口から直接ストーリーを聞くことが実際に事業を進める上で大事なんですね。
高野: Whyの部分で創業者からストーリーを伝え、Howの部分ではどのような手段でビジョンやミッションを達成させていくために事業を展開しているのかということを事業部マネージャーから具体的に説明します。
佐宗: 社会人基礎力研修や、コンプライアンス研修なども初期に行うのはなぜでしょうか?
高野: 特にクライアントワークのデザインパートナー事業では事業責任者や経営者の方と話す機会が多いので、ビジネスパーソンとして、様々な分野の人と話をするための共通言語を身につけなければなりません。そこで、2019年は社会人基礎力研修を導入しました。その研修ではマネジメントメンバーが外部で学んで資格を取得してくれて講師となり、ビジネスパーソンとしての基礎的なマインドセットを新卒メンバーに提供してくれました。
佐宗: ところで先ほど、シェア研修やGoodpatch Deep Dive(GDD研修)を実施したとありましたが、具体的にはどのようなものだったのでしょうか?
高野: シェア研修はいくつかの企業が集まって、それぞれの特性を活かした研修を行います。グッドパッチはデザイン思考研修を担当しました。
Goodpatch Deep Diveはカルチャーに深く潜り込むことを目的としている研修です。もともと、新卒メンバーは配属された後に目先の仕事に追われてしまい、組織人格の形成が遅れてしまうという課題がありました。それを解消するために4日間たっぷりと使い、カルチャーを体現するためのワークを行います。

具体的には自分たちでバリュー浸透施策を考えて、実現するための予算を勝ち取るというものです。新卒メンバー同士で2人ペアを作り、2日間かけてアウトプットを出します。発表が終わると、ペアを交代してもう一度実施しました。最後には全員がバリューを言えるようになっており、バリューに基づいた言動の一歩が踏み出せるようになっていました。

このバリューはグッドパッチで仕事をしていく上での共通言語になるので、最初に体現する機会を作るということが大事です。現場メンバーも研修の様子を見にきてくれたり、実際コアメンバー5人とさらにその他にも10人以上のメンバーが手伝ってくれたおかげで、新卒メンバーを受け入れる一体感も生まれました。これは好評だったので2020年度の研修でも実施する予定です。
佐宗: なるほど。会社のことを考える貴重な時間ですね。
高野: その後、5月以降の職能別デザイン研修では職種別のデザイナーがついて、座学と実践を組み合わせた研修を行いました。一方で、年間研修である社長研修とメンター制は引き続き行っていきます。昨年までは模擬クライアントワークといって、座学なしの実践研修をしていたりと、毎年色々な研修のタイプにチャレンジしています。
佐宗: 新卒研修のゴール設計はどうしてましたか?
高野: グッドパッチでは人材要件を語るときに、下の図を共通言語にしています。研修もこれに基づいて、研修前半はスタンス・価値観に、後半はテクニカルスキルに注力したゴール設計をしています。

高野: 今まで新卒メンバーを全社で育てるカルチャーがなかったので、この雰囲気づくりは時間をかけてじっくり行いました。最近では現場メンバーの巻き込み方や情報共有の方法を変えてみたり、新卒メンバーが発信できる機会を作ったりと、様々な細かい施策を通して全社で新卒メンバーを育てる雰囲気が作れてきたと思います。
佐宗: 新卒メンバーが発信できる機会があることはすごくよかったですね。研修に参加していない現場メンバーも毎日新卒メンバーから日報が上がってきて見れるのですごく面白かったです。

高野: アフターフォローではオンボーディングにかなり力を入れています。入社式当日のオンボーディングでは、全社総会でMVPを獲得したメンバーを集めて歓迎ランチをした後、 オンボーディングボックスというものを用意しており、メンターからのウェルカムメッセージカード、好きなメンバーをランチに誘えるランチチケット、グッドパッチと繋がりたい人に渡せるパッチパスをプレゼントしました。

高野: 継続的な育成機会としては社長研修があります。上の写真が社長研修の様子です。代表土屋が毎月3時間割いてくれて、持ち寄った本について思ったことを全員でシェアするという試みで、2017年卒からずっとやり続けています。このような、経営者の視点を見ることができ、また、自分の言葉で思ったことを伝える言語化能力を鍛える機会になっています。
実際に社長研修に参加した新卒メンバーが書いた記事はこちらです。
Goodpatchの新卒研修!「デザイン思考が世界を変える」を読みました
高野: Xpatchでは、新卒メンバーが自分たちでテーマを決めて、組織課題に向けて毎月違う企画を実施してくれています。一番最近のXpatchは、「今年の漢字」をグループになって振り返り、発表するという内容でした。

佐宗: やりましたね。新卒メンバーが社内のコミュニケーションを活性化させていることはすごいなと思います。
高野: そうですね。また、事実として、2019年度の入社体験サーベイの満足度は5点満点中4.9点でした。特にサーベイの質問項目で「入社時の体験が心に残るような良いものだった」と、「ビジョンミッションバリューを理解し共感できた」というもので、満足度が高かったことはかなり手応えを感じました。これには経営企画室長の柳沢が1・3・6インタビューに基づいて入社後面談を実施してくれることも、新卒メンバーの安心感に繋がっている要因だと思います。
佐宗: なるほど。ありがとうございました。ここまでグッドパッチの新卒研修について詳しく聞いてきましたが、実際にあらゆる施策が動いていることが分かりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。今回はGoodpatchが実践する新卒研修について紹介しました。新卒メンバーの会社への理解をいち早く深めると同時に、社内全体で新卒メンバーを育てる、共に学ぶという雰囲気づくりがとても重要だと感じました。研修のあり方はさまざまあると思いますが、是非ともグッドパッチでの研修の様子を参考にしていただいて、新卒研修の充実に活かしていただければと思います。
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